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たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

TVは治療方法をちゃんと報道して欲しい

2007-11-01 21:36:18 | 医療・福祉
先日肝炎の告知の話を書きましたが,そのときの疑問はC型肝炎の治療方法に対する,素朴な疑問でした。TVでは連日感染者の名簿の話をするのに,どうして治療方法について説明をちゃんとしないのでしょう?。早期治療が有効なら疑いがある人は病院に行ったほうが良いとか,そういうの無いのですか?。あと,感染してるけど発病前の人,発病後の人と治療方法が異なるのではないかとおもうのですが,ちゃんと教えないのはなぜ?。
というのも実はC型肝炎って根治するのかしら?という疑問があったからなんですが,薬害肝炎訴訟弁護団のページをみると根治する方法としてインターフェロン治療がある…と書かれています。そうなんだ…。ここでいう根治って寛解のことじゃなくて,本当に治るってこと?。もう少し調べてみると,今までは陽性でも発病前の場合は治療を行ってなかったそうです。実際は感染がわかったら経過観察をまめにするってことの様子。ただし新しい治療法が少し見つかってるらしい…というのはあるそうです。
厚生労働省のページが一番現在の基準なんだろうけど,やっぱりここでも,早期治療を呼びかけている。でも基本的には,発病後の早期治療…ってことなんでしょうね…。
となるとやっぱりちょっと微妙な気がします。治療しないけど,将来命にかかわる病気にかかる可能性が極めて高い…というのを知らされるっていうのは,結構きついと思うけどなぁ…。癌の手術をした患者が再発におびえて暮らすつらさは,経験が無いとなかなか実感はわかないと思いますが…。
もっとも,だからといって手遅れになると怖いし,日常的な健康診断の項目に入ってるわけでも無いでしょうから,やっぱり感染してることを知るべきだとも思います。
ところでHIVの感染者が献血をした場合,どうしてるんだっけ?。わたしはもう献血が出来なくなって久しいので良く知らないのですが。ちゃんと検査で引っかかるんですよね?といいたいところですが。HIVって感染して一週間たたないと抗体が出来ないはずだけど,わかるんでしょうか?。そしてHIVに感染してるとわかっても現在は献血は献血した人には教えないというルールになってるはずだけど,…これは隠していることにならないの?。
いずれにせよTVを見ると舛添大臣は血液製剤のこととは関係なくC型肝炎の感染者についての治療については,善処するとのこと。難病の治療に国の補助が入るのはありがたいことですが,リソース的に大丈夫なんだろうか?他の病気がなにか手薄になら無いか?という危惧もちょっとあります。まぁこの時期に厚生労働行政にお金をつぎ込んでいくっていうのはいいことだと思うので,そういう部分まで含めた改革をやっていただけるとうれしい。前から書いてますが介護とか医療とかエコとかは公共事業としてもっと規模を拡大してもいいと思いますよ。薬事会社だけにお金が流れるんじゃなくて,もっと他のところも…ってことですけどね。
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告知

