たろの日記ページ,gooブログ版

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がんで医者にかかるということ

2010-11-14 21:28:24 | 医療・福祉
ネットで4年前に乳がんの疑いをもち,乳がんの治療で有名(著書などある人)な先生に診てもらっていて,4年間良性だから安心といわれていたのが,実は乳がんだったと分かった…,既にがんは大きくなっていて,乳房の失うことになった…という話を読みました。

とても残念なことで,乳房を失うことは辛いだろうと思いますが,まずは手術が無事終わり,がんの再発が起きない様な状態になることを望みます。あと,多分抗がん剤の治療もするのでしょうが,副作用など辛いことが少ないと良いなと思います。

その上で,このブログを読んで思ったことを…。

ブログ主は患者の姉妹ということで,医者に対してきつい言い方になってるのかもしれないし,第三者としてはいたずらに医者の言い分を知らずに批判をするのはうかつなということもあり得るとは思いますが,ただ,4年間がんの疑いで通院していて,誤診をしてるのは,その事実だけで批判されるべきことだと思います。

一方で,患者の方が他の医療機関で検査をしていれば…とも思います。患者の過失というつもりはありませんが,セカンドオピニオンを医者に失礼と思って躊躇するのは,本来はおかしいことです。ただ,がんの疑いがある場合,検査というのは心理的に負担があって,結果が分かるまで気が気ではないのです。がんの不安があるときに「良性です」と一人でも医者に言ってもらえることは,ものすごい安堵であり,その言葉にすがりたくなります。その言葉を捨ててまで他の検査を受けて,不安を再び産み出したくない…という気持ちは分かります。わたしも嘘でもいいから「がんではありません」といって欲しいと思った事が何度あるか…。ただそれは地獄へ続く嘘なのですが。

わたしの場合は,むしろ誰も良性とは言ってくれず,結局膵臓を半分以上摘出しました(膵臓は切って検査しないと確定しません)。また,大病院の先生はとても忙しくゆっくりと話をしてもらうのは結構難しいとも思いました(それでも信頼はしてますが)。説明の機会は何度か作ってもらいましたが,患者というのは次々と悩みが発生するし,でも怖いことを聞きたくないという躊躇もあったりするのです。わたしが行っていた病院は検査結果を紙でくれましたので,その数値とか,所見をみて,あとはネットで同じような経験をしてる人の手記,がんセンターなど医療機関の資料を読み,くわえて書店で医者向けのガイドラインや医学書などを買って読み,担当の医者がいうことが,あながちずれているわけではない…ということは確認してました。

基本的には,医者の誤診から身を守るには,とにかく広く情報を得ること,あと複数の医療機関に(どういう手を使っても)みてもらうことが重要だと思います。セカンドオピニオンが失礼と思うのであれば,別の健康診断にかかるという手もあります。わたしも主治医による経過観察中でも,人間ドックは毎年行ってました。お腹が痛いといって,内科の医者にいったついでに触診や血液検査をしてもらったこともあります。

もう一つ,著書とかをたくさん出しているお医者さんというのは,やっぱり申し訳ないけど,おかしな医者も多い様に思います。いや,著書を出していようが無かろうが,いい医者も悪い医者もいるということかもしれません。とにかく本を出していて,有名だからといって,医者としていい医者かどうかは分からないのだな…という気はします。

ブックマークとか見てると,医者の品質を示すものが必要とかいう人もいるようです。実際に病院の検索をすると,ものすごく多くの病院を紹介したサイトがありますが,どれも評価については会員制にするか,載ってないか…ってことであまり役に立ちません。実名で評価をするのは難しいのかもしれないなと思うし,統一的な基準で順番をつけたら,それこそいい医者はいつも混んでいるということになるようにも思います。

医者の良し悪しの判断というのは本当に難しいと思います。腕前ではなくて,単に相性で良い悪いと判断されることもあるでしょう。悪い医者にあたってひどい目にあっても,医者と無縁に暮らすことは難しいです。医者でひどい目にあっても医者全体を憎んでもしょうがない。良い医者を変な追い詰めるのも,結局は自分達の不幸につながります。

どういう風に医者と付き合うか?…悩ましいことです。
コメント
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