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たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

訴訟を恐れる医者と納得を求める遺族

2008-02-13 20:32:00 | 医療・福祉
昨夜のNHKのニュースで医療現場の話をやってました。「うちじゃ処置できない」と断る医者を取り上げて医療訴訟が医者を尻込みさせているという現実を取り上げてました。
キャスターが「ここまで来てるのですか?」と言ってましたが,わたしは再三言って来た様に,こうなることは当然だと思います。医療訴訟が増えたり,マスコミが医者につらく当たれば,当然リスクの高い治療を医者はやらなくなるでしょう。
さて,正直どうしたものかね?…とも思います。
NHKはきつい現実を見せてその後一筋の光を見せる…というのがお約束なのか(クローズアップ現代とかもそういうのが多い)…,その後,患者や遺族が訴訟を起こすのは,病院が十分な説明を行わないので,訴訟でも起こさないと,家族が受けた治療の全貌が明らかにならないから…といって,その後に医者と患者の間で十分に話し合いが出来るような環境づくりが進んでいる…というのを見せてました。まぁTV的にはこれで訴訟が少なくなるといいね…って感じか…。
まぁそれはそれで必要な取り組みだとは思いますが,ちょっと不安も残ります。それで納得するかなぁ…と。それと,確かに亡くなった方の遺族からすると,なくなった後に十分な納得感を得たいというのはわかりますが,他の患者からすると,それによって今病気の人に割く時間が減ってるのが…という気もしないでもありません。医者も単に治療能力が高いだけじゃなくて,人当たりや説明能力まで高くないといけない…ってことで,大変だな…というか,いい医者の条件ってなんだろう?とか思ったり。
そもそも納得感を得たいというのは十分に苦労した…という手ごたえが必要だったり,誰かのせいにしないといけない…という現在の妙な風潮からして,システムを整備しても,やっぱりひと悶着しないと納得しないという人は無くならない様にも思います。
まぁ遺族や患者の立場に立つと,いろいろと納得いかなかったり騒がずにいられない気持ちは十分に理解できますが,次の治療を待ってる身とか,第三者としては,医者が治療に専念できる環境をどうやって作っていくんだろう?という課題も感じます。
あと,こういうことを書くと怒る人もいるかと思うんですが,遺族が納得するのを手助けするのって本来は宗教の役割だったんじゃ無いかな?とも思います。今は医者に牧師や坊主の役割までやらせようとしてるのか?…という気もします。やっぱり医者はまだまだ大変で…,本当に医者不足が解決するのかなぁ…とは思いますが,まぁ医者の大変な現状が取り上げられるようになってること自体はいいのかな…とは思いました。
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命の優先順位

2008-01-22 21:15:25 | 医療・福祉
先週のNHKスペシャルでやっていた鶏インフルエンザのパンデミックのドキュメンタリーをみました。前日に日本でパンデミックが起きたことを想定したドラマもやっていたらしく衝撃を受けたという話をネットでも観たのですが,録画してなかったのと,病気で人が死ぬのをドラマで見るのはあまり得意ではないため,観てません。わたしにとっては現実に起きてることを取材したドキュメンタリーのほうでも十分怖かったです。
インドネシアで実際に鶏インフルエンザから人間にうつっているという事象を見せていて,もうパンデミックは目の前に来ていると。もし人間から人間にうつりだしたら日本でも数百万人が死ぬだろう…というのをやっていて,ものすごく怖い。正直そういうのを治療しようという医者がいること自体,感謝を超えて不思議にすら思ってしまいます。いや,うつったら助からない病気だったら,家族でもない患者に近づきたくないとわたしだったら思いますよ…。こういうのを観ていると医者を叩けるやつは,どこかおかしいと思ったりもします。
その辺のひたすら怖い話もすごかったのですが,アメリカだったと思いますが,実際に起きたときの事を想定したマニュアル作りが進んでいるという話で,患者を助ける優先順位を議論していて,すごく興味深かったです。患者が扱えないくらい増えるので,当然助かる見込みが低い人は生きていても,切り捨てられていくそうです。また年齢別の優先順位も想定されいていて,当初,乳児と老人を優先するという順位付けにしていたら,議論が沸き起こり,結局老人より子供のほうを優先するという風に方針を変えたとのこと。
わたしも老人を生かすために子供を見殺しにするのはどういうことだ?と最初思ったのですが,やっぱりそういう議論になり,老人の中にも多くが,自分たちより子供たちを守って欲しいという話になったと。
当然といえば当然だと思うのですが,なかなか自分からそういうのは難しいのだろうな…とは思いました。日本には次の世代より今の自分の暮らしの方が大事だという年輩者がたくさんいますよね:-p。
まぁ年寄りで無いわたしがそういうことを言っても,あまり説得力がないので,こういうことを日本でも一度真剣に議論してはどうだろう?とは思いました。今の日本を見てると,そういう緊急事態に患者を見捨てると後から訴えるとか言う人が出そうで心配です。どうにもならない時にどうするか?ということが危機管理で,それは決して国や医者任せな話ではないと思います。
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国や病院は誰を何のために守る?

