昨日は「卒啄珈琲の会」と「無茶しぃの会」だった。
朝、庭の水仙を床の間にいけようと思い、一輪をはかまの下をそうろうと
切り取り、お店へもっていく。熱心にぼくのそばとお茶と珈琲を勉強している
女子ふたりが、風をきって十間橋通りを闊歩しながら「っちわっす」と
入ってきたので、さっそく番外編みたいな授業で「水仙の生け方」を伝授した。
それからアフリカの珈琲豆と南米の珈琲豆を焙煎して、前日と同じく、
「大坊珈琲の一番ブレンド」の要領で、昨日は石臼でゆっくりと細かく
して、魔法のランプみたいなポットで丁寧に入れた。伝道ミルと石臼で挽く
違いが、すさまじくでた。
火曜日に書の貞本先生と熱燗を飲みすぎ、燗ざましが一合あったので、ささみ
につけて置いたものを、塩たっぷりのお湯で炊き、納豆と山芋と蕎麦汁で
「やまいも納豆」を作り、そばにぶっかけて「まかない」を食べようとした。
ら、のれんがでてないのに、青年が「ちわっす」と入ってきた。
「Sさんの紹介できて、今アビアントさんで個展をやっているものです」とのこと。
そもそもささみを味付けしているお酒の因縁と浅からぬ縁がある(貞本さんとSは同じ
大学で書を学んだ)のと、蕎麦が「ゆでたて」という絶妙で無駄のないタイミングだったので、
「ま、蕎麦喰っていけや」ということになり、昼の蕎麦会がにぎやかになった。
夕方の「無茶しぃの会」は。その青年のパーティーに出席するYさんのために
一時間はやく始めた。なにかただならぬ縁を感じたので、カウンターで「お菓子」を食べ、
二階で星野村の煎茶を飲んだあと、Yさんの車に便乗して、浅草橋のギャラリー「アビアント」
にいくことになった。その青年の名は、出町隼人くん。彼ももちろんいたし、
貞本さんもsさんもいて、昨年コンサートをやってくれたアコーディオニストの岩城里江子さんが演奏して
くれたり、とても楽しいパーティーだった。岩城さんが新しいCDを出す。ピアノが岩井優也となっていて
びっくりした。昨年大野えりさんといっしょにライブをやってくれたピアニスト。「根っこが繋がっている人」
たちと、ぞくぞくと横に広がっていく。そばのつなぎのせいかしらん?CDの名前は「水脈」。
命の一滴一滴が悠久の大自然の流れのなかに、ゆっくりゆっくりと優美に広がっていくような曲・水脈
今日は「タイムドメイン」。