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たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

ガンは増えているのか?

2009-08-04 21:30:06 | 医療・福祉
ガンに関心が高いわたしには周知の事実なんですが,どうして日本は癌大国になってしまったのか?という話。つまり他の病気で死ななくなったので結果としてガンで死ぬ人が増えてるという回答です。
この話,TVでも何度か言ってるし,特に驚くべきような事実ではありません。わたしもそう思います。実際日本人が平均寿命を更新という話もあり,ガンが増えたからといって寿命が短くなっているわけじゃありません。
とはいえ,年配の人がガンで死ぬ人が増えている,それは他の病気で死ななくなっているからというのはまったくの同意ですが,わたしがずっと気になっているのは「若い人のガンは増えているのか?」と言うことです。最初のリンクには年齢調整死亡率が載ってますが,それではわたしの疑問には答えません。あとそもそもガンになったけど死ななかった人…というのがよくわかりません。ガンの治療成績には5年生存率というのがあって,それが上がっていればガンで死なない人が増えているということになりますが,さらに年齢で整理したりとかそこまでしないとなかなかわたしの疑問への回答にはなりません。
なんとなくわたしの感覚では,検査の発達でガンの早期発見が増えていてその結果早期にガンを手術で切除しているケースが増えてないか?,その場合死亡率には関係ないけどガンの件数自体は増えてないか?ということです。ちなみにガンを切除したら助かった場合,もし切らなかったら死んだかどうかは良くわかりません。ガンには悪性かどうか判別しにくいものがありますが,昔だったらガンであることを気づかずにそのまま歳をとったケースとかないのだろうか?とか思います。
思うだけで確信がないので,その辺のデータを誰かが示してくれないかな?と思います。
最初にリンクに話を戻すと,確かに他の病気での死亡率が下がっているのでガンの死亡率は上がってますが,つまりガンだけは状況が変わってないという意味では最後の難敵であることには違いありません。そして完治するガンが増えているのであれば,実施にガンと診断される人が増えてるってことになるので,がん治療に医療が力を入れること自体はいいことだと思います。
まぁいずれにせよ人は死ぬわけで,それがガンであること自体はわたしは悪いことではないと思いますが,やっぱり40代とか50代以下で死ぬこと自体は,不幸なことだと思いますから。
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年金は相互扶助

2009-07-29 21:35:51 | 医療・福祉
ポッドキャストで教えてひろみんを聞いていたら,年金の話をしてました。国民年金を例に挙げていて,国民年金は現在の状況だと20(?)歳から60歳まで払い65歳から支給されると74歳,つまり9年間で払った分はかえってくるそうです。思ったより早いなという印象。つまり74歳以上生きている人は,自分が払っている分以上をもらっているわけで,誰かの払ったお金,もしくは運用で増えた分をもらってることになるわけです。払っただけ返って来ないと言ってる人は,74歳までに死ぬ方なんでしょうか?
聴いた中で「年金は相互扶助だ」と言ってました。わたしもそう思うんですが,あまりそういう説明を聞かないので,もしかしして違うのか?と疑っていたのですが,やっぱり相互扶助なんですね。相互扶助なので貯金ではありません。つまり自分が今払ってるお金も今の老人に対して払っていて,そして自分が老人になった時にはそのときの若い人に払ってもらうものなんでしょう。わたしはそういうものだと思ってます。
という風に考えると,NHKの受信料がOBの年金に補填されることのどこが悪いのかさっぱりわかりません。受信料から局員の賃金が払われるわけですから,OBの年金が払われるのも当然でしょう。公務員共済だってそうだし,厚生年金だってそうなんじゃないですか?。厚生年金は別にOB向けに補填はされてないってことなのかもしれませんが,国とか会社が補助出してますよね。あと今国民年金を税から出すということが議論になってますが,それこそ皆さんの税金を年寄の年金に補填するってことになるのですが…。
もっとも,OBの年金が高すぎるとかそういう議論は必要かもしれません。でも,それは受信料というよりは今払っている若者と,今もらっているOBとのバランスで見るものだと思います。だから年金の支給額を下げるべきではないという話にも少し疑問を感じたりもしてます。
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命は本人のものでも死は家族のもの

