昨日は寒かったけど、今年はもっと寒い感じ。
そば粉をこね鉢に入れ、約半分の水を入れて水まわしをする。
その水も冷たいけど、そば粉も冷たく感じる季節。信州の蕎麦屋
さんなんて、もっと寒い中で蕎麦を打ってるのだろう。粒々皆辛苦の蕎麦打ち。だから価値がある。
昨日は「ねんど」だった。その前に無茶しぃの会の仲間で花やさんをやっているイルフィオレット
の女主人が「蝋梅」を持ってきてくれた。この季節は梅が待ち遠しい季節。それまでのつなぎに
「蝋梅」が手に入ると、部屋中が「春近し」と合唱しているようで、いい。彼女はこんどの水曜日
からまた「bunkan」で週一店長としてカレーをやる。ほんとうに「美味いカレー」はこんなもんや、
という自然で体にいいカレー。
蝋細工の梅みたいだから、そういう名がついた。この花の季節になると、京都で蝋けつ染めを
やってはった野村富造はんが偲ばれる。「染めもん展」を池袋時代からずっと続けていたけど、
2011年に旅立たれた。あれから京都にはいってないな。
その意志を受け継いで、河野はんが毎年続けて「染めもん展」をやってくれてはる。
今年も4月にやろうではないか、と昨日メールがきた。いろいろ時代が移り変わり、
「和もの」が絶滅危惧種みたいになってきた。日本人のDNAをもった人らが、あまたいる国で、
先人たちが残したものを置き忘れて、バッチーのカバンとか、アイガモのなにがビリボリだの、
厚顔無恥な話が巷にあふれている。
昨日は「普茶料理」の実験と仕上げのような料理を作って、ねんどの会にだした。
小学校2年のころからづっと自分のお年玉を12等分して、毎月その中から「ねんどの会」の会費
を自腹で払い続けているみくちゃんが今年中学生になる。身長も150cmを超え、先輩の女子
たちを追い抜いていきそうな勢い。彼女に「そば豆腐」と、おからの「信田巻き」を褒められた。
今年もいろいろなことが、それぞれ、おひとりおひとりの人生に起きる、と思うけど、気のおけない仲間
や大家族みたいな人たちと、いっしょに蕎麦を食べたり、談論風発の時間を楽しんでいければ、何の不足
もない。「足るを知る」というのを、体ごと体感するような時代がせまっている。ある意味いい時代。
元気なやさしさを広げていける人が輝く時代。