2007-10-23 09:18:49 | 医療・福祉
薬害肝炎の患者を把握のに告知してなかったという問題。舛添さんは直ちに調べるみたいなことを言っていて,あと本人のプライバシーに気をつけて知らせるみたいな話になってます。でも単純に「知りたくない人っていないのだろうか?」と思いました。いきなり知らされて,知らされたことでショックを受けて…知りたくなかった…って思う人いるだろうなぁ…と思います。
実はわたしは10年くらい前か?,親から肝炎の検査を受けたら?といわれたことあって,そのときは治らないし人にうつらない(私は輸血を受けたことがあるので,献血はしないし)のであれば,別に知る必要はない…と言った事があります。その後人間ドックか何かで陰性という結果を見たので,結局そうだったみたいですけど,その後も自ら検査にいこうとはあまり思ってなかったような…。
実はこの辺,自分の理解がなくて,感染していても治療を受ければ,延命効果があるとかいうのだったのかもしれません。実はHIVも感染していても発症前に治療をすれば,通常の人並みに生きられる…ってことをつい最近まで知らなくて,以前はどうせ治らないし,セックスとかしないのであれば,検査してもしょうがないのではない?って思ってました。今は,あまりそう思ってないのだけど,手の施しようがないのであれば不治の病にかかっているなんて知って生活なんかしたくない…というようなことを思ってる人もいるだろなぁ…と思っていたりします。
あと,TVで癌の番組をやってるときに,その辺に歩いている人にインタビューしたら「検査したことありません」とか「自分は癌じゃない」みたいなことをいってる人がいて,この人は自分が癌にはかからないと信じたいのだなぁ…と思いました。それ以外でも調子が悪くても病院に行きたくないとかいう人とかも,結構いるようですが,自分が変な病気だったらどうしよう?と思うとき,「知りたくない」と思う人も多いように思いました。自分は自分の体を調べるのが好きなので,あまりそう思わないのですが…。
というわけで,今回の肝炎の話もいきなり告知とか言ってますが,告知を受けた後にどういうことが待ってるか,説明がされてないので,知りたくない人もいるんじゃないの?とか思ってます。「知る権利」とかいいますが「知りたくない権利」とか言うのはないのでしょうか?。
いや,自分の経験で書きますけど,命にかかわる病気であることを知るのって,結構つらいですよ…。知らないでおくと,周りに迷惑がかかるような病気とか,治療で助かる病気の場合は,もちろんすぐに知らせるべきだと思うけど。
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癌が増えてる?

2007-10-14 09:38:45 | 医療・福祉
最近病気関係の話としてよく聞くのがガンが増えてるとかいう話です。増えてるんだ。なぜだろう?とずっと思ってるのですが,よくわかりません。
ただ,ひとつ思うのは癌以外の病気が死因として減ってるからじゃないか,というのは間違いでしょうか?。わたしは専門家じゃありませんが,癌は厄介な病気で,ある程度進行してしまうとなかなか助からない。癌の原発(どこに出来たか)によっては結構な延命が可能な場合もありますが,そうじゃない癌もあります。ですから,医療の発達により他の病気が死因として減ってくると相対的に癌が増えます。
わたしの思い込みかもしれませんが,癌は人間の細胞分裂のエラーの様な物で,人間の体内では常に細胞が新たに生まれてますが,それに失敗して制御不可能で,無限に増殖する細胞が出来ればそれは癌です。そしてエラーである以上,ある程度その細胞が生まれる可能性はあります。しかし若いときはエラーが少なかったり免疫系がその細胞を駆逐してくれたりしますが,歳を取るとそうもいかなくなってしまう。ですから,極論をいうと癌は老化の一種なのかもしれません。
近代化以前の日本では,人間の死因は肺炎や消化器系の病気が多かったそうです。衛生上の問題や薬の未発達のせいで感染症とかが致命的だったのでしょう。特に冬場は年寄りが肺炎で,夏場はお腹を壊して死ぬことが多かったそうです。しかしその辺の病気は医療の発達でかかっても致命傷じゃなくなりました。最近はHIVに感染しても通常の寿命くらい生きられるそうです。
そうなってくると,最後に厄介な死因として残ったのが癌でしょう。歳を取ると癌は増えてきますから,長生きになればなるほど癌で死ぬ人は増えるように思います。
そうなると気になるのは「癌が増えている」というのは,高齢者の癌が増えているのか?それとも若い人にも広がっているのか?ということです。その辺を明確に示した資料を見たことがありません。癌は若年化してるのですか?。
ただ一方でこのallaboutの記事を見ると授乳期が減ってるという理由で乳がんが増えてると書いてます。こういうのを見ると癌が若い(中年)にも増えてるとも取れます。
一方で,最近は病院の診断によって癌が悪化する前に見つかり,手術後完治(寛解)するケースも多いようです。以前だと癌だとわからなかった人が癌と診断されてるケーるもあるのではないでしょうか?。どれくらいの割合なのか知りませんが,癌の中には癌かどうか切ってみないとわからない…だけではなく,切って病理検査しても100%確証が持てないものもあります。もしかしたら発見されずほっておいたら,そのままで寿命を全うしてしまった…というケースが昔はあったのかもしれません。
じゃぁ癌の疑いがあった場合も,実は癌じゃなくほっておいても助かるケースがどれくらいあるのか?というと,これはわかりません。少なくともガンが自然治癒しないというのは事実だと思います。きらないとわからない癌でも癌じゃないと信じてほっておくというのは,癌という病気の性格上とても危険な考え方だと思います。もしほっておいて進行してから切ってもぜんぜん間に合いません。自分の中に腫瘍があった場合,「切らなかったら実は癌で死ぬ」のと「切ったら実は癌じゃなかったので,痛い思いをしただけだった」のとどっちが得かということでしょうか?。個人的には,どっちかわからない状態で何年も過ごす…というのはこの歳では嫌ですけどね。もっと歳を取ったらわかりませんが…。
というわけで,一般に癌が増えているとか,そのためにいろいろすべきであるという論調を否定するつもりは無く,実は大いに肯定してるのですが,単なる興味として若年化が進んでいるのか?という疑問を持ちました…という話。でも増えてるという割には抗がん剤の承認は相変わらず進んでいるように見えなくて,予防とか早期発見も大事だけど,癌にかかった人にもちゃんと治療の可能性を増やしてくださいよ…と厚労省にはお願いしたいと思います。
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国民病としてのガン