2008-01-20 22:29:46 | 医療・福祉
定期健診ではないのですがちょっと気になることがあったので,病院に行きました。レントゲンを撮ってもらい,とりあえず,まぁ異常なし。手術から一年以上経ってますが,寒いのもあり,結構最近あちこち痛いです。
わたしが手術をした病院は,もちろん大病院なんですが,もともとはわたしがいる会社の系列…とうか,考えてみると大病院というのは,大体大学病院か,企業設立の病院か,何らかの組織の共済病院じゃないかと思います。まぁどこにも属さない企業としての大病院というのもあったと思いますが,有名な大病院は,やっぱり上記のようなものが多いように思います。
これって大病院は,そういう系列の組織が無いと運営が難しいという風にも取れるし,そもそもそういう企業とか組織のメンバーを助けるために作ったともいえるし…。大学は教育・研究目的でしょう。
ってことは,そもそも大病院ってすべての人のために作られたわけでも無いんだろうなぁ…と思ってしまいます。まぁ普通は社会貢献のためにやってるともいえるのでしょうけど,設立の経緯を考えると,特定の組織が自分のところのメンバー守ることで,特定の組織自身を守るために作ろうとしたというか…。
さて,病院に行った後仕事に行き,その後夕方とあるところで,TVを観ていたら,メタボリック対策を企業がやってるのを観ていると,自分でメタボ対策をしない人のために,いろいろ苦心している担当者が出てたのですが,自分で自分の健康を守らない人をどういして他人が守る必要があるのかしら?などと少し思いました。もちろん,企業は自分の組織に病人が多いと,組織効率とかいろいろ問題がでるのだけど。
今は国単位でも健康保険制度があるから,病人が多いと,保険の費用が赤字になり困るから,国が国民に健康のことを気をつけるようにと呼びかけているのですが,そもそもなんで健康に気をつけない人をわざわざ助けてあげないといけないのだろう?…とも思ったりもします。アメリカみたいに医療費を使うと保険掛け金が増えたり,お金が無いと治療を受けられなかったりすると,…というかそうした方が自分で自分のことを守ろうとするのでしょうか?…。まぁ実際アメリカを観てもそうはなってないのかもしれませんが…。
要はどうして病院や国はここまで人を守らないといけないのか?とか患者側はどうしてこんなにえらそうなのか?…などとそんなことを思いました。
その後NHKでやっていたパンデミックの話を録画していたのを観たのですが,それについては…また別途書きます。
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通院の障壁

