多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

浜松国際交流協:外国人の介護就職支援 無料日本語教室を企画 143人応募

2009-02-10 22:19:31 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【静岡】から転載)
==========================================
浜松国際交流協:外国人の介護就職支援 無料日本語教室を企画 143人応募 /静岡
 ◇定員の5倍の143人応募

 浜松国際交流協会(HICE、浜松市中区砂山町)が、不況などで職を失った在日外国人を対象に、無料の「介護のための日本語教室」を企画したところ、定員30人の約5倍にあたる143人が応募に殺到した。8日の合格者発表では、落選に悔し涙を見せる希望者もいて、外国人の厳しい雇用状況がうかがえた。

 製造業などから人材不足が慢性化している介護業界への外国人の転職を手助けしようと企画した。講習は、同市立南部公民館で12日から1カ月間、土日を除く毎日実施。日本フィリピンボランティア協会が作成したテキスト「介護の日本語」などを使い、利用者や職員同士のコミュニケーションで必要な日本語に絞って授業を進める。

 7日の説明会には、口コミもあってブラジル人やフィリピン人、ペルー人が詰め掛けた。一定の日本語能力を測る試験や面接の結果、合格者30人が決まった。同協会は、現場で使われる専門用語やマナーなどを教えるが、就職のあっせんはしない。

 合格したブラジル人のカンノ・レダさん(50)=同区神田町=は、1月までコンピューター関連会社に勤めていたが、リストラで解雇された。約17年前に来日して家族4人で暮らすが、最近、夫も失職した。「今回はビッグチャンス。ブラジルでは病院事務職をしていて、介護分野にも興味があった。漢字は難しいが、しっかり勉強して一生懸命働きたい」と話した。

 外国人は製造現場で働くケースが多かったため、介護職に就いた例はブラジル人が全国で最も多く住む同市でもほとんど例がない。HICEは「受講生をできるだけ支援し、介護業界での就職という『前例』を作りたい」と意気込んでいる。【竹地広憲】

毎日新聞 2009年2月10日 地方版

最新の画像もっと見る

コメントを投稿