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たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

予防注射

2010-07-20 23:27:43 | 医療・福祉
ちょっとネットで話題になっていたのですが,予防注射を受けなくてはいけない理由を理解できない親がいるらしい。どうも最近現代医療をあえて無視して,民間療法とか,自然に任せる人がいるようですが,自然に任せていたら,昔の様に死ぬ人増えますから…。

そういう妙な信仰もあるんですが,どうも最近薬害とかが話題になりがちで,集団接種で感染したとか,タミフルで死んだとか,レアな情報があたかもよく起きることの様に伝えられるので,予防接種に過度に不安を持つ人もいるんでしょう。まぁインフルエンザワクチンもギランバレー症候群とか副作用がまったく無いわけじゃないのでしょうけど,そういえば,去年の新型インフルエンザで,タミフルの警戒なんてあっさり吹っ飛びましたね。

わたしの考えを書くと,予防接種をうつにしてもうたないにしても,どちらにもリスクはあります。どっちのリスクが高いかだけ。予防注射が危険と思う人は,稀に起きた副作用や事故を見て,注射が危険だと思うんでしょうが,予防接種を受けないことでさらされている危険がまったく目に入ってないわけです。わたしは日本の厚生省が奨めている予防接種や,自治体が子供への接種を奨めている予防接種は基本的はうつことのリスクよりうつメリットの方が多いのだと信じてます。奨めてなくて,自己解決をするような予防注射も,ある程度海外での接種状況や,日本での評判とか医者の意見とかそういうのを調べて,海外…とくに西洋で標準的にうたれているものであれば,まぁうったほうがいいのかな…と思ったりもしてます。もっとも感染症は地域性があるので,あまり意味が無いものもあるのかもしれません。

どんどん注射を打てばいいとも思ってなくて,副作用のリスクもあるから線引きは難しいなとは思っております。

もっとも今書いたのは自分の子供に対してで,自分の体に関していうと,インフルエンザのワクチンなんて今年はじめに多分20年位ぶりにうったくらいだし,風邪を引いてもあまり薬も飲まないし,わたし自身は,わりと自然治癒をなるべく優先させるというスタイルです。ただ,これは自分の体の状態を常にわかっていて,いざとなったら,病院に駆け込むとか,簡単な熱さましだけはすぐに飲めるようにしておくとか,そういう心の準備をしてるから…っていうのもあるし,まぁある種の無茶振りでもあるので,あくまでも自分の話。そんな冒険みたいのを,いくら自分の子供にでもさせられないと思います。

というわけで,特に子供に関しては標準的な医療行為をうけさせるのがいいんじゃないですかね。そのためには何が標準かをよく知っておく必要があります。
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癌は今でも優しい病気なんだろうか?

2010-05-25 22:12:44 | 医療・福祉
毎日新聞のWebで「命を削る」という特集をやっていて,高額医療について紹介してました。その特集へ読者の反応が紹介されていたので,読みました。ほとんどが実際に癌などで高額な医療費を払っている人の声で,非常につらそうな声が聞こえてきます。それぞれのケースには同情を感じます。ちなみに私の癌と同じのにかかっている人がいて,ちょっと考えました…。でも以前からいってるように,個々のケースに同情をする気持ちと,社会のシステムを考えるということは,すこし違うことだと思います。最後の人の意見はシステムの話で,高福祉を望むのであれば高負担を許容すべしというのはわたしもそう思います。

そう思うのでその後の記事で『「医療費を捻出(ねんしゅつ)できずに治療をあきらめ、病状を悪化させる」。そんな理不尽な現実がまかり通る時代になってしまいました』というのは本当にそうなの?と思います。というか,医療費を払えない人が医者にかかれず悲しくも死んでいくのは,むしろ戦前の日本では当然だろうし,今も日本やヨーロッパ以外のほとんどの国ではそうなんでは無いでしょうか?。それが理不尽というのであれば,そもそも現実とは理不尽なものです。

ただし,これがあたかも最近理不尽になった様に感じるとしたら,おそらく医療が高度化して,以前だと命を永らえることが出来なかった病気,例えば癌が,案外長期の治療で延命が可能になったということと,その際に必要な医療費が,最新ゆえに非常に高価であるということの様に思います。つまり助かる手立てがあるので,お金がかかってしまうということかもしれないなということです。

最初のリンクで多くの人が苦しんでいるのは,そもそも病気で長期間の間こんなに高額な医療費を払うような病気とか以前は無い…もしくはめったにかからないと思っていたのかもしれません。高額医療を補助する制度がありますが,その制度が知られて無いのは,ほとんどの人が,病気でそんなに医療費がかかることがあるなんてっておもってないってことでしょう。これは社会の周知が悪いのか,それとも状況がかわってしまったってことなのか?どちらでしょう?

