天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

春闘・・・

2010年01月27日 21時00分00秒 | 日記
 昨日、経団連の御手洗会長と連合の古賀会長の懇談会が開催され、
 今年の春闘が事実上始まりました。
 今年は、経営者側が厳しい経済状況を踏まえて、雇用の確保のために、
 定期昇給の凍結を打ち出したのが大きな特徴のようです。
 労働側は、
 当然の事ながら定期昇給は労使関係の根幹に関わるものであるとして、
 その維持を前面に出して戦うようです。

 現在のようなデフレ状況の下では、
 賃金を削る事は、更に需要を減らし一層デフレが進む事になります。
 その辺は使用者側も分かってはいるのでしょうが、
 個々の企業にとっては、経営危機に陥っていて、
 定期昇給どころの話ではないところもあるのでしょう。
 非常に難しい状況である事は間違いないと思います。

 どのような対策が良いのでしょうか?
 結局持っている方が我慢する以外ないのでしょうね。
 使用者側と労働者側、どちらが持っているかと言えば使用者側です。
 更に、景気が良くなると先に恩恵を受けるのが使用者側です。
 定期昇給を行い、
 できればベースアップする事が必要なのではないかと思います。

 この事は、当然コストが上がって、
 国際競争力が下がるとの議論もあるでしょう。
 しかし、賃金水準が極端に低い国と比べていたのでは、
 その水準まで賃金を下げなければならなくなります。
 そうすると、日本の経済が破綻する事は見えています。
 倒産寸前の会社以外は、内部留保を取り崩しても賃金水準を上げ、
 下請けへのコスト切り下げを止めない限り、
 このデフレは解決しないような気がします。

 労働者は、賃金が上がらない限り消費行動が活発になりません。
 是非とも、各労組に頑張って欲しいと思いますし、
 各企業にも、
 迂遠なようだけどそれ以外景気が良くなる事がない事を自覚して、
 コストの引き上げを行って欲しいと思います。
 そうではないと、僕の生活も向上しません。
コメント
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