2009-07-15 08:25:08 | 医療・福祉
都議選の話を簡単に書こうかと思ったら,もうニュースは政局の話になっていて…,とか思っていたら臓器移植法がA案のまま通ったという話を聞いて,えぇーーーーーーー,って感じがしたので,これについてちょっと。わたしは死の定義を現行法から変えることに反対だったので修正案の方が通ればいいと思ってました。ただ修正案になると衆院でもう一度議論となるので,解散したら成立しなくなるし,成立するほうを優先したのかもしれません。でも,この法律,運用次第ではものすごい悲劇が起こるわけで,そのときにまたマスコミは「説明不足だった」と騒ぐのでしょうか?。今の状態でも十分に想像できたはずですが。
臓器移植の機会が増えることはいいことだと思います。でも今脳死のまま生きながらえている人の治療が止まってしまうのではないか?という懸念があります。だって死人扱いになるわけですから。臓器移植は拒否できますが,生きてない人に医療行為を健康保険でやってくれるかどうか?よくわかりません。
もちろんそれがコストやリソース上問題があることはわかります。ただそういう説明もほとんどされていません。その話は以前書いた通りなので,今回改めて詳しくは書きません。
今回はもう一つ。この問題は健康な人や健康な家族を持つ人がどう議論してもなかなかきちんと場面を想定しにくいのではないでしょうか?。今回の法案に賛成してる人の意見をネットで見ると,自分は提供するとかいっている人が多いのですが,実際にそうなってみないとわからないものです。というか,実際は重い判断するのは本人ではなく家族になります。本人が良いんだから良いだろう…という議論は無縁の脳死患者でなければ成り立たないことになります。
わたしは人の命は,まずは本人のものだけど,人の死は本人より家族や遺族,また残された知り合い達のものだと,自分が病気をしてから思うようになりました。自分がもし死んだら,たぶんとっても大変な思いをするのは,私自身よりも遺族だからです。そして死んだ自分の魂がこの世に残るには,遺族が自分のことを思い出してくれることでしかありません。
ですから本人に意識がない以上,決めるのは遺族で構いませんが,ですが,遺族は本人ではないし,また一人出ない場合も多いので,決断しにくいし,合意もしにくいと思います。判断をしたとしても残された人は,その判断に悩むかもしれません。今本人の意思の確認が問題になってますが,それは本人の気持ちというより,残された家族が納得しやすい様にの様に思います。
誰かの役に立つならと臓器提供を望む家族もいるだろうし,脳死した家族を傷つけたくないという家族もいるでしょう。でも自分がどうなるか,たぶんそのときにならないとどう判断するかはわからないものだと思います。
生死にかかわる病気になったり,そういう家族を持った人は,大局を見て総合的に判断をするとか不可能です。自分ならそう思うと健康な人がいってもあまり説得力がありません。もちろん第三者が一歩引いて法律を作るのは当然なんですが,それゆえに,できるだけ当事者の気持ちを無理やり換えさせるより,尊重するような形にできないものか?とは思います。
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インフルエンザから見えたもの

2009-06-04 09:23:45 | 医療・福祉
引っ越しとか仕事とかで忙殺されてました。

というわけで,しばらく書かないうちにインフルエンザもすっかり落ち着いてきたように思いますが…。レジデント初期研修用資料さんが新型インフルエンザ雑感を書いているのを読みました。いろいろと興味深いなと思いました。
まず医学的な話で,インフルエンザウィルスが紫外線とか湿気で破壊されるというのは不勉強ながら知らなかったので,そんなに脆いのか…と驚きました。これから夏になってもどこかにウィルスが潜んでいると思っていたのですが,そうでもないのか,とりえず接触する箇所に感染者がいなくなれば安全なのかと思い,ちょっとホッとしました。

マスクの件は…,まぁ良くわからないのだけど,エビデンスを過剰に信用する危うさみたいを現場の医師が感じているのを読んで,少し共感しました。極論するとエビデンスってこれまで医者が個人の経験や勘で判断していたものを,実験的データから判断するという位の意味しかないのではないか?という気がしてます。もちろんそれも重要ですが…,エビデンスが100%正しいというか,ちゃんとした条件で実験された結果のかは,自分も研究者だから,どうかなぁと思ったりします。