2008-01-16 21:12:01 | 医療・福祉
今朝ラジオを聴いていたら,最近ニュースでは凶悪犯罪が起きたときに,犯人の通院歴(特に精神科や心療内科)について述べることに憤慨してるお便りを取り上げていました。「一方で何かあったらすぐ病院にというくせに,犯罪が起きると通院歴を取り上げる」というのがダブルスタンダード(というより病人差別という意味合いの方が強いか…)だ…とのこと。
確かにその通りで,こういうニュースの取り上げ方をしていると,病院にもおいそれとかかれない…と思う人はいるかも知れません。ラジオのパーソナリティは病院に通ってる人より普通の人の犯罪の方が多い(絶対数なのか割合なのかは不明)とか,人は犯罪が起きたとき「自分とは別の世界だ」と安心したいので,マイノリティな事を取り上げる…というようなことを言ってました。
いずれもごもっともだと思います。
病院に関しては,最近のマスコミの取り上げ方は支離滅裂で,医療ミスとかを囃立てるかと思ったら,医療の現場の大変さを取り上げたり,薬害の話を言ったり。そして心療系には調子が悪くなったらかかろう…と言うわりには,こういう話もあるわけです。
医療の現場が大変…なのは良くわかるんだけど,これじゃ,医療関係者になりたいという人は減るし,病院にかかることにリスクを感じる人も増えるばっかりで,要は医者にも患者にも不幸なことばっかりなんだけど…。
そういえば,昨日だったか,医療現場で患者から暴行を受ける医療関係者の話もあったなぁ…。
私事ですが,わたしのような病気でも調子がいい悪い…時に,病院にかかるべきか相当悩みます…。病院にかかるのっていうのは,普通のからだの病気でも物凄く高い障壁があるなぁ…と思います。もちろんわたしが病院にかかるのに躊躇するのは,差別を受けそうだからと思うからじゃないのですが…。でも病人を色眼鏡で観るとかいう感じが強まれば,ますます壁は高くなる…だろうなぁ,と思います。
やっぱりマスコミは医療に関しては明らかに害にしかなって無い気がします。
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クレームによる社会の崩壊はまず医療とかからか?

2008-01-06 17:17:39 | 医療・福祉
最近の世論のクレーマーぶりは,危ないなぁ…とずっと思っています。もう10年位前か?…公務員とか警察官たたきが盛んに始まったときに,それは公務員とか警察官になりたい人の減少につながり,結果として質が下がり,国民ひとりひとりにツケとして返ってくるのだろうな…,という気がしてました。教育の現場にもそういうものを感じますが,最近,もっと先に切実に危険なことになっているのは,医療の現場でしょう。
現場の先生が大変という様な話は,非常によく聞くし,自分自身が入院しているときに医者を見ていてもそう思います。医者はほとんどの場合公務員ではないので,本来は国民に奉仕する義務は無いんじゃないか?という気がしますが,無理させられていて,そりゃーなり手がいなくなるよね…と思ったりもします。
思い返すと,わたしが小中学生くらいのときは,頭がいい子は医者になる…という雰囲気がありました。医者は儲かるし,尊敬される…という風に思われていたのでしょうか?。今はどうなんでしょう?。儲かる医者は儲かってますが…,それ以上に重労働で過労死してもおかしくない医者がたくさんいます。世の中の親御さんは自分の子供を医者にしたいと思ったりしてるのでしょうか?。
…と書いていてそういえば,今の親は子供をどうしたいと思うんでしょう?。医者は大変そうですが,政治家や役人とかもあまりにも世論的には悪く言われていて,それを見て子供があこがれるはずがありません。スポーツ選手とかは親が一生懸命子供をサポートしてるのを見かけますが…,成功するに確率は低いです。…っていうか,考えてみると子供があこがれるような職業って無いんじゃないの?って気もします。親が悪く言っている職業を子供がなりたがるわけもなく,そりゃ世の中悪くなるよね…って。
最初に書いたとおり,公務員叩きが結局は自分たちの生活を悪くする…と以前から思ってましたが,現状は医療のほうが先にツケとして回ってくるのかな?って気はします。医者のことだけではなく,ここ数日ずっと話題にしてる薬事のことも,結局混乱すれば,われわれの間に返ってきます。タミフルだって使用が禁止されれば,非保険医療になるので,リスク承知で使う場合も保険が効かなくなるのかもしれません。薬害も過去にさかのぼって,損害賠償とかされるのが当たり前になれば,薬なんて承認できなくなり,「手の施しようがありません」とさじを投げられる様になるのかもしれません。
文句を言えばいうだけ,そういうリスクや手詰まりが広がって行くように思いますが,そのことをだれも指摘せず,さらに進んで行ってる気がするのはなぜでしょう?。過去の戦争のこととかを引き合いに出すのは,良くないのかもしれませんが,なんとなく国全体が悲劇へ向かっている,それってこういうこともそうなんじゃ無いか?と最近思うこともあります。
世の中を,われわれの生活を良くしよう,という前提の前に,まず自分たちの主張を聞いてもらいたい,責任を取ってもらいたいと言うことだけが強く言われていて,その先へ進む感じがしないのがとても不安です。
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病人が生きてる意味を問うだろうか?

