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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

血統

2010-11-30 13:56:02 | 読書
血統とは何か。
ある血統が他と違うのはどういうことか。
それは次代へと受け継がれるのが当たり前なのか。

日本画の大家の家に生まれながらもペットの肖像画家を生業にしている一雅は、純白のダルメシアンを作った森宮と出会う。
彼はまだ犬種名もない白い犬繁殖への出資を求めるのだが、交換に増やし方を教えることを求めた。
一雅にとってそれを知ることは、自分自身を知ることなのだ。

先天性白皮症、メラニンのない遺伝性疾患は白い寅や蛇、トカゲなどたまに見かけることもある。
飼鳥の十姉妹にも真っ白が生まれたことがあり、名前は当然「しろちゃん」

犬ほど多品種に分かれている動物はいない。
そういわれてみると確かに、ダックスフンド・プードル・ミニピン・ポメラニアン・コーギー・・・体格も気質も違っている。
愛玩犬の歴史は造化の歴史・・・これがとんでもない話に展開していく。
一時期CMにも登場したティーカッププードル、外国から輸入され捨てられ野生化したペット、いろんな問題を内包した小説で、天才シリーズと又違ったおもしろさだった。

「血統」 門井 慶喜



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2 コメント

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面白そう (ナツミ)
2010-12-01 21:37:13
最近夜わりと時間が自由になるようになったので、図書館で本を借りて読みあさってます
こちらの読書記録で気になってた北森鴻の本を片っ端から借りてきてます

この話も面白そう
次回探してみます
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面白いのがたくさんあって (yukiusagi)
2010-12-04 20:23:21
「心霊探偵八雲1」が面白く、2を借りに行ったらひと足違い・・・人気者なんだから。
番外編のあとに、やっと2を借りることが出来ました。
今読んでる最中の海堂尊「プレイズメス1990」も力作ですよ。
読みたい本に囲まれているのって幸せですよね

北森さんの世界は食も刺激されるのではまりますよ。
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