今の社会はデジタル万能だと思っていましたが、
ここのところ、
気球と言うアナログに近い飛行物体で大騒ぎになっています。
事の発端は、中国製らしい気球が
アメリカを横断して飛んでいるところから始まったと思っています。
アメリカは、今月の4日これを撃墜してしまいました。
現在の段階で撃墜した気球の装備品などの詳しい発表はありませんが、
中国製なのか、どのような目的で飛行させていたのかなどは分かりません。
僕は、この話始めからどうもおかしな話だと思っていました。
現代は、偵察衛星を各国が飛ばしていて、
その解像度は30cm以下とされています。
我々が使用しているスマートフォンのGPS機能は、
位置情報をほぼ正確に表示しますが、
これもGPS衛星を使っているからです。
そのような状況の中で、
何故気球を飛ばして情報収集をしなければならないのかが分かりません。
A国がB国の情報を入手した場合、B国にそれが知られれば、
その情報の修正を行うでしょうから、ほぼ無価値になります。
情報は秘かに取得したからこそ価値があると思っています。
悠々と空を飛んでいる気球に情報を盗まれたと分かって何もしなければ、
馬鹿だと思うのですが。
通信傍受だと言う人もいますが、
常時飛ばしているのならばそれも分かります。
しかし、不定期で飛ばしているようですから、
傍受はあり得ないような気がします。
大体、今の通信は基本的にデジタルですから、衛星で傍受できるはずです。
暗号化されているので解明出来るかどうかは分かりませんが。
要するに気球を飛ばす意味が僕には分かりません。
飛ばしたとされる中国も撃ち落されてうろたえている感じはします。
当初は民間企業の気球だと言っていたのが、
撃墜されたら、アメリカの気球も飛んでいると言いだしています。
アメリカにしても中国にしても、
相手国の気球だと証拠品を捏造出来ると思いますので、信用出来ません。
このような話になると、元気が出る人がいるようで、
日本でも撃ち落そうと言う話になっているようです。
そのため、これまで正当防衛か緊急避難の場合に限られていた
武器使用の基準を見直すような事が、今日の新聞に載っていました。
これも何を考えているのか、全く分かりません。
日本の領空に至る前に撃墜したら国際問題になります。
狙ったミサイルが外れて、他国に墜落したら戦争になりかねません。
領空内で撃墜したら、
国内に部品等が落下して事故になる可能性があります。
領空外に出た所を撃墜したら、
正当防衛にも緊急避難にも当たらなくなります。
要するに、撃墜すると騒いでも
実行はかなり難しいのではないかと思います。
そんな事で、武器使用の要件を緩和する方が、
国際紛争などになる可能性があり、危ないのではないかと思います。
僕は、軍事関係や宇宙工学の知識はありません。
しかし、素人の僕が考えても上記のような疑問点があります。
間違っているのかも知れませんが。
中国が気球を飛ばしたとすれば、
アメリカがどのような反応をするのかを確かめる
観測気球だったような気もするのですが。