ところで,以前癌に対して「優しい病気」ということがいわれることがありました。これは,癌という病気が末期の死ぬ寸前は非常に苦しいのですが,ほとんどの癌はその期間はほんの数ヶ月で,それまでは普通に生活でき,ボケることも無いから。介護の期間も短ければ,死ぬまでの少しの間,いろいろ考えたり行動する時間があるからという意味で,突然死ぬ事故や長期の寝たきりの病気に比べ「優しい」という意味だったのです。

さて,以前はそうでしたが,癌の発見から死ぬまでに何年もかかり,さらに高額な医療費がかかるという風に医療の実態がなってしまった現在,いまでも癌は優しい…といえるのだろうか?と思いました。そして高額な医療費を払うことで命を永らえるということが,本当に正解なのか?という気もします。

余談ですが,健康な人が癌を優しいというと,顰蹙を買うでしょうが,わたしは自分が癌を経験してるので,そういう意見がある…ぐらいなら言ってもいいかな,と思って書いてます。実際は,癌の辛さはその体の辛さ以上に精神的な辛さが凄いので,優しいのか?といわれるとわたしは疑問です。
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医者と患者と第三者

2010-03-26 05:57:35 | 医療・福祉
週末にがんの代替療法について取りあげた番組を観ました。

番組は医者で受けられるガンの治療である手術,放射線,化学療法以外の代替療法というものが広がっており,そのほとんどが効力について怪しいものが多い。代替療法の効果を信じて医者の治療をしなかったら死んだ…という例も多いし,たくさんのお金を払わされている人も多いというような話でした。

わたしは続けることにたいしてお金がかからないような食事療法やサプリメント等だったら気分転換とか,そういう精神的な好影響もあるかもしれませんから,やってもいいかと思うところもありますが,医者の治療を止めたり,財産をなげうつようなことになるのはどうかと思ってます。あくまでも個人的な意見で責任は持ちませんので,あしからず。体に悪いサプリもあるので,その辺の選択は慎重にやるべきだとは思います。

一方で医者が十分に患者のケアが出来ないので,そういうところに患者が流れるというような話もしてました。ゲストに乳がんの手術をし現在も治療中の山田邦子さんが出てました。医者がケアできてない…という話になった時に,TVの司会者が,医者が責任を全うしてないといおうとしていたのに対し,山田さんが,実際には医者は忙しすぎて,それは不可能だ…ということを言ってました。

患者のケアをもっと誰かがきちんとすれば代替療法にはまる悲劇を減らすことが出来るでしょうけど,わたしも山田さんと同じように,それを医者の責任にすべて押し付けるのは無茶だと思います。現実を見据えてない意見だし,とりあえず誰かのせいにしようという風に見えます。それにちょっと思いましたが,たぶん山田さんも医者に対してまったく不満が無いわけでも無いでしょうが,患者は医者を頼らざるを得なくて,不満をぶつけてもしょうがないと思ってるのでしょう。たぶん自分が病気で無い人はそういう風には考えないのだろうなと思いました。

わたし自身,主治医の先生には不満はありません。ただ大病院の先生は忙しくて大変だなぁとはいつも思ってます。専門家だからいろいろと聞きたいことがあっても,じっくりと話をする暇は無いなぁと思います。

…と番組の主題である代替療法についての感想は実はあまり無くて,まぁわたしはあまりそういうものに手を出すつもりは無いのですが,やっぱりはまる人の気持ちもよく理解できて,難しいものだなとは思います。それとこういう番組ってNHKだからできるんだよなぁとも思いました。民放の中にはあやしいサプリメントをTVCMで流している様なところもあるし,スポンサーとの関係上,業界全体をネガティブに取りあげるわけにはいかないのでしょう。そういう意味ではNHKというのは貴重な局だと思います。
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ドラッグ・ラグ

