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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

叫びと祈り

2010-06-28 08:49:11 | 読書
2008年、短編「砂漠を走る船の道」で第五回ミステリーズ新人賞受賞。
この作品を連作化した作品だ。

海外の動向を分析している雑誌を刊行している会社に勤めている斉木は、サハラ砂漠に残る塩の道を取材するためキャラバンに同行していた。
15日かけ岩塩を採掘する村を訪ね、板二枚で大人一人分の重さを4枚運ぶ。
この過酷な旅で得る報酬は、岩塩一枚5ドル!
砂漠の民にとっては高収入だ。
そんな命も失いかねない広大な砂漠の海で起こる事件。
誰が、何故!?
うーん、やられてしまった。
綾辻行人・有栖川有栖・辻真先、三選考委員から激賞されただけの素晴らしい作品だった。

続く「白い巨人」「凍れるルーシー」「叫び」
今度は注意を払い読んでいたので、一作目ほどの驚きはなかったのだが・・・
「祈り」
これで、またまたやられてしまった。
ミステリー好きにとって、これからの作品が楽しみな新人作家だ。

「叫びと祈り」梓崎 優

雨の上がった蒸し暑い昨日の午後、セミの声が聞こえてきた。
あー、これから異様に暑い夏がやってくるのか