たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

階級と物差し

2005-04-08 19:05:45 | ココロ
ヤングサンデーの「絶望に効くクスリ」が先週今週と辻井喬氏への インタビューで,まぁその中身はいいとして,その流れで, 現在金だけが価値基準になっているけど,昔は「金で買えないものがある」 …とかいうのがまだあった…って言うことを作者の山田氏が 書いてました。
まぁごもっとも…っていうか今更当たり前だとは思いますが, ただ口ではそう(金で買えないものもある)いっても,お金で 物事を測るという傾向はやっぱりどんどん強まっている気がします。
「違う」…と言われるかも知れませんが,現在のこういう傾向は, 実は「階級」が無くなったことが大きな原因ではないか?…と 最近漠然と思っております。最近,いろいろ階級社会が壊れていって, 現在のように階級が(一見)無くなっていく過程をいろいろ本で 読んで調べています。調べると確かにたかだか100年…,いや数十年前までは 差別や階級というのが結構ひどいことをおこしています。 ですから,わたしは決して階級社会がいいというつもりは無いのですが, 階級の崩壊を「良いこと」と信じて無条件に受け入れた 故に(特に日本とか)失われたものもあるのでは無いか?…と。
一言で書くと「階級がなくなり(見掛け上)フラットになることによって 物差しが一つになってしまった」のでは?…とうのがデメリットの 部分です。で,では「一つ」とは何か?…というと「お金」と なるのでしょう(「権力」って言う人もいるかも知れませんが, 権力という形が見えにくい日本では権力指向よりお金指向の方が 支配的な気がします。 現在グローバルスタンダードとかがすすめられてますが, これも結局経済力の争い(競争)になっていると思います。
本来階級などは無いに越したことはないのですが,でも階級が あるゆえに越えられない壁があり,あるゆえにその中での 満足…という価値観もあったのでしょう。しかしそれが無くなると すべての人がフラットに評価され…その結果一部の人だけが 勝ち,それ以外がよりどころ持てない…というような 価値観が広がってる気がします。
本来は階級がなくなるというのは価値観が多様化して,それぞれの 勝ち(?)方があるべきなんですが,実際はそうなってません。 それはやっぱり階級がなくなることのデメリットを意識してないためじゃ ないか…という気がするのです。ですから,わたしは その辺をしっかり意識して,なぜ多様性が認められないのか?…と いうのをしっかり考えないと,ますます物差し狭くなり, 不幸になる人が多くなるのではないか?…という事を思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 必要? | トップ | マンガinUSA »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ココロ」カテゴリの最新記事