2007-05-19 20:55:05 | 医療・福祉
筑紫哲也氏が初期の肺癌で,治療に専念するため休養をするそうです.結構話題になっていて,筑紫哲也氏はファンが多いのだなぁ…と思いました.まぁでもわたしは一親等とか二親等とか近しいところでガンと接点があるため,いくら有名人でも,「そうですか,良くなるといいですね」…とちょっと乾き目のコメントになってしまいます.
一方筑紫氏のニュースとは直接関係ないのでしょうけど国のがん対策の話が話題に出ていてなぜか今朝か昨日のTVでもこんな話をしてました.

まぁがんの死亡率が上がってるのは確かに寿命が延びてるというか,他の病気で死ななくなってるからっていう意見も,ごもっともと思うのですが,まぁでも個人的に気になるのは,がんの若年齢化とか進んでいるのだろうか?…ということ.確かに年寄りががんで無くなるのは,寿命が延びてるから…っていうのはあるのだろうけど,20代30代の人ががんになるケースは,結構健康な人がなる場合も多く「医療が未発達だったら他の病気で死んでいただろう」という感じでもないのかな?…とおもうのですが,どうでしょう?.

最初にリンクした筑紫氏のコメントに自分はかからないと思っていた…っていうのを読んで,そうだよな…と思いました.わたしががんのイヤだなぁ…って思うところは,発病との因果関係が明確でないため,実態が統計でしか語られないことです.発病率や死亡率や○年生存率という風に語られる.確率だから「自分は違うだろう」とか「あれだけ酒とかタバコをやっていても90才まで生きた人がいる」とか言う話になってしまう.逆に健康に暮していてもかかる人もいる.がんにかからなくする方法もわからないので,実は気をつけ様がないこと.
人間は不都合な確率は無視します.道路を歩いていて交通事故で死ぬ確率も飛行機が落ちる確率も「自分とは関係ない」と考えます.だからがんもかかってない人には関係なく,真剣に考えるのは難しいでしょう.

ついでに書くとかかるのが確率なら治るのも確率.だから論理的には考えにくい病気です.確率を上げようが下げようが,かかった時点で100%になるのですから.
どうしたら,かからないようにできるかわからないことに対しては思考停止してしまう.だから他人事になってしまう.国民病といってもなかなか当事者にはならないのだろうなぁ,とは思います.
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免疫と癌?

2007-03-25 20:28:39 | 医療・福祉
19日の新聞(のWeb)で知った記事。京大の武藤教授のガンに関する論文がネイチャーに載りました…というやつなんですが,共同通信産経新聞の記事は,ガンが進行するときには骨髄でつくられる特殊な細胞が関与してる…という感じ。読売の記事も同じですが,それにプラスして「骨髄への働きかけを止める物質を見つければ、がん治療薬の開発に応用できるかもしれない」という,ちょっと踏み込んだ表現が。

そして朝日。「がんを攻撃する『味方』と思われていた免疫系の細胞が、がんと協力する『敵』だったことになり」という表現。えーーーー?。
同じ論文を取り上げたのではないのでしょうか?。朝日のだけ,えらく受ける印象が違うんだけど…。

