天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

図書館・・・

2015年10月05日 20時33分42秒 | 日記
 先月9月3日の日記で、佐賀県武雄市の図書館の事について書きました。
 この図書館を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の
 2番目の図書館が神奈川県海老名市の図書館で、今月1日からオープンしました。
 CCCが運営するTUTAYAからツタヤ図書館と呼ばれているようです。
 この海老名市の図書館では、
 聖書の「出エジプト記」が「旅行」のジャンルに分類されているとか、
 「伊勢物語」や「奥の細道」のいくつかが同様に「旅行」に分類されていたり、
 実際の書棚でも、国内旅行の中国・四国地方カテゴリに
 中国の漢詩やイザベラ・バードの「中国奥地紀行」が並んでいるとの事です。
 更に産経新聞の報道によると、
 タイ・バンコクの飲食店や性的サービスを提供する風俗店を紹介するガイド本などが
 所蔵されているとの事です。
 実際に行った人の体験記が写真入りで載っていますので、ご覧下さい。
 http://togetter.com/li/881393
 ここまで来ると、CCCには図書館を運営する基礎的な能力がないと
 言わざるを得ないと思います。
 昨日愛知県小牧市では、
 CCCと連携した図書館建設計画の賛否をめぐる住民投票が行われ、
 反対が賛成を上回ったとの事で、小牧市民は妥当な結論を出したと思います。

 公立では融通が利かなくて利用者本位ではなく、民間企業ならばサービスが行き届くと
 一般的に言われています。
 地方自治体など公的なセクターが、
 利用者本位のサービスを提供する姿勢が欠けていた事は否定できません。
 しかし、だからと言って民間活力の導入の美名の下に、
 図書館を能力もなく自社の事きり考えない民間企業に丸投げする事は、
 本末転倒だろうと思います。

 最近のドイツのフォルクス・ワーゲン社の偽装問題にも見られるように、
 世界的な有名企業でさえ、違法な事を行うのですから、
 性善説で民間企業を見て白紙委任するのは、いけないのでしょうね。

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