(以下、中日新聞【富山】から転載)
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職失ったブラジル人を支援 自立促す活動を
2009年2月10日
外国人支援の林さん(右)の話に耳を傾ける参加者=高岡市東部公民館で
写真
日伯交流友の会 “先人”招き勉強会
不況で職を失ったブラジル人を支援する高岡市民らの集まり「富山日伯交流友の会」が八日夜、市東部公民館で愛知県一宮市を拠点に東海地方で在住外国人の支援活動をしている特定非営利活動法人(NPO法人)「交流ネット」理事長林隆春さん(58)を招いて勉強会を開いた。(佐久間博康)
同友の会は昨年八月に高岡市で開いたイベント「ブラジル移民百周年記念祭EM高岡」の実行委員会メンバーの有志十六人が、急激な雇用情勢悪化で解雇、離職するなどしたブラジル人支援のため、同十二月に結成。支援活動の仕方を学ぶために林さんを招いた。
勉強会には木口実代表(38)ら友の会メンバー全員が出席した。林さんは一宮市の派遣会社経営の経験から「日系人は仕事など与えられることに慣れ、将来の展望を描けない人が多い。横の連帯も弱く支援しづらい。これはわれわれ含め日本社会の問題でもある」と指摘。ホームレスや車上生活者が増えて治安が悪化しているが、摘発されて表面化するのは一部で、潜在的には相当数の犯罪が発生している現状を報告した。
その上で在住外国人支援策として、岐阜県可児市でNPO法人可児市国際交流協会とともに開いた「外国人向け介護ヘルパー二級講座」の受講や身の安全を守る緊急避難場所としてのシェルター確保の必要性などを紹介。「日系人に自立を促すのが大切だ」と意識改革の重要性も訴えた。
友の会メンバーで飲食店経営北林吉之さん(59)=高岡市駅南=は「高岡も雇用保険が切れ出す春には東海地方のようになるだろう。早く支援態勢を整えたい」と話していた。
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職失ったブラジル人を支援 自立促す活動を
2009年2月10日
外国人支援の林さん(右)の話に耳を傾ける参加者=高岡市東部公民館で
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日伯交流友の会 “先人”招き勉強会
不況で職を失ったブラジル人を支援する高岡市民らの集まり「富山日伯交流友の会」が八日夜、市東部公民館で愛知県一宮市を拠点に東海地方で在住外国人の支援活動をしている特定非営利活動法人(NPO法人)「交流ネット」理事長林隆春さん(58)を招いて勉強会を開いた。(佐久間博康)
同友の会は昨年八月に高岡市で開いたイベント「ブラジル移民百周年記念祭EM高岡」の実行委員会メンバーの有志十六人が、急激な雇用情勢悪化で解雇、離職するなどしたブラジル人支援のため、同十二月に結成。支援活動の仕方を学ぶために林さんを招いた。
勉強会には木口実代表(38)ら友の会メンバー全員が出席した。林さんは一宮市の派遣会社経営の経験から「日系人は仕事など与えられることに慣れ、将来の展望を描けない人が多い。横の連帯も弱く支援しづらい。これはわれわれ含め日本社会の問題でもある」と指摘。ホームレスや車上生活者が増えて治安が悪化しているが、摘発されて表面化するのは一部で、潜在的には相当数の犯罪が発生している現状を報告した。
その上で在住外国人支援策として、岐阜県可児市でNPO法人可児市国際交流協会とともに開いた「外国人向け介護ヘルパー二級講座」の受講や身の安全を守る緊急避難場所としてのシェルター確保の必要性などを紹介。「日系人に自立を促すのが大切だ」と意識改革の重要性も訴えた。
友の会メンバーで飲食店経営北林吉之さん(59)=高岡市駅南=は「高岡も雇用保険が切れ出す春には東海地方のようになるだろう。早く支援態勢を整えたい」と話していた。