2010-03-16 19:39:16 | 医療・福祉
毎日新聞のWebにドラッグ・ラグの話が載ってました。一つ目は難病の薬,特に小児がかかる病気に関しての話,二つ目は抗がん剤のドラッグ・ラグ話の話でした。

わたしはドラッグ・ラグはなくなって欲しいと思ってます。特に抗がん剤に関しては薬を使わないと死ぬ病気なわけですから,多少危険性があっても,使用を許可して欲しいと思います。小児の難病の話は,あまり知りませんでしたので,今のところコメントは控えます。ただ何とかしたいという親の気持ちはわかります。

ドラッグ・ラグをなくして欲しい,つまり海外で承認を得ている薬を日本でも承認薬にして欲しいというのはわたしも強く思うのですが,記事を読んでいて,重要な点が抜けているというか,誤解されかねないと思ったので,それを書きます。

というのは,記事にも書いてますが,日本は皆保険の国だということ。なので,承認薬になるということは保険適用になるということで,本人負担がぐんと減るということです。数割どころか高額の薬になれば,高額医療費として多くの援助が国からもらえます。

ですから,日本の患者の場合承認薬にしてもらうというのは,医療費を国に肩代わりしてもらうという話と,かなりイコールでは無いか?と思います。ですが,アメリカはどうなんでしょう?皆保険じゃない国で承認薬になるというのはどういう意味なのか,勉強不足なのでよく知りません。単純に医者が使っていい薬になるという意味なのか?。アメリカも民間の保険があるので,それに対して何か扱いが変わるものなのか?よくわかりませんが,国が医療費の大部分を持つというものではないのではないでしょうか?。だとすればアメリカなどで承認の障壁が低いのもうなづけます。日本だって,未承認薬を医者が使って医療行為をすることは可能だったはずです。

そういう意味で,海外で承認されているから日本でも…という風に単純には議論できないように思います。承認薬を増やすというのは,安全性のみならず,国の医療費の原資問題でもあるのでは無いのでしょうか?。もちろん,それも含めてわたしは承認薬が増えることを望んでますし,我々国民の医療費負担のあり方全体として,うまくシステムを再構成出来ないか?と思います。

そして,もう一つ。日本で国の医療費の問題から承認を簡単に出せないのであれば,やっぱり混合医療をある程度認めるか,または保険負担はしてもらえなくても,混合医療にならないような薬を認めるとか,そういうことは出来ないのだろうか?とも思います。
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がんを抱えて生きること

2010-02-03 12:38:33 | 医療・福祉
先日書いた「NHKスペシャル 働き盛りのがん」を見て思った事を追記します。

強く生きている患者を多く取り上げたことがよかったと書いたのは,これまでがん患者を取り上げたTV番組は,ほとんどが末期がん患者を取り上げており,がんと戦いながらも最後には亡くなっていくというものでした。早期発見を訴えるために内視鏡検査と手術で完治するという例も結構観たこともありますが,特に患者の生活にスポットを当てたものは前者がほとんどです。

がんの宣告を受けて手術や化学療法を行い,そして長く生きている人を詳しく取り上げたものはTVも少ないし,書物でも結構少ない様に思います。がんを抱えながら生きてる人がどういう症状なのか,また生活や仕事の面でどういう苦労をするのか?というのはほとんど紹介されないので,そういうことをイメージすることは当事者以外は難しいのではないでしょうか?。また末期がんで亡くなったケースを取り上げるので,がんにかかったらすぐ死ぬというイメージを強くするのではないでしょうか?。

先日の番組の良いと思ったのは,紹介された患者さんがみなまだ生きている人であり,だからといって奇跡的に助かったというケースではない,現在も治療中の方々の生の声だったからです。自分自身がその群に入るからというのもあるのですけど,同じような状況の人は結構いるのではないか?と思うのです。もちろん,それですべての患者のケースを取り上げたとは言えません。番組の中でも言われましたが,がんの患者のケースは実に多彩で,二つや三つのケースを取り上げてもまったく合わない方も多いと思います。だからこそ,誰もが簡単に完治か,もしくは絶望的なケースに分けられるわけではないというのは知っておくべきでしょう。

