天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

富岡八幡宮・・・

2017年12月08日 19時58分37秒 | 日記
 昨夜午後8時25分頃、江東区富岡の富岡八幡宮近くの路上で、
 車から降りた富岡八幡宮宮司の富岡長子さん(58)が、
 陰に隠れていた実弟の茂永容疑者に、
 日本刀で斬りつけられ死亡する事件がありました。
 更に、茂永容疑者は、彼と一緒に来た妻を殺害し、
 自分も胸などを刺して自殺しました。
 富岡八幡宮は、都内でも有名な神社ですので、
 昨夜から大きく報道されていて、ご存知の方も多いかと思います。

 富岡八幡宮には、2008年9月6日に行きました。
 1627年(寛永4年)、当時永代島と呼ばれていた現在地に創建された神社で、
 徳川将軍家の手厚い保護を受けました。
 社殿は、1945年(昭和20年)3月10日の東京大空襲により焼失しました。
 その直後の3月18日、被災地を視察した昭和天皇が富岡八幡宮に立ち寄り、
 境内で被害状況の説明を受けた事があります。
 毎年8月15日を中心に祭礼が行われ、
 江戸時代から、赤坂の日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と並ぶ
 「江戸三大祭」の一に数えられています。
 また、大相撲の発祥の地としても知られています。
 江戸時代の相撲興業は京・大阪から始まりますが、
 トラブルが多くしばしば禁令が出ていました。
 その後禁令が緩み、1684年(貞享元年)幕府から、
 春と秋の2場所の勧進相撲が、この富岡八幡宮境内で許されます。
 以降約100年間にわたって本場所が境内で行われ、
 その間に定期興行制や番付制が確立されました。
 その後、本場所は本所回向院に移りますが、
 その基礎は引き継がれ、現在の大相撲へと繋がっていくことになります。
 現在も新横綱誕生のおりの奉納土俵入りなどの式典が執り行われ、
 相撲にまつわる数々の石碑が建っています。
 詳しくは、下記をご覧下さい。
 https://blogs.yahoo.co.jp/tennnennkozi/57075640.html

 このニュースで一番気になったのが女性宮司でした。
 最近、女性の神職が増えていて、宮司をしている方も多いようです。
 しかし、神社本庁では、特に祭祀に際して天皇から勅使が遣わされる勅祭社については、
 女性宮司を認めないような話があります。
 大分県の宇佐八幡宮では、宮司家の後継女性を宮司にしようとして、
 神社本庁が認めず、本庁の幹部職員を宮司として送り込んで来たため、
 訴訟にまで発展しました。

 富岡八幡宮は、勅祭社ではないのですが、東京近郊の准勅祭社に指定されていて、
 富岡長子さんを神社本庁に宮司として推薦していましたが、
 7年に渡って神社本庁から返事がないため、神社本庁から離脱したと報じられています。

 今回の茂永容疑者は、一時宮司になっていましたが、辞任したとの事です。
 事件の背景には、宮司職を巡る確執があったのかも知れませんね。
 
コメント
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