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ギョッ!生々しい自殺予防ポスターに賛否両論

2013-04-25 13:25:15 | ダイバーシティ
(以下、読売新聞から転載)
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ギョッ!生々しい自殺予防ポスターに賛否両論

仕事や就職活動などでストレスを抱える人たちの生々しいメッセージが書かれた巨大ポスター(神戸市営地下鉄三宮駅で)
 神戸市が自殺対策の取り組みとして、市営地下鉄三宮駅(中央区)のホームに設置した巨大ポスター(縦2・1メートル、横1・35メートル)が物議を醸している。

 イラストは一切なく、ストレスを抱える人たちのメッセージだけだ。3月に設置後、市の電話相談窓口にかかってきた件数は月平均の約1・4倍に急増した。ただ、「見ると気分がめいる」などと否定的な意見も上がっている。

 国の「自殺対策強化月間」に合わせた取り組みの一つ。ポスターは駅構内の円柱21本に貼られた。架空の20~60歳代の男女5人が登場し、仕事や子育て、介護などによるストレスを関西弁でストレートに表現している。

 例えば、部長に昇進したAさん(35歳、会社員)は「急に仕事の量が増えてなんぼやっても片づかへんし 家に帰んのが遅いから嫁とすぐにケンカになるし」とした。就職活動がうまくいかないCさん(21歳、学生)は「また二次選考で撃沈や あかんもう受かる気がしーひんわ あかん寝られへん…」と悩む。

 「ほとんど寝てないからなー さすがに何回も体の向き変えるんはしんどいなー」。そうつづるのは、母親の介護をするEさん(57歳、主婦)だ。

 市によると、ポスター設置後の1か月間の電話相談件数は267件(月平均195件)に上った。

 好意的な反応がある一方、ネット上では「見るたびに嫌な気持ちになる」「毎日見せられたらうつになりそう」という書き込みも。

 地下鉄を利用した西宮市の主婦(53)は「最初に見たときはギョッとしたけど、共感できる内容もあり、見入ってしまった」。神戸市兵庫区の会社員男性(35)は「自分自身と重なる部分があって、ちょっとへこんだ」と賛否が分かれた。

 市こころの健康センターの柿本裕一所長は「当たり障りのない広告で目に留まらないよりも、少しくらい議論がわき起こった方がいい」としている。ポスター設置は25日まで。(藤基泰寛)

(2013年4月24日12時32分 読売新聞)

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