責任者の件は医療というよりは,日本の意思決定システムの問題で…。読んで思ったのは,私は舛添さんも麻生さんも責任者としての覚悟は出来ていたように思うけど,肝心の方針は素人だからわからないのだな…という気がしました。そりゃそうでしょう…。でもこの場合素人が出すコメントを我々が信用できるか?というとそれもまた難しい。
今の日本はマスコミが風通しを良くしてくれたせいか,逆に意思決定のプロセスが見えすぎて,偉い人が言った事を簡単には信用できない。舛添さんがインフルエンザで何か言っても,「それって誰から聞いた話?」と思ってしまう。日本の社会は,組織が大きくなると結局ボトムアップになって,だからトップは覚悟はしてくれるけど,中身は良くわからないという感じになってしまうのではないか?という気はします。シビリアンコントロールの限界の様なものを感じるけど,まぁ専門家がトップをやっても,トップをやるような人は,既に最前線からは退いたような人が多いので,どっちでも一緒かな。
上からの判断を待っていた地方とか…現場は,結局,責任をおそれてなんだよねぇ。上が方針を決めてくれて,それに従ってやれば責任を取らなくて済みますから。橋下知事が,関西の事情を訴えながら緩和を要求していたのは,わたしにはちょっと奇異に映りました。批判という意味じゃなくて,そんなにいうなら,あなたが判断して決めればいいのに…と思いました。
地方や医療現場の事情は末端の人の方がわかるけど,でも責任は負えない,トップは覚悟があるけど現場が見えない,なんかそういう絵が浮かびました。
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がん検診に意味がないとは思わない

2009-05-19 22:43:11 | 医療・福祉
だいぶ前に極東ブログで紹介されていた「治療をためらうあなたは案外正しい」という本を読み始めました。感想は本全体を読んでから書くべきでしょうが,とりあえず,気になったので風邪とインフルエンザとがんのところだけ読んでみました。
前書きを読むと,とりあえず,ちょっと日本人は病院行き過ぎじゃない?というような感じなので,つまみ読みしたところも,そういう感じで書いてあります。そうじゃなくて考えるのは患者自身ですと書いてますが,明らかに行かなくなるように誘導してるので,そういう意見なんでしょう。
風邪とインフルエンザのところはとりあえず「ふーん」という感じで,まぁとりあえず反論は無し。まぁ風邪はわたしも薬で無理やり抑えるより,変に悪化しないのであれば,しっかり寝て治したほうがいいと思います。
ただ「がん」のところに関しては,あまり納得できませんでした。そもそも治療の是非ではなく,検査を受けること自体にネガティブなので,そのことにはまったく同意できません。がん検診をした人としない人の死亡率というのを数字で挙げてますが,その数字の挙げ方自体が,おかしいと思いました。
例えば,大腸がんの
・検診を受けた人,約17万人中,大腸がんで死んだのが885人,
・検診を受けない人,約16万人中,大腸がんで死んだのが928人
という数字を挙げて,死亡率,
・885/17万=0.51%
・928/16万=0.59%
だから,たいして変わらないと。そして検診を受けてなくて大腸がんで死んでない人は99.41%だと,言ってます。
…。えっと,この分析って正しいんだっけ?(^^;)…と思いました。
数字は正しいでしょうが,まずどちらの場合も死ななかった99%以上の人が100歳以上まで生きたわけでもないでしょう。大腸がんで死ななかっただけで,他の病気で死んだり,事故で死んだのかもしれません。でもがんって日本病気の死因で一番ってことは,他のがんで死んだのかも知れません。確かにそういう人は大腸がんの検診を受けても意味がないのかもしれませんが,大腸がんが怖くないというわけではないでしょう。そもそも大腸がんの検査しかしてない人なら,外れてたかもしれませんが,がん検診を受けるような人は他のがん検診も受けているかもしれず,どこかで検診に引っかかってるかもしれません。
そもそも死ななかったという17万の人で割って0.5%とか,妙に小さい数字にしてることに不信感を感じます。母集団がどっちも16万程度という風に考えると,逆に大腸がんで死んだ人1800人のうち52%が検診を受けてない人だった…と,まぁこっちも誤差と思うかも知れませんが。0.0X%とするよりは大きいです。
というよりもわたしはこの数字を観て思うのは,検診を受けた人の中でがんと診断された人が何人だったか,という人の数字が抜けてるので,検診での発見でどれくらいの人が治療したのかがわかりません。検診を受けてない人の中に,どれくらい大腸がんだった人がいるのかわかりませんから比較はできないのですが,検診の重要性は,その後治療に効果があるか?がわかることだと思います。
そういう意味でいうと,検診を受けてがんと診断された人を母集団にして,「早期治療で完治した」,「早期治療をしたが亡くなった」,「既に手遅れだった」とかを比較しないと,検診の有効性は判断できないように思います。
あと,がんを治療しても,そのあとの後遺症とかで苦しむ期間が長くなる,みたいな事を書いてますが,それは医療行為全体を否定してる読めます。ただし,あまり明に書いてませんが,高齢者のがん検診が意味がないというのであれば,少しは同意します。後遺症で苦しんで結局完治する前に亡くなる方も結構いるんじゃないかとか思いますから。ただがんは若年層にも結構います。そういう人たちは一日でも早く発見しないと,すぐに手遅れになるし,助かればその後数十年生きるかもしれません。だからわたしはがんを早期発見するための検診は意味があると思います。がん検診は治療するためのではなく,あくまでも治療可能なうちにがんを見つけることだと思うからです。
ついでに書くと,患者の心情と統計ってなかなか,相性が悪いとも思います。これについてはここに書きました
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忌野清志郎とがん