2007-12-16 08:41:18 | 医療・福祉
数日前TVニュースで,薬害C型肝炎訴訟の原告団が首相に会えず失意の記者会見をやっているのを映してました
この問題,肝炎患者が国に何とかして欲しい…という気持ちは良くわかるのだけど,どうも原告団の言い草が…以前からあまり共感できず困ってます。国の味方をしようと思ってるわけでもないのですが,原告団が言ってることがぜんぜんこちらの胸を打たない。むしろ,危うさを感じてしまいます。

これって私だけなのでしょうか?。だったらいいのですが,みんな私の様に感じるのであれば,逆にバッシングが起きないか,心配です。国を批判してバッシングを受けたというと,一時期の拉致被害者の会がそうで,あの時,拉致被害者は微妙な態度の変更をやり,なんとか今に至ってます。行政や政府を批判すれば,必ずしも世論がついてくるわけでもないのだなぁ…とあの時は思ったものですが,要は世論を味方につけようとすると,ものの言い方にはいろいろ気をつけなくてはいけないな…ということなのですが,今回はどうなんでしょう?。
今回の肝炎訴訟に関しては原告団で喋っている人たちが,患者なのか,家族なのか,支援者なのかが良くわからないというのもあるのかもしれません。彼らは一人称的に話してますが,こちらは三人称なので,いきなり心情を言われてもわからない…。TVを観たとき原告団が「判決が出てからだと意味が無い」と言っていたのも,結局和解案が出る前に,より有利な言質を取ろうとしたってことでしょうか?。

あとわたしがものすごく引っかかったのが,交渉を断られた女性が「生きてる意味が無い」と泣いていた事で…,すみません,思いっきり引きました(^^;)。
その人は患者なのでしょうか?。でも病気で死を身近に感じる人が,生きてる意味が無いとか言うかしら?。…………とそういうことを思いました。

つまりはこの辺は,その人たちの事情がわからないと共感しようがなくて,もちろんそれは本人は訴えてるけど報道が取り上げないだけなのかもしれません。報道に訴えるとはそういうリスクもあるわけで,この問題…,どうも引き気味の私は,他の人はどう感じているのだろう?…とか思ったりもしております。
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再生医療と癌

2007-12-05 13:51:15 | 医療・福祉
日本の医学者が人の皮膚の細胞からiPS細胞を作ることに成功した…と言う話,先週あたり大きなニュースでした(ところでES細胞とは違うそうですが,iPS細胞も万能細胞って呼んでいいんでしたっけ?)。
で,今週配信の2007年11月30日のヴォイニッチの科学書を聞くとiPS細胞には癌のような危険性も現状はあるという話をやってました。要は通常よりも速い速度で臓器とかを再生するというのは,癌細胞の性質をもっているわけで,コントロールが出来なかったらそれが癌になってしまう可能性もあるということです。
考えてみたらその通りで,人間が成長の過程で作られる臓器や体が,何ヶ月とか数年で出来上がるのであれば,その成長速度は通常ではないわけで,そりゃー癌だよな…と。
もっともこれは越えるべき壁であって,これを乗り越えて,iPS細胞の医療への適用がされればいいわけです。一方で,こういう再生医療を待つ人の中には,かなり厳しい状況の人も多くて,そういうリスクがあっても,適用を待つ人たちもいるでしょう。苦しみを除くため,命をいくらか延ばすために,通常だと毒になるような治療でも受けなくてはいけなくなる場合も多いのだと思います。そもそも医療とはそういうバランスというか選択のもので,治療を受けるというのは危険性があるのは当たり前で,仮にそこで事故が起きても仕方ない部分もあるかと思います。
ところで,再生医療と癌がそういう表裏一体の部分があるというのは,やっぱり癌というのは厄介な病気だなぁ…と思う反面,やっぱり癌というのは通常の病気とは違う…,病気というよりはエラーみたいなものなんだなぁ…とも思います。細胞の増殖のエラーで,ある意味人体のエラーやバグの蓄積でおこる様なものだし,それは老化の過程でもあるように思います。ってことは癌を完全に制御できるってことは,ある意味不老不死につながるっていうことなのか?と思うと,そりゃーそうそううまく行くはずも無いな…とも思います。
感染症系の病気はどんどん怖い病気が出てきますが,なんとか治療法も開発されますが,癌が完全になくなる日っていうのは,結局なくならないのだろうな…とも思います。
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がんと野菜と筑紫哲也

