宮城県多賀城市にある多賀城碑が、今日の官報の告示で、
新たに国宝に指定されました。
多賀城の碑は、
既に3月15日に開かれた文化庁の文化審議会で、
国宝に答申されていましたので、
正式に決定したと言う事なのでしょうね。
多賀城碑は、日本の3古碑と呼ばれる石碑の1つです。
古碑と言っても古い方から3つと言う訳ではなく、
現在は、石に刻まれた金石文、即ち「碑」の中で、
書道史上から重要とされ日本三古碑と言われるようになっています。
ちなみに。残り2つは、栃木県の那須国造の碑(国宝)
群馬県の多胡の碑(国指定史跡)です。
多賀城碑は、奈良時代に建てられたもので、
古代東北で役所のような役割を担い政治や文化の中心だった
国府である多賀城の創建が724年(神亀元年)だと明記されています。
その辺が評価されて国宝となったのだと思います。
僕は、昨年1月19日に見に行った事があります。
多賀城碑は、石材は花崗砂岩(アルコース)で、
碑身は高さ約196cm、幅約100cm、厚さ約50cmで、
その一面を平らにして字を彫っています。
その額部には「西」の字があり、
その下の長方形のなかに11行140字の碑文が刻まれています。
碑文などは、下記をご覧下さい。
http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/498125265.html
僕は、多賀城は、東北の蝦夷対策の最前線基地として、
砦とか柵位の規模かと思っていましたが、
広大な面積を有する、正に国府としての規模を持っているのを知りました。
多賀城は、今年開府1300年を迎えます。
それを記念して、整備が進められ、南門などの復元が行われました。
調べてみたら、今年の11月1日に記念式典が予定されているようです。
また行ってみても良いかなと思っています。
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