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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

レベル7

2008-04-18 17:57:41 | 読書
1993年に出版された文庫版を底本とした新装版。

物音で目が覚めた。
隣に見知らぬ女性・・・?
今日は何日だ。ここはどこだ。オレは誰だ。
記憶障害、腕にはLevel 7不可解な記号と文字が書かれていた。
クローゼットには大金の入ったスーツケース、引き出しに拳銃、血のついたタオル。
オレは人殺しなのか。

宮部みゆきさんの初期の頃の作品だ。
「名もなき毒」は、北村薫さんや赤川次郎さんのようなタッチに思えたけれど、こちらは正統派。
失踪した貝原みさおのメモ書き「レベル7まで行ってみる 戻れない?」
レベル7って一体何のことだろう。
同時に進行する二つの出来事は、どこに接点があるのか。
ちょっとした手がかりから、失われた過去が明らかになっていくところはなかなか読ませる。
しかし、惨劇の起きる原因って・・・うーん、人の心なんて分からないものだけど。
現実の事件を見ても、何でこんなことでってことが多い。
終わりは予想出来ていたので、3分の2まで楽しめた作品だった。

「レベル7」 宮部みゆき








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