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紙芝居:心温まるエピソード 富山の橋本さん原作「異人館はショコラ色」

2011-06-11 20:48:05 | TOYAMAな多文化共生
(以下、毎日新聞【富山】から転載)
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紙芝居:心温まるエピソード 富山の橋本さん原作「異人館はショコラ色」 /富山

 ◇抑留外国人と住民の交流
 ◇「戦時中の実話、知って」あすイベントで披露
 第二次世界大戦中、神奈川県南足柄市の施設に抑留されていた外国人と地元住民との温かい交流をテーマにした紙芝居「異人館はショコラ色」が12日、富山市新富町の再開発ビル「CiC」で披露される。原作者の富山市田中町の元中学教諭、橋本哲さん(61)は「暗い戦時中に実際あった心温まるエピソードを子どもたちに知ってほしい」と話している。【青山郁子】

 紙芝居は、戦時中に抑留され、深刻な食糧不足に苦しんでいた外国人に、近隣住民がイモや野菜、豆などをこっそりと差し入れ、終戦後、解放された人がチョコレートとお礼の手紙を持参したという内容。

 このエピソードは橋本さんが主宰する旅行記同人誌「旅想」に、差し入れした人の息子にあたる神奈川県在住の矢後一三さん(88)から投稿された。感動した橋本さんは昨年、「異人館はショコラ色」(星雲社、1000円)を出版し、地元の中学生にプレゼント。それを聞いた南足柄市を中心に活動する「劇団ぽぽ」が紙芝居に仕立てた。

 紙芝居は2月には神奈川県内の戦没者遺族会の集まりで初披露。橋本さんも招待され、地元でも知る人の少ない戦時中の心温まるエピソードは大好評だった。その後、劇団から複写した紙芝居が橋本さんに届けられた。

 今回、紙芝居は橋本さんが所属する「富山子どもの文化を育てる会」のイベントの一環として披露される。橋本さんは「戦争中と言えば暗くて残酷な話が多い中で、人種、民族を超えて助け合った無名の人々の国際交流を知ってほしい」と語った。同日午後2時開演。入場無料。問い合わせは同会の事務局、山道康子さん方(076・424・6987)。

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