2007-11-28 19:08:34 | 医療・福祉
ネットで見つけた文章…。
がん予防に「野菜の効果」は限定的というやつ…。
へー…っていう感じ。これ読んで「じゃぁ野菜は食べなくてもいいや」とかいう人が出てくるのでしょうか?。一方で肥満が癌によくない…という結果。肥満は今癌に限らずいろんな病気の元といわれてますから,時流と合いますね。なんか政治的な臭いもするなぁ…とかちょっと思ったりも:-p。
もっとも,野菜を食べたら太りにくいから意味があるみたいなことも書かれていて,じゃぁ今まで野菜がいいといわれていたのは,太りにくいからで,太らないのであれば,野菜を食べなくて肉ばかり食べていてもいいって事ですか?……とか思ったりしますが,そうでも無いでしょう。
というか癌をひとつの原因に集約することに無理があると思います。そもそも消化器系の癌はお通じとかをよくすることで予防にもなるんじゃないの?…だったらやっぱり繊維系の野菜も意味があると思う。先日に聞きにいった講演だと癌を「生活習慣病」といってました。あるものを食べたらなったり,ならなかったりするものというより,長年の生活の中で出てくるもので,過剰に太ったり,内臓に負担がかかる食べ物とか,そういうのを続けているとリスクが上がるって事の様に思います。
何がよくないというのはいいけど,それを食べたらならないというような考えを助長するのは良く無いように思います。
もうひとつ…癌関係でいうと…
筑紫哲也さんのコメントが載ってました。
なんと言うか…ちょっとあきれた…。文章の方が悪いのかもしれませんが,いまひとつ意味不明です。タバコが原因じゃない…といってる筑紫氏に,酒飲みが「酒は体にいい」といってる理屈と同じようなものを感じたり…,でもタバコ止めたんでしょ?とか思ったり,ここでも西洋批判をするのかよ…とか思ったり…。
まぁ病人としては普通の人間だからいろいろ思うことはあるのだろなぁとは思いますが,一応TVとかに出ていろいろ発言力がある人間なのだから,変なミームを撒かないで欲しいなぁ…と思いました。
まぁでもいまさらタバコ止めたからってなにかリスクが変わるかというと良くわかりません。深刻な生活習慣病って,ある意味これまでの人生を否定されるわけですから,素直には認めたくないというのもわかりますが…。わたしも20年間酒を浴びるように飲んだ人生…,違っていたら病気にならなかったのか,すでに体には変容した細胞が他にもたくさんいるんだろうか?とか思ったりもしますから…。
でも上に書いたとおり,そんなひとつのことで決まるわけでもないので,酒とかタバコだけを悪者にしてもしょうがないのも事実ですけど…。
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混合医療

2007-11-15 13:11:40 | 医療・福祉
数日前に東京地裁が混合医療に一切保険を使わせないのは誤りという判断をしたという件。個人的に他人事ではない感じががしているので,少し書きます。結構難しい問題だと思うのですが。
実際に裁判で争った方のページも少し読んでみました。ここで言われていることは,わたしの身に照らし合わせると非常に共感するというか納得のいくところです。しかし一方で「混合診療を解禁すると収入によって受けられる医療の格差は広がる」というのとかを読んでみると,混合医療解禁に危険が伴うこともわからないでもありません。
癌の様にある程度進むと手の施しようが無い病気と,通常の風邪の様な病気を同列に扱うことは困難だと思います。保険適用外診療の中には「効果が無いと思われるもの」「海外では承認されているもの」「かえって悪くなるもの」が混在しています。軽い病気の場合,効果が無い診療に金を払うのは詐欺みたいなものですが,手の施しようが無い病気の場合,そういうものにもすがりたくなりますし,それで精神的にすくわれる場合もあるでしょう。また患者個人の視点で考えると,承認を待ってるなんて時間がありません。社会全体で観ると混合診療が認められることにより,承認がおざなりになるのは危険だとも思います。でも,混合診療が認められることにより,保険適用の承認が遅れる…というのは本来本末転倒であり,あってはならないこと…の様に思うのですが,いかがでしょうか?。
あと,混合診療を認めることによりいんちき診療が増える…という危惧については,そうだと思います。でも保険診療で助からない人がいんちき診療でも受けてみたいというのは…おろかだとは思いますが,いけないことだろうか?とも思います。少なくとも海外に手術にいってる人たちも国内では助からないから国内で禁止されている治療を受けるために海外にいってるわけで,同じじゃないでしょうか?。
個人的な印象ですが,今回の方が受けていた,「リンパ球移入療法」はわたしも調べましたが,怪しい…と思ってました。効果があるなら少なくとも海外や大きな研究機関では行われているのではないかと思ったからです。でもこれも安かったら試しに受けてみたかも知れません。
病人の個人的な意見としては,海外で承認され効果があるとされている診療ですら承認して無いから,非承認治療を受けざるをえない…と言うことです。承認をちゃんとやってくれれば,混合診療を受ける必要はありません。ただじゃぁ承認をバンバンすればいいのかというと薬害がそうであったように,承認診療でも後になったらとんでもないことをしていた…ということもあるので慎重になる…というのも分かります。ですから,やっぱり助かる確率が低い病気と,通常の病気の場合は承認のポリシーも変えるべきだと思うし,リスクも十分に周知すべきでしょう。
というわけで,混合診療が認められることは治療の可能性を増やすという意味では,助かりますが,保険適用の範囲が狭まることがあってはいけません。でもやっぱりこのことは本来はトレードオフでは無いはず。この辺をしっかり念を押しておきたいと思います。
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病気と統計