番組の中で患者の方が,がんは統計的に「何パーセントとかでは語れない,0か100だ」とおっしゃってました。わたしもそう思います。全体から見ると統計的に生存率とか出るのですが,結局は細かい状況は患者により違いますし,当事者にとって特に心情的には統計はあまり意味がないと思います。

あとやはり番組で取りあげられてて思ったのが,患者も生活しているわけで,病気そのものより,病気により起る生活や立場の変化が大きな問題になるということです。病気になってすぐは病気の事で頭が一杯ですが,長く生きてると,生活の方が大変です。番組で「治療費を捻出するために仕事をする必要がある」という事をおっしゃられた方がいましたが,その通りです。自分の誇りとか生きがい以前に,周りに迷惑をかけると自己嫌悪を感じる場合でも(例え保険診療範囲でも)治療費を幾らかは稼ぐ必要があります。がんにかかると生命保険に入れないので家を買ってローンを組むのにも苦労するという話も,生々しい問題だったりします。わたしも発病前にローンを組んで家を買っていれば,死んだ場合でも遺族に家を残せるのにと本気で考えたことあります。その他にも配偶者との関係,親との関係の話,もちろん職場でのこと,そういう生活の問題を大きく変えてしまうのが,がんを抱えて生きるという事だと思います。

番組でメインに扱われた方は最初の手術後,五年生存率が20%と言われ,それについて他の方に相談をしたとき,その方が,「病気になって閑職に退くので,あなたは満足ですか?」みたいな事を言われた事を言ってました。その方は死ぬことを前提に考えなさいという風にも言っているようでしたが,要は,がんになってすぐに助かる,すぐに助からない,長く治療していく,そして亡くなる,結果的に長く生きる…いろんなケースがあり,それぞれについてちゃんと想定して考えておくべきだのでしょう。もちろん,発病してすぐ,手術してすぐに答えがでるような話ではありません。じっくり時間をかけ,周りとの関係も省みて,考え決意し,そして必要に応じて考え直すことが必要でしょう。

その人は助からない前提で,でも仕事を頑張ることを決意したようにも聞こえました。わたしは逆で助かったときに何も残らないと後悔するのではないか?とその時できる事を,仕事も生活も頑張ろうと思いました。その辺の考え方は人それぞれでいいと思います。ただ考えるためには,実際に病気を抱えて生活している人が,どういう事に悩み,どういう状況に陥るのかを知る必要があり,そういう意味で良い番組だったのでは?と思いました。
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NHKスペシャル 働き盛りのがん

2010-01-31 21:10:31 | 医療・福祉
年末に放送されていた(今日,放送されてましたね)NHKスペシャル 働き盛りのがんをちょっと前にみました。見終わってみるといい番組でした。

NHKはそのちょっと前に立花隆が自身のガン経験と取材により作った番組をやってましたが,そちらの方はわたしの経験からは共感できない部分が数多くありました。今回も首をかしげるような内容だったら…と思って,録画したものの観ませんでした。

内容は実際に五人のがん患者,しかし皆さんしっかりと生きている人たちが
でていて,あと娘さんをガンで亡くした児玉清が出ていて,自分達の経験と考えを語ってました。あとメインの方のガンの経験,ガンの手術を5,6回した人の経験をドラマ仕立てで再現してました。再現ドラマがあるということで過度にドラマチックに作ってるのか?と思っていたのですが,そこまで不自然な感じはせず,真摯に作ってる感じもありました。

それでも最初のがん発見から手術を何度もするあたりまでは,わたし自身の経験から想像しても,その方の辛さに強く共感してしまい見るのが辛くて仕方なかったのですが,それでもその後のトークで他の患者の方々生の声,そして皆さんがいまもしっかりと生きている姿を見せられ,感動は高まるものの,辛さは若干和らいだ形で見れました。

見て思うこと,話を聞いて思うことはたくさんあるので,今,書き出すのは難しいのでまた追々書くかもしれませんが,一つだけ書くと,ガンというと悲劇的結末ばかり描くTV番組が多い中,数多い苦労をしつつも長く強く生きておられる方にスポットを当てた番組を作ったことは良かったのでは?と思います。
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献血

