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5か国語、同時電話通訳

2009-01-07 10:56:27 | TOYAMAな多文化共生
(以下、読売新聞【富山】から転載)
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5か国語、同時電話通訳

 県内の外国人を支援している「とやま国際センター」(富山市)は、日本語を話せない外国人が、市役所など公的機関に相談したい場合に、電話で同時通訳するサービスを始めた。英、露、中、韓、ポルトガルの5か国語に対応。同センター国際交流課の中村則明係長(49)は「労働問題などが増えているが、言葉の壁で相談出来ない外国人が多い。気軽に利用してほしい」と話している。

 サービスは、同センターに寄せられた電話相談について、公的機関の対応が必要な場合、3者が一度に通話できる「トリオフォン」を使い、相談者と公的機関との会話を同時通訳する。通話代の負担のみで、通訳料は不要という。

 これまでの電話相談では、相談者と公的機関との間を何度もやりとりして通訳していたが、時間がかかる上、その場の意図が正確に伝わりにくいことがあった。また、窓口を直接訪れる外国人は少ないことから、「相談したいときにすぐできる方法が必要」と、同時電話通訳を始めたという。

 初日の5日は、いずれも富山市のブラジル人から「失業手当がもらえるか」など、2件の相談が寄せられ、ポルトガル語の通訳を交え、労働基準監督署と話し合った。6日も2件の相談が寄せられたという。

 相談員の辺見小百合ジュリアさん(43)は「1回の通話で3者が話し合えて効率的。相談者にとってもメリットが大きい」と話す。

 近年、特に増加している相談は賃金未払いなどの労働問題で、1998年の9件から2007年には40件に増加。工場勤務中に指を切断したなどの労災事故の事後相談も寄せられたといい、同センターは危機感を募らせている。相談は同センター(076・441・5654)。
(2009年1月7日 読売新聞)

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