2007-11-08 13:40:39 | 医療・福祉
今日は午後から会社を休んで,統計数理研究所公開講演会「健康の科学に貢献する統計科学」(このURLだと内容はそのうち変わりそうですが)というのを聞きに行きました。
とりあえずメモ…。

「疾病に年齢・時代・世代はどう関わるか?」
中村隆先生(統計数理研究所教授)
「口の健康と健康寿命―反復横断調査と縦断パネル調査から―」
那須郁夫先生 (日本大学松戸歯学部准教授)
「ライフスタイルと健康―健康寿命を決定するもの―」
森本兼曩先生 (大阪大学大学院医学系研究科教授)

という三つの講演。
最初のお二方はどちらかというと調査分析の話で,具体的な病気のデータを挙げてましたが,そのデータの見方みたいな感じでした。特に最初の方は,脳の血管病気のデータを示し,それを年齢,時代,世代(コウホート)に分けるやり方。確かに普通にデータを見ても,この辺が混乱してると誤解しそう。世代というのは時代以外にある世代だけに特有に出てくる傾向で,自殺とかもある世代が多いとか…,それとは別にある時期からある年齢の人が増えてるとかそんな話もありました。
三人目の方は,生活習慣病の話で…特に癌についていろいろのお話。いろいろと興味深い話,気が滅入る話も多かったのですが,癌は生活習慣が主な原因…の様におっしゃってました。遺伝子の病気とは言ってましたが…。生活習慣の場合,病院では治らない…という様なこともある意味ショッキング…,「病院で治してもらおうと来るけど…」ってなことことを言っていたりして,ちょっと関係ないのですが,帰ってニュースを観ていたら,「『混合診療』禁止は違法、東京地裁が国側敗訴の判決」というのをやっていたので,病院って何をするところだ?とか思ってしまいました。
いずれにせよ,生まれたときから…,今までの生活習慣の蓄積が癌になってるというか,すでに体の中に遺伝子の変異が起きていたりして,それがある歳になると急激に発病する…様な印象も受けたので,実際に癌になった自分としては,結構気が重いなぁ…と感じました。もちろん癌リスクを上げるものもあれば,下げるものもあるみたいなことは言ってましたけど。
血液を検査することでその中の遺伝子の変異を調べるようなことを言ってましたが,これはまだ研究レベルなんでしょうか?。自分の中の遺伝子がどれくらいおかしくなっているか知りたい,でも普通の人は,「あなたは癌になりやすい」とか知りたくも無いか?…などともちょっと思いました。現在の医療検査でそういうのを受けたことも無いけど,受けれるなら受けてみたいなとは思いました。
統計と因果性…みたいな話も疑問に思っていたのですが…,ちょっと今回の講演会の対象が良くわからないので,あまりメタな質問をしてもどうかな…とも思ったので,質問とかはしませんでしたけど。まぁいずれにせよ,ふらりといった割りにいろいろためになりました。少しこの方面,調べてみるか,とも思いました。
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