2010-01-06 09:22:23 | 医療・福祉
ネットで若者の献血離れという話が載ってました。

それを取りあげている2chの意見がひどいと思ったので,少し献血について思うことを書きます。ひどいと思ったのは,献血をしない理由を考えて正当化するために,まるで社会とか輸血を受ける人の方が悪いかのように書くこと。自分がしたくないとはっきり書くほうがまだいいと思います。もちろん献血はすべての人がするべきとは思わないし強要するものでも無いとは思いますが,するのも自分の意思,しないのも自分の意思でしょう。

さて,わたしは小学校の低学年のとき病気で手術をし,その時に出血が多かったので輸血を受けたそうです。そういう気持ちが頭にあったので,16歳で献血が出来るようになってからは,よく献血に行っていて,30回か40回の表彰も受けたことがあります。ですが,それくらいやったあたりで,献血の基準が厳しくなり,輸血経験者は献血が出来なくなりました。PL法の施行で業者の責任が重くなったこと,あと肝炎が話題になっていたこともあるでしょう。ちなみにわたしは輸血は受けたことがありますが,その後の検査で肝炎はBもCもウィルスは持ってないことが分かってます。ちなみに現行の献血が出来る人はリンクの通りです。

最初のスレッドのコメントを見てると自分がいつか輸血を受けるかもしれないという意識は無いのかなぁと思います。ただ,わたしが3年前に受けた癌の手術のときは,開腹して,内臓を取り出したにもかかわらず輸血はなかったそうです。今は自分の出した血を回収して体に戻すとかいうのもできるらしいので,病気での手術では以前ほど輸血は要らなくなってるのかもしれません。ただ怪我とかで出血したら回収できないことも多いので,やっぱり輸血は必要だと思います。事故で怪我をするなんていうのは,だれでもありえる話ですから,やっぱり誰かが献血をしないといけないのです。

ただし,ちょっとひっかることも多いです。例えば今は医療の現場で患者の血を他の患者や医療従事者がとにかく触れないようにしてます。そういうのを観てると他人の血はかなり危ないものというイメージがあり,わたしも手術時に輸血を受ける可能性があると聞いたときはかなり,怖く思いました。献血の基準が厳しくなってるということも,結局血をあげることはいい事なのだろうか?という妙な引っ掛かりがあります。

あと,もう一つ引っかかるのが献血が400ml献血や成分献血をかなり強く要望しており,それがかえって献血の壁を高くしてるのでは?ということです。確かに取る方からしたら200mlとるより400ml取る方が効率がいいです。しょっちゅう献血をしてる人からしても,一度で取った方が針を刺す回数が少なくて済みます。でもめったにやら無い人や何かのついでに外出先でする気になった人に軽い気持ちで献血をしてもらうことも大事なような気もします。

質のいい血液を少ない回数で集めようとしてることが,結果的に献血の量を減らしてるって事は無いでしょうか?。

医療は医療従事者だけの努力ではうまく行きません。いつ自分が輸血を必要とするか分かりません。今は輸血経験者が献血をできないのですから,受益者はそのお返しができないわけで,その恩恵を被ってない人が,人のためになると思うかいつか自分が受けるかもしれないと思ってするしかありません。ちなみにわたしは売血には反対です。難しいとは思いますが,やっぱり情けは人のためならず,いつかの自分のためだと思うのです。ですから,献血をしておいたほうがいいという風潮は是非作って欲しいし,そのためにも,まるで輸血をしないのは社会や仕組みが悪いという様な意見はどうかな?と思います。
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立花隆のガンドキュメント

