天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

なりふり構わず・・・

2019年07月15日 18時02分13秒 | 日記
 参院選も終盤戦に入りました。
 まだ選挙運動が終わった訳ではありませんが、
 与党側が、今回ほど選挙に勝つために、手練手管を繰り出す選挙は、
 これまでなかったような印象を持っています。
 正になりふり構わずと言った感じですね。

 最初に変だと思ったのが、トランプ大統領への接待攻勢です。
 これによって、日米貿易交渉を参院選後まで結論を出すのを待ってもらいました。
 通常5年ごとの6月に出す年金財政の検証なども先送りされています。
 これらの事は、以前日記に書きました。
 マスコミがこの点を追及しないのが不思議でなりません。

 更に、選挙直前に明らかになった年金の2000万円不足の問題は、
 政府が諮問した問題の報告書を受け取らない、奇妙奇天烈な方法で逃げようとしました。
 まぁ、これは完全な逆効果だったような気もしますが。

 公示直前、政府は、フッ化水素など、半導体材料等3品目の韓国への輸出を
 厳しく規制すると発表しました。
 更に、今回の規制対象の品目以外にも、
 安全保障上の友好国として輸出許可の申請が免除される「ホワイト国」から
 韓国を除外することを決定しました。
 この措置は、ここのところ日韓関係で大きな影響を与えている
 徴用工問題をめぐる韓国への事実上の報復措置である事は、
 政府がどんなに否定しようと、明らかだと思っています。
 この問題は、韓国経済に大きな影響を与えるかも知れませんが、
 日本の経済をはじめ、世界中に大きな影響を与えそうな気がしています。
 韓国への強硬姿勢を見せることで、
 自分の支持基盤である嫌韓右派の人気取りをしようとしたのだと思います。

 これと反対に、これまでの安倍政権では考えられないような温情措置を行ったのが、
 元ハンセン病患者の家族への賠償を命じた熊本地裁判決について、
 政府が控訴を断念したことです。
 ハンセン病家族訴訟の原告団も控訴を見送りましたから、判決が確定しました。
 これで、元患者家族561人のうち、20人を除いて
 総額3億7675万円の支払いが確定します。
 判決から除外された20人や訴訟を起こさなかった人の分を含めても、
 弱者に冷たいとされる安倍政権のイメージを拭うためには、
 安いものだと判断があったような気もします。
 もちろん、辛い思いをされた方が救われるのは、悪い事ではありませんが、
 露骨な人気取りだとの印象を持ちました。

 これだけ、なりふり構わず選挙戦を進めている自民党なので、
 よほど不利なのかと思ってしまいますが、
 マスコミ各社の情勢分析では、与党側有利の見通しが示されています。
 どうして、このような選挙戦を行っているのか、
 安倍総理の執念なのか、それを忖度する官邸の指導なのか、
 どうも理解が出来ないでいます。

コメント
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