よく読んでみよう。
「彼らの本当の問題がイランの核問題ではないことを物語っています。」って書いてあるね。
(以下iranRadioから転載)
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2012/11/10(土曜) 23:01
イラン核問題をめぐるIAEA事務局長とのインタビュー
アミーンザーデ解説員
「イランの核活動は、IAEA・国際原子力機関の監視下に置かれており、その活動内容や、そこで使用されている核物質を分析した結果、イランの核施設が平和目的であることが分かった」
これは、IAEAの天野事務局長に対する、ロシアの政府系新聞ガズィエータ・ラスィスカヤのインタビューの一部です。このインタビューが発表されたのは、天野事務局長が国連総会に報告書を提出した1週間後のことです。天野事務局長はさらに、「IAEAは、イランが核兵器を保有していることを認めない」としつつも、「イランでは、秘密裏に他の活動が行われていないとも断言できない」と語っています。しかし、さらに続けて、「我々は、この情報からは結論に至っておらず、イランの代表者が我々と会談し、この問題を明らかにするよう望んでいる」と述べました。
天野事務局長はおよそ3ヶ月前にも、アメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューで、イランのある軍事施設をめぐり主張された懸念内容について、「我々は、懸念を抱えてはいるが、その懸念内容について口外しはできない。その理由は、IAEAの査察官が現地には配備されておらず、衛星写真からしか情報を得ることができないためである。このため、衛星写真に見られるものは、正しくない可能性がある」としています。この点に注目し、イランはこれまでに繰り返し、IAEAが主張する証拠資料の複写版の提出を求めてきました。しかし、天野事務局長は、それらの証拠資料をイランに渡すことはできないとしています。これについて、IRIBアミーンザーデ解説員の報告です。
天野事務局長の複数の発言においては、いくつかの共通した要素が見受けられます。天野事務局長は、「IAEAは決して、イランが核兵器を保有していると述べたことはないが、我々はこの問題について透明化を行う必要がある」と強調しています。天野事務局長はまた、いずれのインタビューにおいても、イランが核兵器の製造を狙っているとする疑惑が、どのような証拠に基づくものなのかについては、曖昧な答えしか示していません。又一方では、イランの核活動が2003年以前から行われていると述べ、またある時には、これらの活動の一部が2003年以降も継続されていたかもしれない、と発言しています。
ところで、天野事務局長とロシアの新聞ガズィエータ・ラスィスカヤのインタビューは、他の点すなわち、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの協議についても触れています。天野事務局長は、IAEAの責務および、イランと6カ国の協議という2つの事柄に、境界線を引いています。しかし、専門家の見解では、イランと6カ国の協議そして、アメリカとEUによる対イラン独自制裁の強化は、バランスに欠ける西側諸国の行動や、二面性を含んだIAEAの報告の枠内で注目されるべきものです。その理由は、IAEAの報告が完全に政治的な方向性を示しており、イランに対する西側諸国の行動を正当化しようとしていることによります。このため、天野事務局長の発言とは逆に、一部の専門家は西側諸国のこうした行動が、IAEAと西側諸国の癒着した政策の一部であると考えているのです。
天野事務局長の発言と、イランに対する西側諸国の論理にそぐわない行動は、彼らの本当の問題がイランの核問題ではないことを物語っています。それは、天野事務局長も認めているように、IAEAがイランの核活動に関する決定的な証拠を有しておらず、単なる推測や仮説の設定のみに集中しており、又この点からイランとの更なる協力を信頼構築と称していることにあります。
言うまでもなく、イランはNPT・核兵器不拡散条約の枠内における核の権利を回復する決意を固めています。この方向で、イランのソルターニーエIAEA大使は、メフル通信とのインタビューで、イランとIAEAの協議の新ラウンドが今月13日に開催されることを明らかにしています。
「彼らの本当の問題がイランの核問題ではないことを物語っています。」って書いてあるね。
(以下iranRadioから転載)
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2012/11/10(土曜) 23:01
イラン核問題をめぐるIAEA事務局長とのインタビュー
アミーンザーデ解説員
「イランの核活動は、IAEA・国際原子力機関の監視下に置かれており、その活動内容や、そこで使用されている核物質を分析した結果、イランの核施設が平和目的であることが分かった」
これは、IAEAの天野事務局長に対する、ロシアの政府系新聞ガズィエータ・ラスィスカヤのインタビューの一部です。このインタビューが発表されたのは、天野事務局長が国連総会に報告書を提出した1週間後のことです。天野事務局長はさらに、「IAEAは、イランが核兵器を保有していることを認めない」としつつも、「イランでは、秘密裏に他の活動が行われていないとも断言できない」と語っています。しかし、さらに続けて、「我々は、この情報からは結論に至っておらず、イランの代表者が我々と会談し、この問題を明らかにするよう望んでいる」と述べました。
天野事務局長はおよそ3ヶ月前にも、アメリカの新聞ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューで、イランのある軍事施設をめぐり主張された懸念内容について、「我々は、懸念を抱えてはいるが、その懸念内容について口外しはできない。その理由は、IAEAの査察官が現地には配備されておらず、衛星写真からしか情報を得ることができないためである。このため、衛星写真に見られるものは、正しくない可能性がある」としています。この点に注目し、イランはこれまでに繰り返し、IAEAが主張する証拠資料の複写版の提出を求めてきました。しかし、天野事務局長は、それらの証拠資料をイランに渡すことはできないとしています。これについて、IRIBアミーンザーデ解説員の報告です。
天野事務局長の複数の発言においては、いくつかの共通した要素が見受けられます。天野事務局長は、「IAEAは決して、イランが核兵器を保有していると述べたことはないが、我々はこの問題について透明化を行う必要がある」と強調しています。天野事務局長はまた、いずれのインタビューにおいても、イランが核兵器の製造を狙っているとする疑惑が、どのような証拠に基づくものなのかについては、曖昧な答えしか示していません。又一方では、イランの核活動が2003年以前から行われていると述べ、またある時には、これらの活動の一部が2003年以降も継続されていたかもしれない、と発言しています。
ところで、天野事務局長とロシアの新聞ガズィエータ・ラスィスカヤのインタビューは、他の点すなわち、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの協議についても触れています。天野事務局長は、IAEAの責務および、イランと6カ国の協議という2つの事柄に、境界線を引いています。しかし、専門家の見解では、イランと6カ国の協議そして、アメリカとEUによる対イラン独自制裁の強化は、バランスに欠ける西側諸国の行動や、二面性を含んだIAEAの報告の枠内で注目されるべきものです。その理由は、IAEAの報告が完全に政治的な方向性を示しており、イランに対する西側諸国の行動を正当化しようとしていることによります。このため、天野事務局長の発言とは逆に、一部の専門家は西側諸国のこうした行動が、IAEAと西側諸国の癒着した政策の一部であると考えているのです。
天野事務局長の発言と、イランに対する西側諸国の論理にそぐわない行動は、彼らの本当の問題がイランの核問題ではないことを物語っています。それは、天野事務局長も認めているように、IAEAがイランの核活動に関する決定的な証拠を有しておらず、単なる推測や仮説の設定のみに集中しており、又この点からイランとの更なる協力を信頼構築と称していることにあります。
言うまでもなく、イランはNPT・核兵器不拡散条約の枠内における核の権利を回復する決意を固めています。この方向で、イランのソルターニーエIAEA大使は、メフル通信とのインタビューで、イランとIAEAの協議の新ラウンドが今月13日に開催されることを明らかにしています。