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県警、捜査以外にも通訳 外国人と「橋渡し役」に

2010-09-06 09:47:22 | 多文化共生
(以下、信濃毎日新聞から転載)
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県警、捜査以外にも通訳 外国人と「橋渡し役」に 9月5日(日)

交通安全運動のチラシなどを翻訳するために打ち合わせをする、県警から委託された通訳たち=長野市

 県警は今月、事件、事故以外の場面で警察官が県内に暮らす外国人とより深いコミュニケーションをするため、民間の通訳に「橋渡し役」になってもらう事業を始めた。困り事やトラブルがあっても意思疎通できずに解決が遅れるケースが多いため。言葉の壁を解消して外国人からも気軽に相談してもらえるよう呼び掛けることで、犯罪抑止などにもつながると期待している。

 語学教室運営や通訳業などの「ナーガ・インターナショナル」(長野市)に業務委託し、県内で登録者数が多い中国、ポルトガル、韓国、タイの4カ国語を母国語とする通訳4人の協力を受ける。4人は半年間、各署の警察官が民家を訪問する「巡回連絡」の際に同行したり、交通安全などの啓発活動の場で通訳を務めたりする。地域で配る広報紙などの翻訳もする。

 警察官の中には、外国人世帯を回っても片言の英語しか通じず、悩みごとなどを把握しづらいケースがあるとの声がある。県警組織犯罪対策課によると、県警には外国人が関係する事件、事故を担当する外国語が堪能な捜査員や捜査に協力する民間人の警察通訳がいるが、巡回連絡などにまでかかわるのは難しい。

 同課によると県内で昨年1年間に摘発した外国人は197人にとどまったが、例年300人前後。犯罪被害者や人身事故の当事者になる外国人も増えているといい、県警は日常的に外国人とコミュニケーションを深めることで、犯罪を抑止したり、被害を防いだりする効果もあるとみている。

 韓国語を担当する同社の金崎祐さん(47)は「初の試みで手探り状態だが、困った際の対応などを分かりやすく伝えるようにしたい」と話している。

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