2009-05-05 23:55:17 | 医療・福祉
忌野清志郎ががんで亡くなったとのこと。
特別な想いがあるわけでもないのに,有名人が死んだだけで話題に取りあげるのは,その人の死を消費しているような気がして,不謹慎な気がするので,普段は書かないのですが,清志郎の2年半前にがんで治療を始めた時期は,わたしががんの治療を始めた時期とほとんど同じであり,当時のわたしにはものすごく関心が高いことだったので,今回亡くなった事については,いろいろ思うことがあります。わたしは清志郎については特に強いファンというわけではありませんが,わたしが音楽をやっていた時代には人気があったため当然何曲も知っている曲があります。とはいえ,音楽の話は置いておきます。
わたしの記憶では,清志郎は二年半前に喉頭がんが判明して,治療のため休業しました様に覚えてます。たしか当時のニュースでは,手術はせずに放射線治療との事でした。抗がん剤を使ったかは知りません。喉頭がんの各ステージの標準的な治療をわたしは調べてませんが,当時のニュースを聞いて,手術をしないのは,手術をできないくらい進んでいるということなのだろうか?と思いました。それとも歌が歌えなくなることを嫌って,手術をすれば治るのにしなかったのだろうか?とかそういうことも思いました。ただ,当時そういう不吉なことを言う人はネットにもメディアにもいなかったので,あえてそういう考えはわたし自身も封印し,治るのを願ってました。ただ喉頭がんが果たして外科手術をせずに治るものなのか?という疑問はずっとありました。一時期回復してステージ活動を行ってましたが,本当に治ったのか?という疑問はずっとありました。
がんにもいろいろあるかとは思いますが,進行性のがんで,手術をせずに全快(緩解)したという話は,めったに聞きません。抗がん剤が効いていて,5年以上通常生活をしている人は,ネットで見かけてますが,そういう人も結構稀な気がします。放射線治療が外科手術並みに効果があるものなのか?というのは,良くわかりませんが,清志郎が外科手術をせずに放射線で治療をすると言った時に,医者は治りますよといったのだろうか?,それとも切れないので延命として放射線治療をしましょうといったのか,どっちだったのでしょう?。それはずっと引っかかってました。
がん治療に入ったとき,また清志郎が復活ライブを行ったときに,ファンは全快を期待,信じていたように見えましたが,わたしは,そんなことがありえるのだろうか?とずっと思ってました。でも,もし本人は全快のあてがないことを知っていても,それを黙っている以上,もちろんファンも全快を信じ,復活を喜ぶものなのでしょうか。
清志郎ががんの治療をはじめるとき,確か「ブルース」とか言っていたように思います。それはどういう意味だったのかなぁ…。昔20年前くらいでしょうか,清志郎が当時,雑誌のインタビューでミックジャガーが健康のためにジョギングをしてることを批判してるのを読んだことがあります。ロックミュージシャンが健康に気を使ったりするなよ,みっともない,みたいなニュアンスでした。ロックはいつまでもアウトローでないといけない…そういう生き様自体がロックだ,みたいな感じでした。
その後?清志郎は父親になって,父親らしい側面を見せながらも,反社会的なパワーは持っていたように思います。でもそこには子供のために健康に気を使い長生きをしよう…という生き様じゃなかったのかな,清志郎が言ったブルースは前向きな言葉だったのか,実はそうじゃなかったのか,良くわかりません。
そんなことを思いました。いつかはこういう日が来るかな…とは思ってましたが,もし彼が全快したら,わたしにとってもすごく励みになると思っていたのもあり,やはり亡くなった事は,すごく残念なことでした。
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体に無理をさせる工夫は本末転倒