ちなみに,人間の免疫系には自分でガン細胞を食べちゃうという機能があるので,免疫系を強めるように体にストレスをかけない様にしましょう…という考え方があります。主流かどうかはわかりませんが。今回の朝日の記事は,それを覆しているようにも読めます。でも,ほかの記事はそこまで書いてないので,単にショッキングな内容にするために書きすぎてる可能性もあります。まぁ医療の新規発見なんって「可能性」でしかないとは思いますが。でも,患者とか健康な人でさえ,振り回されるんですけどね。

いろんな人がいってる…というレベルだと,肉や卵や乳製品を食べるな…という様な話もありますが,一方で体力をつけた方がいいとかそういう話もあって,まぁ要は相反する「体に良いこと」が結構あるわけです。ガンに限らず,ほかの「健康にいいこと」…もだいたいそんな感じですけどね。

こういう場合は,だれかがわかりやすく要約した事実や考え方をうのみにせず,その論文自体にあたるべきなんでしょうが,まぁ今回はめんどうなのでパス。また時間があるときにでも探して読むかも知れませんが。
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あふれる健康ネタ。まぁ勉強にはなるけど…

2007-03-11 11:08:07 | 医療・福祉
毎度のサイエンスサイトークネタ。香川靖雄先生の回。今回も結構おもしろかった。いきなりゆとり教育が日本人に向かない…というのを遺伝的に説明されても,ちょっと「?」という気はするのですが,要はほっておいたら自分で何とかする様な国民性ではなく,細かくケアしたら効果が出るらしい。そうかもしれないとは思ったけど手がかかる国民ですね:-p。西洋式の医療が向かないのかも…って気はしましたが,それはそれでどうしたらいいんだろう?…という気はしました。

あと栄養の方が専門らしいので,その手の話し。今の日本人が摂取カロリが落ちてるというのは意外でした。ダイエットのしすぎ?…。ただし砂糖と油は取り過ぎで控えた方が良い,穀類豆類は足りないので取った方がいい…というのは,まぁそうだろうな…実感に合うなと…。くだものは甘いけど,今の量の倍食べてもメリットの方が多いので食べた方が良い…とか…。
そういえば,朝御飯はたくさん食べても太らない…とも言っていた。

この手の話は統計的な話なので,全部が自分に当てはまるのかは良くわかりません。現に話の中にも横山大観が毎日酒を一升飲んでいたけど長生きしたとかいう特異点を挙げてました。まぁだからといって,あまり自分を特異点だと思うのも良くないけど:-p。
最近の自分は…穀類は足りないかも知れないなぁ…と思うけど,豆は毎日食べてる。油ものは…良くわからないけど,揚げ物や炒めものはめったに食べないので,そんなに多くないかも。砂糖は以前よりは取るようになったけど,うーん,多いかなぁ…,くだものは…以前は全く食べなかったのが,今は一日一つは何かを食べるようにしてる…って感じか。

で,水曜の夜はTVで「ガッテン」。健康診断の話。胸部X線で肺癌は見つからないとか,PETも…とか脅してましたが,結局はやった方がいいとか。ちょっと扇りすぎな気がした。
健康診断はやった方がいいとは思いますが,どういうのを重点的にやるとかいうのは政策が絡んでいるようにも思います。保険が効かない分,偉く高額なので,なんでもやってみる…ってわけにもいかないだろうし…。
その夜の,クローズアップ現代でも生活保護の医療費の詐欺の話をやっていた。政策なので市場原理が働かず,詐欺や腐敗の温床になりやすいな…とは思った。

まぁいずれにせよ,健康ネタの多い最近ではあるなぁ…と。自分の関心が高いせいもあるけど,とにかく多くて,そういうのを観てるだけで一杯。歌番組とかバラエティとかドラマとか全然観る暇ありません(^^;)。
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わかりやすく理解しようとする過ち