2009-12-01 23:14:37 | 医療・福祉
立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」の録画していたのを観たので…。
2年前に膀胱がんになり,摘出。今は経過観察中の立花氏によるがんの話なんですが,一言で言うと,一時間以上の時間をかけた番組だけあって,非常にボリューム感がある番組でした。内容的に結構多くのことを扱っていてどういう番組だった…というのが難しい感じです。
最初は自らガンにかかって手術したことで,その再発の検査を受けていて,再発がもし起こったら助からないでしょうね,みたいな話で,なぜ再発を防げないのか?みたいな話,抗がん剤の話とかつまり医療とガンの闘いみたいな話でした。そしてガンの治療が非常に難しいという話からガンという病気は…みたいな話になるのですが,正直この辺くらいまでは,自身がガンになったわたし的にはすべてわかっている話で,「ハイハイ…」という感じでみてました。
むしろ最初の方はガンの治療法みたいな話になりそうで,そんなに都合のいい話は無いだろうとか,ちょっとはらはらしながら観てたのですが,後半あたりで,ガンというのが人間の生命活動そのものというか,体の中の細胞のもともとの働きと密接であり,単なる異常と切り捨てられない…つまりガン細胞と正常細胞をえり分けて薬品で攻撃することが難しいとかそういう話になりました。
この辺はわたしの認識と同じなので,共感は出来ましたが,結構ここに至るまでがまどろっこしいって感じだったので,一般的には,ガンを単なる病気や異常と捕らえており,そういうところまで至るにはこういう説明をしないとダメなのかなぁと思いました。
わたしはガンは基本的に人間の細胞分裂の異常だから必ず起きるし,それを自分の免疫系が防げなくなったり,歳をとって自分自身の精度が落ちると必ず起きるもんでしょう…とは思ってます。ですから抗がん剤ががん細胞を攻撃する原理はいくつかあるんでしょうが,正常な細胞を傷つけずにガンを攻撃するのは困難なんだろうなとは思います。
もっともほかにもいろいろと専門家の話の中で,興味深い話もあって,それはまた別途書くかもしれません。その辺はとても面白かったです。
ただ最後に立花氏が自分が再発したら治療しない…といったことについては,なんか結論を出すのが早すぎ…という感じで,あまり共感を得られませんでした。まぁもう歳だし…というのは判るんですが,なんとなくTVでそれを宣言すると,ガンになったらそれを何もせずに受け入れるのが美学…みたいなメッセージを流してるみたいで,本人がそう思っていても,TVで宣言するなよなぁ…みたいな感じ。
わたしは立花氏より若いというのもあるけど,たぶん再発したら,治療の道をまずは考えると思います。
まぁでも,力作な番組でガッテンとかとはさすがに違うよなとは思いました。12月13日に再放送があるので,もし興味があれば,観てみてください。
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ワクチンのリスク,ガンの小ネタ

2009-08-29 09:15:42 | 医療・福祉
インフルエンザが再流行…ということでにわかに危機感を感じております。
ワクチンの承認が間近ということで関心は高いのですが,いくつか悩ましいことがあります。
まず国内での治験をせずに承認をする可能性ありということ。そして感染後に重症化する可能性がある妊婦などに優先してワクチンを使用するということ。もちろん,希望ベースなんでしょうが,治験をしてない薬を妊婦に使うというのはかなり怖いです。おそらくこれまでのインフルエンザワクチンと同じ方法で作られていて,それらは妊婦に使っても大丈夫…ってことなのかもしれませんが,その辺の専門家の話もまだ聞こえてこないし。そういう意味では,まだタミフルの方が妊婦に使った実績がある程度あったりするんだよなぁ。この辺は自己責任になるんでしょうがとにかく判断材料が少なすぎます。
ちょっと気になってることがあって,インフルエンザが重症化というのは体内に入ったウィルスに対して体が過剰に反応するということなんでしょうが,ワクチンを受けて耐性ができた場合,それはワクチンが入っても反応しなくなるということなのか?それとも体内でウィルスが増えなくなるということなのかどっちなんでしょう?。後者であれば耐性ができた人は,ウィルスを持ち歩くことはありませんが,前者であれば,発症しないけどウィルスは持ち歩く事もありえるんですけど。
本当は妊婦にワクチンが怖いのであれば,妊婦にワクチンを打つよりも妊婦に接触する人に打つ方がいいのかな?とも思ったのですが,でもそれはワクチンを打った人の体の中でウィルスが増えないという前提なので先の疑問が重要なんですが。
…。
インフルエンザとは別の話で,上記治験の話を聞いて,抗がん剤こそ海外で治験が済んでいるのであれば速やかに承認して欲しいとは日ごろ思っております。ガンなんて効かなかったら死ぬんだから多少抗がん剤のリスクが高くてもいいと,わたしは思うので。
ガンのニュースも日ごろ多いですね。量が少なくても毎日飲むのは良くないとかいうのは今更そりゃそうでしょ,と思う。ガンじゃないのに手術されたという話は悲劇だけど,放射線の影響で将来ガンになる可能性があるという記述は,がんの放射線治療を受ける人はガンになる可能性がある…ということなんですよね。はぁ,という感じではあるけど。それから,この手術された人がどういう心境だったかは,ちょっと興味あります。わたし自身の場合,手術の後でも,病理でガンでなかった言われるとうれしいとずっと思っていたし,「やっぱりガン」といわれたときは辛かったので。
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病休するのは幾つのときが良い?

