たろの日記ページ,gooブログ版

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娼婦とロマン

2006-04-18 16:19:12 | 社会
ヨコハマメリーという映画を観に行きました。映画のレビューをするのは辞めておきます。横浜とか,メリーさんとかを知ってる人以外にはちょっとピンと来ないのでは?…という感じもしましたし,そういうわたしが感想を書くのは,どうも間違った内容を書く気がするので…。
ただ,観ていて幾つか思ったことはあります。戦後の横浜の様子がわかって,当時はかなり渾沌としていた。もちろん日本中渾沌としていたのでしょうけど。

ヨコハマメリーの主人公(?)であるメリーさんは娼婦です。ここ最近,さすがにTVドラマは殆んど見掛けませんが,映画やマンガで花魁とかを題材にした作品が増えている気がします。そういえば,マンガの世界だったら,ヘルスとかもあったような…。まぁ男性向けの雑誌とかだったら,単なるエロ話で済むのでしょうけど,どうもそうでも無い気がします。娼婦を賛美はしないまでも,否定もしない,そしてそこにロマンを求める様な風潮が,強まっているんでしょうか?。
個人的には,それがいいことなのか悪いことなのか良くわかりません。売春を頭ごなしに否定するつもりもありません。元々すべての社会で存在していた職業ですし,今大抵の国において違法行為となりながら,しかしなおかつ実際は存在している事から,違法とすることは実際は不可能なのではないか?…と。であれば合法とし,コントロールした方がいいのではないか?…と思う一方で,だれもが簡単にやってみる…という風になるのも問題を感じます。なので,自然に娼婦に対してロマンを求めるような風潮が強まること,しかし現実で売春を行っているのは,ほとんどがお金に困った人達か出稼ぎ外国人…である乖離にますます戸惑ったりもします。

というわけで,良くわかりません。今の日本は結婚における恋愛至上主義も薄れてきて,生活のため(といっても食べるためじゃなくて,仕事や生活レベルという意味)に結婚相手を考えて選ぶ…という傾向が強まってきていて,ある意味,経済のために結婚相手を選ぶ…となると,不特定多数を相手にする売春はともかくオンリーさんやお妾さんを否定する要素は弱まっている気もしますし。
もしかしたら,それゆえに売春を肯定し,更にロマンを求める事により,計算で結婚することに対する後ろめたさ(そんなものがあればですが…)を弱めようとしてるのかも知れません。まぁ思うに老婆になりながら娼婦をやってるというのは,歳をとるに従い女性としての魅力が落ちていく…ということに恐怖を感じているのであれば,ある意味夢を与えているよなぁ…とも少し感じました。
コメント
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