2007-03-05 16:47:35 | 医療・福祉
先週取り上げたサイエンスサイトークの続きで2007年2月25日放送の回で,名古屋大学の武田先生の話の続き。生ごみによる堆肥による土壌汚染の話とか,あと逆に先進国主導によるDDT撤廃とかが,発展途上国ではマラリアで死ぬ人を増やしているとか,そういうやっぱりショッキングな話がいっぱいです。生ごみは生ごみに含まれる有害物質が土壌に蓄積すると危険だという話でした。薬に関しては体に悪い薬でも,あまりにも環境が劣悪なところでは,それが一番な特効薬なわけで,それを環境がいい国の人が禁止すると…という様な話。鳥インフルエンザだって,昔からあるのに,ここまで神経質にならなくてもとか…。

結局リサイクルにしても病気の予防にしても,かなり難しい複雑な問題を,我々が簡単なわかりやすい形にして理解して実行しようとするところにも結構問題があるなぁ…と思いました。
それから,今の自分の状態と上の話を照らし合わせて思ったのは,やっぱり病人と健康な人,また国の環境により,有効な薬,そして食べ物は違うってことだなぁ…と。薬自体が健康な人には毒薬だったりするものも多いんですが,食べ物だって体力をつける必要がある人に健康食や粗食を進めても違うと思う。発癌性とかもそうではないかと…。もっとも癌に悪い食べ物とか良い食べ物って,医学的に本当に有効なものって無いんじゃないか?…って気がしますが…。
ちょっと話がそれましたが,癌を取り上げたのは,先日大腸癌の原因でメタボリックって話を何かが言っていたのがおかしかったからで,まぁ太りすぎが良くないの当然にしても,いまはなんでもメタボリックにするわけで,政策的な臭いがプンプンします:-p。心臓病とか血管の病気とかはわかるけど,ついに癌の原因にまでされてしまったかと思ったので…。。DDTだって発癌性だし,お焦げとか…ダイオキシンもか?発癌性とか言ってますが,そういえばヒジキもあったか…。癌って,結局良くわからないから,なんでも「癌になる」って言っていればすむと思ってないか?と思った次第です:-p。
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昔の食事が本当に健康に良かったのか?という疑問

2007-03-02 15:07:24 | 医療・福祉
知り合いのところで知ったお米の話を読んで…。あぁ,自分ってお米の味とか銘柄に無頓着だなぁ,と思いましたが,後半の部分に反応します。

日本人が一日八膳ごはんを食べていた,一食にすると平均二膳半という話を聞いてちょっと驚きました。ちなみに江戸時代まで一日二食だった気がするけど,大正時代の話なんですね。
という話を聞くと,ごはんをそんなに食べたらおかずが食べられないのではないか?とか,白米ばかり食べたら体に悪いのではないか?とかちょっと思いました。まぁでもわたしも学生の頃は一食2膳以上食べておかずも食べてましたけどね。白米が体に悪いというのは,脚気になるとか,ちょっと炭水化物として純度が高すぎないか?という気がするだけで,玄米とか雑穀とかを一緒に取るならいいかと思いますが。
まぁリンク先の文章で言いたいのは高蛋白高脂肪の食事が良くない…と言いたいのでしょうからお米だけ食べて暮しましょう…と言ってるわけではないと思いますが…ちょっとそう取りかねないかなぁ:-p…。白米にフリカケだけですませる人が出てこないかと(笑)。

で,高蛋白高脂肪が食の西欧化だというのは同意だし,それで癌とかが増えてるだろう…ということは,科学的な根拠があるのかは知らないのですが,あまり反論はありません。現にわたしは現在牛肉豚肉をほとんど食べてません(牛肉はここ半年買ってもいません)。お肉を食べないと,揚げ物や炒めものも減るので,結果的に脂肪分も減ってる気がします。
でもご飯の量が増えたかというとそうでもないのですよね:-p。現在わたしは野菜をたくさん取るようにしてるのと,とにかく食べるものの種類を増やすようにしてるので,ご飯がそんなに食べられないのです。野菜も葉物だけではなく,根ものやイモ類,あと豆とかを結構取るようにしてるので,お腹にかさばるし,あと蛋白もそれなりに取ってます。まぁ魚や鶏肉はそれなりに食べてますが,一種類ドカ…と食べるよりは細々と食べるようにしてます。
というわけで,わたしの非西洋化というのはお米をたくさん食べるというよりは野菜や雑穀をたくさん食べるということになってますが,さてどっちが体にはいいんでしょう?。

