多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

マッドマックス的な世界観の様相を呈しているかもしれない自転車の交通事情はどう見られていて実際のところどうなのか。

2018-11-19 20:48:51 | ダイバーシティ
友人のFBフィードに、道路交通上、自転車が危険だという記事が掲載されており、まったくそのとおりだよ!と、自転車通勤者として深く納得したので、もしかしたら、あんまりよく知られていない道交法上の自転車の位置づけについてだ。

一般に、自転車って自由気ままに走っている無法地帯の騎馬民族みたいに思われているんじゃないかって思う。かくいう自分もかつてはそんな感じに走っていた時期もあったかもしれないし、その当時は道交法なんて頭の中にはなかった。道交法ってのは、自動車のためのルールを定めたもので、歩行者を守るもの、あとは一般人にはあまり馴染みのない特殊車両のことを定めた法律といった認識しかなかったと思う。。
まぁ10代のころは、みんなそんな感じなのかもしれない。
けれども毎日30kmも自転車で通勤していると、あまりにマッドマックス的世界観に少々恐怖を感じることもあるので、ちょっと書いてみる(笑)

さて、自転車って、左側通行ってことは知ってるよね。
今、架空の視聴者に聞いてみたところ(笑)、92%くらいは知っているみたいだ。
では、自転車は車道を走るものだって知ってるかなって問いかけてみると、架空の視聴者は(くどいからもう書かない)、32%ってことだ。ジッサイに車道を走っている自転車は、どのくらいの割合かというと、自分の体感だと、たぶん5%以下じゃないかなと思う。車道は危なくて走れないという理由もあると思うけど、道交法上、13歳未満は歩道を走っていいことになっているので、小学校では歩道を走るように指導していると思うし、そのまま中学生になっても高校生になっても歩道を走っているというのが現実ではなかろうか。
まぁ、そのくらい自転車は歩道を走るものだと思われていると思うし、自動車を運転している人も歩行者も、そんなものだと思っていると思う。

じゃ、車道を走るべき自転車が、自動車を追い越すときに、どのように走行すればいいでしょうか?
はい、正解は簡単ですね。自転車も自動車と同じように自動車の「右側」を追い越していくんです。(図を参照。公益社団法人自転車道路交通法研究会引用)



これを知っている人は、自分の体感的には1%を切っているんじゃないかと思う。ジッサイ、自分は自動車の右側を追い越していくこともあるんだけど、「この暴走自転車め!」みたいに思われているに違いないと思う。ほとんど見たことがない。
追突されても困るので、かなり慎重に(振り返って自動車の運転手にアイコンタクトして、手をガバッ開いて『右に行くぞ!』と明確な意思表示をして)追い越していく。

現実的にはどうかというと、多くの自転車は歩道を走行しているので、こうした場面に直面しないが、中には車道を走っていたときに前方に停車車両があると、急に歩道に乗り入れ、追い越し後、また車道に戻るといった乗り方をしている自転車も見受けられる。
歩道に急に入るときにも危ないし、車道に戻るときも同様に危ない。

いったい自転車って何なんだ!ということが、自転車ライダー自身もうまくわかっていないし、歩行者や自動車ドライバーにも理解されていない。
ダイバーシティって、難しそうみたいに思われる理由のひとつに、当該本人の固有のもの、すなわち変更しがたい何事かがあるために、他者に理解が及びにくいということがあるわけだけど、「障害があるから(障害がないから)障害のことを理解されにくい(理解しにくい)」ということではなくて、それぞれの立場を変更できるツールが日常的にいろいろあるわけだから、そうした機会に丁寧に考えてみてほしいノダ。

「この自転車め!」
「この自動車ドライバーが!」

と、いうのではなくて、体験でき、交換できる立場があるのなら、ぜひ、別の立場を体感してみるべきだと思う。
そうすると、いかに自分がご都合主義のエゴに包まれた存在なのか…みたいなことにも気付いてしまっちゃったりするものだから。頼むぜ(笑)

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