多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

留学生もボウサイ協力 訓練に外国人ら60人参加 仙台

2012-11-20 13:35:24 | 多文化共生
(以下、河北新報社から転載)
========================================
留学生もボウサイ協力 訓練に外国人ら60人参加 仙台

防災訓練の内容を話し合う「まちづくり会」と関係団体のメンバー=仙台市青葉区の片平市民センター

 仙台市青葉区の片平地区連合町内会などでつくる「片平地区まちづくり会」は23日、留学生も交えた防災訓練を片平丁小体育館で実施する。東日本大震災の経験を踏まえ、在日外国人にも避難所の運営に協力を促す。外国人を一律に「要援護者」とみなす従来の発想を切り替え、地域防災の担い手になってもらう。
 訓練は正午~午後4時、避難所運営を机上で疑似体験する「HUG(ハグ)」と呼ばれるカードゲームをメーンに行う。避難者の部屋割りや支援物資の置き場所、配布方法などを短時間で適切に判断する訓練だ。炊き出しや仮設トイレ組み立て、備蓄倉庫の見学もする。町内会役員や中国人、イスラム系の留学生ら計約60人が参加する見込み。
 震災当時、片平丁小には立ち入り禁止となったJR仙台駅から閉め出された帰宅困難者や東北大病院の患者と見舞客、留学生ら地域が想定していなかった避難者を含め計約1500人が身を寄せた。外国人は地区外からも集まり、滞在が長期化するケースが見られた。
 まちづくり会委員長の今野均連合町内会長(70)は「外国人をはじめ避難者を長くお客さん扱いしたことは反省点。町内会には避難所に来られない要援護者を見守る役割もあり、避難所運営は途中で避難者の自主組織に移行するべきだった」と振り返る。
 市の地域防災計画は、外国人を高齢者や障害者と同様に「要援護者」と位置付けている。片平地区でも外国人と一緒の防災訓練を続けてきたが、地震体験車に乗せるといったイベントにとどまり、自助・共助の意識付けは弱かったという。
 東北大の中国人留学生らでつくるNPO法人在日留学生協会の国際交流担当理事、潘峰さん(23)は「多くの中国人は地震も避難所も経験したことがない。訓練を機に、通訳や物資配布など留学生が協力できることを学び、後輩にも伝えていきたい」と意欲を見せる。
 まちづくり会は今後、同地区内の東北大片平キャンパスも避難所機能を担うよう、同大と市に働き掛けていく方針だ。


2012年11月19日月曜日

最新の画像もっと見る

コメントを投稿