もう一つ突っ込み。良く西洋化で癌が増えるとか肥満が増えると言いますが,肥満はともかく死因の癌が増えてるのは,寿命が延びたのが一番の原因ではないか?と思ってます。平均寿命は幼児の死亡が減ったからと言うのもありますが,実際は年寄の寿命も延びていて,昔は50才越えたら肺炎とかでいつ死んでもおかしくなかった。50で死ねば現代人でも癌になる前に死ぬ場合がほとんどでしょう。日本古来の食事が良かった…という場合,平均寿命が現在よりずっと短いとか,体格がずっと小さい…ということまで肯定することになると思うけど…と。
あと大正時代にご飯八膳は驚いたけど,江戸時代とか,さらに前はどうだったんでしょうね?。お米の生産量は(飢饉の時期を除くと)結構十分にあり,農家が米を食べられなかったというのは実は嘘らしいという話を井沢元彦氏が書いていたように思いますが,やっぱり大量にお米を食べておかずを食べないような生活だったのでしょうか?。白米を食べるようになった江戸時代の都市部では脚気が流行って白米が決して完全食ではない…ってことだったと思うのですが。
それから,いろんな種類をまんべんなく食べようと言うのは,今は健康にいいと言われていて,わたしもそれを心掛けてますが,これだって近代以前は難しかったのだと思います。もちろん安定して食材が得られないから,その辺の山野でいろんなものを取ってきて食べた…というのもあるかも知れませんが,自然の食材は取れる時期は大量に取れるので時期により偏りがあったと思います。日本人は毎日違うものを食べてますが,外国はほとんど毎日同じものを食べて過ごしている国がほとんどです。日本だって昔はほとんど,毎日その時期に取れた野菜を味噌煮とかして食べていただけではないか?…とは思うのですが…。

というわけで,良く見掛ける「昔の食事=健康」という図は,そこで挙げてる昔の食事もちょっと違ってるのではないか?と思うし,そこで言う健康(寿命50年?)も本当にそうなのか?とは良く思います。
でも,毎食カツ丼とかラーメンとかを食べるのは良くないと思いますよ:-p。おかずをたくさん食べるのであれば,ご飯主体は悪くないとは思います。
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遊具と子供という生き物

2007-02-22 14:13:49 | 医療・福祉
この間の日曜のNHKスペシャルは,「ドキドキ・ヒヤリで子どもは育つ~遊具プロジェクトの挑戦~」でした。町の公園からジャングルジムやブランコとかシーソーのような旧来の遊具が撤去されているという話です。原因はその遊具でけがをする子供が起きると,それがきっかけで町中の遊具が撤去されたりするらしい。わたしはそういう行動をちょっとヒステリックに感じるし,子供は怪我をしながら育つもの,確かに後遺症が残るような怪我をすると大変…というのはわかるけど,そういうリスクは社会に行けば山のようにあり,子供をそこまで箱にいれてどうするんだろう?…と思います。でもその一方で遊具の整備不良で起きる事故とかの話を聞くと,それはそれで人害的なリスクだとも感じるし,公園の遊具自体行動経済性長期に行政がつくってそれっきりにしてるハコモノの一種であるのだと気づきます

良く考えてみたら,わたしの世代は公園に上記のような遊具があるのが当たり前だったので,公園から遊具を除くこと自体過剰な反応に思いますが,よくよく考えてみたら,そんな公園像も戦後数十年のものでしかなく,それ以前は子供はもっと別のもので遊んでいたわけです。まぁだけどそれもこんな都会などが出現する前の話で,そこに戻るのも不可能だとも思いますが…。

とういわけで,番組では後半は子供のために新しい遊具を開発する人たちを取り上げてました。子供たちの行動をいろいろ分析し,子供たちが喜んで遊んで遊び,かつ安全なものを作ろうとしてました。その話はおもしろかったし,賛同できるものでしたが,一方で,大人が子供の遊び方を予想できるような遊具を子供がいつまでも喜ぶんだろうか?…と。そして,遊具開発じゃなくて,もっと全般的にいえる話ですが,そもそも子供を大人がコントロールしようとすること自体,うぬぼれた考え方,もっとひどいことをいうと,子供を自分のおもちゃのように考えているような気がして,ちょっと抵抗を感じました。もちろん怪我をしたら困るから…って公園から遊具を取り除いたりする取り除くという行動もそういう考え方が基になってるよなぁ…と。
もっと未開…というと問題あるか…,古い時代では,子供が大人になること自体生存競争だったわけで,そういうリスクを潜り抜けた子供だけが大人になったわけだし,もちろんそれは大人の手の上でのみ育った子供ではないわけです。

