長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

秋はバッハがいい!

2011-11-10 09:38:21 | Weblog
昨日は休みだったけど、漆の展覧会の最終日だったので、
のんびりとかまえて、久しぶりに好きなエッセーなんかを読みながら
珈琲を飲んでいたら、お客さんが普通に入ってきて、そばや珈琲を
注文される。初めてそうなお客さんには「来週も再来週も、水曜日は
休みです」といいながら、のんびりと、営業していた。でも2時過ぎには
蕎麦が売り切れた。

夕方には、木曾から巣山さんたちが搬出にやってきた。漆の作品が、マチからヤマ
に帰っていく。お祭りの後は、一抹の寂しさがつきものだ。リハーサル中のチェロの竹本聖子さんと、ピアノの野代奈緒さんがバッハの3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタを弾いていた。
「終わりは始まり」だというイメージにピッタリな感じだった。

7時半になり、そのバッハが、始まりの曲だった。すこし肌寒い晩秋を思わせる
空気の中に、ふたりの息のあったバッハが静かにゆらいでいく。
目をつむっていると、別世界へ誘っていかれそうな気持ちになる。
第二部はショパンで、みんなが哲をしながら詩人にでもなったような気分に
なり、アンコールで聴いたバッハのアリオーソで、それぞれの人生に涙した。
ほんとうに人生というのは、いろいろなことがあり、絶望や悲しみに打ちひしがれる
時やまさかの時があり、この2011年は、この星に生きて
いる70億の人にとっても、忘れがたき年になった。
でも「終わりの始まり」ではなく「終わりは始まり」になるように、生きている間
は、元気に生きていきたいものだ。

明日、金曜日が、お仕覆とねんど。
12日(土)が、「エリカ庵」夜が「二階で落語」(2000円・蕎麦と珈琲つき)
13日が「竹の会」
14日(月)が「易の勉強会」
15日が「書の会」
16日が「かっぽれ」
17日が「ダメから始める中国語」