たろの日記ページ,gooブログ版

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医者のリスク

2006-04-11 08:38:56 | 時事
先日安楽死の話を書きましたがもう一つ医療関連で。

医師無罪の割りばし事故が控訴」との話。この件,マスコミの記事だとわかりにくいのですが,ネットを見てると,事故の後,母親も子供の異常を見抜けず飲みにってしまった,死亡して解剖するまで割りばしは発見できなかった…ということで,十分な検査をしても発見できなかったのでは?とか,飲みに行った母親も悪い…という意見が出てます。この見解を真に受けると,医療ミスは生死には関係しないという判決には納得できるし,母親の子供を失った悲しみが大きいのはわかるのですが,自分のミスを認めたくないがゆえに,医者を訴えているのではないか?…と思ったりもしてます。あっ,訴えてるのは検察か?…。じゃぁ母親の意向は関係ないの?。
いずれにせよ,先日の事件も含めて,医者って物凄いリスクを負っていて申し訳ないな…と思ってしまいます。家族にとっては掛け替えのない一人の病人ですが,医者にとっては何十人もいる患者の一人です。そして医者の前にいるのは決って弱った人で,通常の人より死ぬ確率は高いわけです。ですから,患者の家族と同じように大事にしろ…と言われても無理でしょう。患者だから適当に扱っていい…とは言いませんが,同じように命の重みを感じていたら,医者の方が潰れてしまうのではないか?…という気もします。
もちろんそれだからこそ,しっかりとした体制とか,医療マニュアルとか,必要で,最低限のことをやらないのは間違いですが,常に最大限のことをやってくれ…というのは,本当に可能なんだろうか?,という気がします。まぁ正直,医者って気の毒だと思うので,わたしは出来ませんが。
ちょっと前に救難救助隊のアニメをみていたのですが,生きたまま助けられない方が多い…っていうので,助かるのが当たり前…とこちらが思ってると甘いのだなぁ…と。それを助けられなかったと責めるのはちょっと救助隊に気の毒だ…と思ったのですが,医者にもそういう面はあるでしょう。
というわけで,わたしももし家族が病気になったら,最大限のことを医者に望むとは思いますが,でも医者がそれが出来なくてもそれはそれで仕方ないのか…とも思います。運命というかそういうものを受け入れられず,誰かのせいにしないと収まりがつかないというのも,脳化なんですかね?。
コメント
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