まぁそういうことを思いました。でも出来た遊具で遊ぶ子供,特に壁によじ登って大人的には目の高さくらいで固まって「怖い」と泣き叫ぶ子供にちょっとおもしろいなぁ…と思いました。本気で泣いてる様なんだけど,大人が見てること,大人が助けてくれることを計算して泣いてるようにも見えました。大人は子供を手の上で遊ばせようとする,子供はそういう大人に泣いて見せて手を差し伸べることを期待する…,なんとなくそういう役割を演じている感じもして,どうも子供の方も強かだなぁ…と。でもそれは「大人-子供」社会のルールだし,大人社会でも通じない(たまに泣けば許してくれる…と思ったまま大人になる人もいるみたいですが)し,自然界では通じないルールでもあるんですが…。
まぁ乱暴にいうと,やっぱりこれも脳化デスね…ってことで:-p。
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日米医療費比較

2006-12-28 10:00:36 | 医療・福祉
粘る稀なガン患者さんによる日米の医療事情の話。
ちなみにこの方は,ご自身がガン患者で,いろいろ医療やガン治療のことを調べ考えかかれている方で,最近,このサイトを知り良く読んでます。

で,かかれていることはアメリカの医療レベルや医療費の話。良く日米比較をするけど,アメリカの医療はいいことばかりじゃない,特にお金がない人にとってはとても大変である…ということです。
非常に腑に落ちたというか,以前からそうなんだろうなぁ…と思っていたことをあらためて確信しました。

良く話題になる,アメリカで手術を受けるための寄付…を受ける人達の記事とかを読んでも必要な医療費が数千万とかなり高額なのが,どうしてそんなにかかるんだろう,保険が効かないのはわかるとしても…と思ってましたが,やっぱり日本とはけた違いに高いようです。わたしは今年は三週間ちょっと入院し,手術を受けましたがそれでも払った医療費は数十万で,三割負担だから…って考えても全額は二百万とかそういう額じゃないかと思います。まぁ海外に行って長期滞在とかするからその何倍もかかる…っていうのはわかるのですが,海外で手術を受ける人が必要とする額は数倍というよりは十数倍以上に思います。でも,リンク先に書かれている額をみるとやっぱりそれくらいかかりそうだなぁ…と思いました。
それ以外にも思うところは,書かれていることと同じです。日本の医療は保険制度で,どの病院に行っても同じ(点数の)治療を受ければ払う医療費は同じです。もちろん受ける検査で額は変わるとは思いますし,保険適用外の設備とかを使うと高くはなりますが。先生や病院の選択も,全くの自由かどうかは疑問ですが,お金だけで道が閉ざされてるわけでもないでしょう。先生や病院のレベルが同一とは思いませんが,書かれているように,最高レベルはともかく最低レベルは非常に高いのではないかと思います。
日本の医療制度は勝ち組的な考え方じゃなくて,皆で同じ治療をうけよう…っていう中で全体のレベルアップを探ってきたのだと思います。

というわけで,医療制度に関しては,アメリカの真似をする方向には絶対に行かないで欲しいと思います。アメリカに健康保険制度がない…っていうのは知ってましたが,結局は持てる人が最高のものを受けるという考え方になってるし,それは福祉の考え方には合わないと,わたしは思います。

…とはいえ,現在の日本の制度がいいかというと,これまで何度か取りあげた通り,医療費の問題で,だんだん崩れているのも事実と思われ,称賛ばかりしていてもダメだとも思います。アラートを挙げて,今の制度を維持し続けて欲しいと訴えないといけないとは思いますが,でも,そこでアメリカの例を挙げるのはやっぱり間違いなんだなぁ…とあらためて思いました。
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