(以下、毎日新聞から転載)
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今週の本棚・新刊:『万人のための点字力入門』=広瀬浩二郎・編著
(生活書院・2310円)
わずか6個の点の組み合わせで、日本語の仮名や数字、アルファベット、音符まで表せる点字。少ない材料から多くを生み出す創造力、常識にとらわれない発想力を「点字力」と名付けよう。こう呼びかける広瀬浩二郎・国立民族学博物館(民博)准教授の発想は刺激的だ。
本書は昨秋、大阪府吹田市の民博で開かれた国際シンポジウム「点字力の可能性」の成果報告書である。点字を福祉の文脈ではなく、“文化”の視点から分析する切り口が斬新。触覚による情報提示技術の考察や点字教育の現場、ボランティアの声から、多文化共生社会における点字の役割、触って楽しむアートなど、取り上げる分野は多岐にわたる。複眼的思考を求め、視覚優位の世の中を問い直す一冊だ。(佐)
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今週の本棚・新刊:『万人のための点字力入門』=広瀬浩二郎・編著
(生活書院・2310円)
わずか6個の点の組み合わせで、日本語の仮名や数字、アルファベット、音符まで表せる点字。少ない材料から多くを生み出す創造力、常識にとらわれない発想力を「点字力」と名付けよう。こう呼びかける広瀬浩二郎・国立民族学博物館(民博)准教授の発想は刺激的だ。
本書は昨秋、大阪府吹田市の民博で開かれた国際シンポジウム「点字力の可能性」の成果報告書である。点字を福祉の文脈ではなく、“文化”の視点から分析する切り口が斬新。触覚による情報提示技術の考察や点字教育の現場、ボランティアの声から、多文化共生社会における点字の役割、触って楽しむアートなど、取り上げる分野は多岐にわたる。複眼的思考を求め、視覚優位の世の中を問い直す一冊だ。(佐)
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