2009-08-25 22:25:20 | 医療・福祉
前々回書きかけた病気になって会社を休む年齢の話。
病気には色んなパターンがあるし,会社にも色んなものがあるので,非常にわたしの狭い経験で考え事です。一般論とは言いません。
ご存知の通りわたしは三年ほど前にガンになって手術をしました
お腹を開けたのでそれなりに休んだし,仕事に復帰してもしばらくは時短勤務…とまではいかなかったけど,残業なんてとても無理。出張も無理…ってことで,デスクワークを淡々とやるだけ。幸運にも職場に横になれるところがあったので昼休みはずっと寝てたりとかそういう感じでした。それでも本人は一杯一杯働いているつもりですが,まぁ今の自分から考えると,やっぱりパフォーマンス悪かったよなと思います。
今は,人並みには働いているつもりですが,それでも病気になる前よりはパフォーマンス低いとは思います。会社の人とあまりのみに行かないし(^^;)徹夜無理だし。
それはいいとして,わたしの場合病気になったのが40歳ちょっとの時。その時に思ったのは,これで会社をクビになったら,今後まともな仕事につくのは大変だろうなぁ…ということです。もっとも今だったらまぁ人並みに働けるとは思うから,そうは思わないのだけど,当時は,こんなに病み上がりでボロボロの人を雇うような会社はそうないだろうと思いました。ですから,本当は病気の恐怖がなくなるまで仕事を休んで…とかも頭によぎりましたが,とにかくクビにならないようにしないと…とか思いました。
ところでそういう風な目で会社の中を見ると,結構歳をとって病気になりやっぱり一ヶ月くらい会社を休む,わりと偉い人がいたりしたのに気づいたりもします。そういう人は,まぁ偉くなったくらいだから,若いときから人一倍働いていたりするのですが,病気になるとやっぱりふっとのんびりした感じになったりして。まぁでも,以前の様に働けなくても,そう簡単には会社はクビにはしませんし,日本の会社はあまり降格をしないので,そういう人でも結構いい給料をもらってる場合もあるわけです。いや,子会社に出されるという形で給料を下げられる場合もありますが。
一方若くて病気になった人は,そこで会社にこの人はきつい仕事ができない…とか思われると出世コースから外れたりする。本当は無理が利かないのは1年くらいで後は普通に働けたりする場合でも,日本の会社は生き残りゲームで出世するので,一旦落ちたらリカバリーが効きにくい。そうなると,その人は結構ずっと給料が上がらなかったりするわけです。
そう考えると,歳をとってから病気をするほうが得そうです。ただし,若いときは,そこで仕事を変えるとかそういうことも出来ます。まぁ病歴があると再就職に苦労するのはある様に思いますが,歳をとって病歴があって転職するのはもっと大変でしょう。
あと若いときに病気になって,後遺症が残らなかったりすると,体に無理がかからないような仕事の仕方を覚えるかもしれません。
そう考えると,可能性という意味では若いうちに病気になったほうがいい場合もある。歳を取ると会社にしがみつかないと生きていけない。
わたしの場合の40代というのは微妙ですが,会社的には一番働き盛りだったりするので,どう見られたのかな?というのは気になるし,もう再就職を簡単にできる歳でもないしなとも思います。
少し前々回の話をすると,男性の育児休業も病休ではないけど,ある時期に数ヶ月会社を休むという意味でもあります。で,若いときにそれをペナルティ的に取られると(…いやほんとは会社がそういう風にやったらいけないのだけど…そういうことはないか?と休みを取るほうはおもう訳で…),その後のコースが心配という意味では,子供はある程度若いときに作るし,出世をしたい男の育児休業を取るっということでの気持ちの上での抵抗はあるんだろうな,とか思います。

そんなことを考えていました。
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