たろの日記ページ,gooブログ版

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医薬品開発は公的事業に出来ないのだろうか?

2010-11-19 06:00:00 | 医療・福祉
タイトルの通り。以前から思ってることです。

ここしばらく医療費の高騰が良く話題になってます。特に抗がん剤などがかなり高価になっていて月に数十万とか平気でかかるものもあります。保険診療であれば,高額医療費への補助があり数万のオーダを自己負担が越えることはありませんが,その高額医療への補助制度自体がもう持たないのではないか?みたいな話も聞きます。さらに保険診療以外に手を出すと…まぁそれ自体は賛否両論ですが,ものすごい額がかかります。

医薬品が高いのは開発人件費がものすごくかかるからと聞きます。出来るかできないかわからないばくちの様な開発ですから,うまく出来れば,その間の開発費を製品に乗せなければいけません。薬品の材料費は多分たいしたことないのだと思いますが,それでも多くの人が長い間開発をしないと出来ないものには違いありません。これは日本の医薬品だろうが海外の医薬品だろうが同じだと思いますが,最近はどうも日本の医薬品メーカが大人しく海外から新薬が主に輸入されているようにも思います。それがますます認可が遅れる理由になってます。

で,思うのがタイトルのこと。医薬品の開発に多くの人件費がかかるのでメーカがとても出来ない。できても新薬は莫大な価格に設定せざるを得ない…のであれば,その人件費自体を国が出すことは出来ないだろうか?。国が委託費を出すとか,それどころか公務員にしてしまうとか。それでもし新薬が作れれば,開発費を回収する必要はなく,あとは製造費だけで出せないか?という気もします。

もっとも医薬品は国内開発だけではなく,海外のもの…の場合もあるし,逆に日本が海外に輸出することもあるので,一概にそういう風にするのにも問題がある…というのも分かります。開発者のインセンティブの問題もあるでしょう。

でも,命に関わるような薬品開発が民間の力だけでいいのか。保険制度が崩壊する前に,日本の開発者がいなくなって海外に頼り,価格の決定権も無くなって…っていう風になっていいんだろうか?とよく思います。何でも民間にやらせれば安く上がるってわけでもないんじゃ…とか,そういうことも思います。まぁそんなに簡単な問題では無いのだろうけど。
コメント
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