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人材交流軸にIT連携 中国・大連と本県産学官

2010-06-10 11:08:01 | 多文化共生
(以下、岩手日報から転載)
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人材交流軸にIT連携 中国・大連と本県産学官

 中国・大連市の産学官と情報技術(IT)分野で交流を進める岩手大を中心とした大連ミッションの報告会は9日、盛岡市の市産学官連携研究センターで行われた。本県はこれまでIT、金型、鋳造の3分野で日本から大連への技術移転を中心に連携を推進。だが、急成長する中国の技術力や教育環境を踏まえ、今後は人材交流を軸に連携を推進する方針を確認した。

 今回の大連ミッションは、盛岡広域のIT産業の集積・活性化のために大連市の産学官と連携を図るのが狙い。盛岡広域の産学官の20人が5月上旬、大連理工大やIT企業など視察し、交流を深めてきた。

 大連市は中国東北部にある人口600万人余の都市。大連ソフトウエアパークには約400社が立地し、日本企業は27%を占める。中国唯一のソフトウエア産業模範都市とされ、IT産業は北京、上海に次ぐ中国第3位。

 報告会ではシステムエンジニアリング(盛岡市)の菅村覚社長が「大連は日本語を話せる人も多く、技術者のレベルは日本人と同等」、アイプランツ・システムズ(滝沢村)の土井章男社長は「日本は上級の技術者を育てないと負けてしまう」と危機感を強めた。

 岩手大が2005年に大連理工大と学術交流協定を締結して以来、本県は大連と技術移転などで交流を深めているが、千葉則茂岩手大教授は「国際化の中で、外国人が活躍できる場を岩手につくることが、活気ある社会につながる」と意義を説く。

 大連側から人材派遣の提案があり、実際に技術者受け入れを決めた本県企業も出ており、岩渕明岩手大副学長は「ニーズに応えて人材を受け入れ、技術者不足といわれる日本の力になってもらうという考え方もある」とし、人材交流に向けた環境整備に力を入れる考えだ。

(2010.6.10)

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