2009-03-26 00:02:14 | 医療・福祉
ネットでメンヘルにならないための10のTipsというのがあちこちからリンクされていたので,さらりと読みました。メンヘルって要は心療内科にかかるような病気にって事でしょう。ここであげている10のTips自体は,まぁ効果があるやつもあるよね,って感じです。ただ,できるかなぁと思うやつもあるような気がします。いずれにせよ,どのTipが効果があるかは人それぞれでしょう。
そのことはいいのですが,最後に「たっぷり寝る」がないのを指摘されたので追記したというのを読んで,なんというか,まずは寝るのが一番大事だろう?という突っ込みをしたくなりました。
別にリンクの話だけに限らないのですが,こういうノウハウというかライフハックというか,そういうアドバイスって,どうも人間を効率よく働かせようとか,思うとおりにコントロールしようという感じがよくします。逆に,きついときは休みましょうとか,体の欲するままにしましょう,というのはあまり聞きません。体が本来欲することを抑えて自由に使おうというのは,逆に言うと自分の体を酷使しようというようにも取れるので,どうも本末転倒ではないか?,という気もします。この辺が,自分の体は自分のものなんだから,自分の意思で自由に使えるし,使うべきだと言うような,現代社会の妙な思い込みを感じるのですがいかがでしょう。
以前書いたことがありますが,インフルエンザとかにかかったときも薬を飲んで無理やり熱を下げて,仕事をしたいという要望が多いという話でした。インフルエンザはこじらせなければ2,3日で熱が下がるけど,こじらせると死ぬかもしれない病気です。薬で症状を抑えるのはいいとして,だからといって働くものでもないでしょう。でもどうも今は,風邪くらいは薬でコントロールしようというような雰囲気を感じます。でもそれって風邪をコントロールしてるのではなく,体をコントロール,つまり無理してるって事のようにも思います。
体や心に不調をきたさないように,いろいろと工夫するのは大事です。でも不調を治すのが第一であり,不調でも働けるようにするのが目的じゃないことを忘れてはいけないな,と思います。体は自分でありますが,自然であり制御が効くとも限りません。だから体のほうに心のほうに自分の行動を合わせることも大事だと思います。
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素人考えながら,発ガンよりも免疫ではないか?と思ったりするのだけど…

2009-01-27 22:37:19 | 医療・福祉

報道ステーションでホメオパシーがガン末期患者に有効と取れるような紹介をしていた
ということがネットで話題になってました。件の番組は観てませんが,わたしは自分のガンにホメオパシーを使おうとは思いません。何かの気休めになるかもしれないとは思っても,気休めでやっていることはヤマの様にあるし,ちょっとこれはわたしの中では有効性に納得がいかないのでパスです。
まぁその話は置いておいて。
ガンというのはメカニズムが未だによくわかってなくて,だから,こういう治療法を医者自身が行っているということもあるのでしょう。この週末にTVを観ていたら,ガンについてバラエティで解説していて,こちらは,まぁそれなりに納得いくものではあったのですが,いずれにせよ最近ガンに対するメディアの扱いは大きくなっている気はします。決定的な治療法が見つからないのに,死亡率が上がっている病気なので,当然なのでしょうが,TVでは,日本人がガンで死ぬ確率が高くなってるのは長生きになっているからと言っていて,これはわたしが以前から思っている通りでした。問題なのは若年化が進んでいるか?ですが,これについては言及はありませんでした。それが知りたいのに。
ちょっと疑問に思ったのは,TVでは一日5000個くらい(桁を間違っているかも)ガン細胞は生まれていて,通常は普通すべて免疫系でつぶされて,それでガンにならないという解説。この話はよく聞くので説としてはそんなに変なものではないのでしょうが,先日わたしが読んだ本にはそんなことは書いてなかったなぁ。あと5000個生まれて100%免疫でつぶされるのであれば,ガン細胞が生まれること自体は怖いことではない。では,よく発ガン性物質と怖れられているのは,何を怖れられているんだろう?,ガン細胞が発ガン物質で発生することではなくて,ガンを免疫がつぶせなくなる物質ということなのか?…などと疑問を持ちました。
免疫力というと,アレルギーや花粉症も免疫異常で起こるわけで,子供はアレルギーが多いけど,ガンは少ないということで,免疫力の低下がガンを引き起こすという気はして,一方でクリーンな環境で育つと免疫の機能はおかしくなるので,実は異物であるものを取るホメオパシーは,そういう意味で何か意味があるのか?とふと思うこともあります。
まぁ異物を入れるのであれば,そんなもの取らなくてもいいし,薄めれば薄めるほどいいというのは,そういう意味でも変なのでやっぱり納得いかないのですが。
…。
えっと,まぁいろいろとわからないのですが,とりあえずわたしの場合すでにガン細胞は発生してるので(もうすべて死んでいる可能性もありますが)ガン細胞が生まれないようにすることよりも,とにかく免疫力を高めることを意識しています。毒物は食べないけど,雑穀も含め色んなものを少しずつ食べるようにしてるのはそのためだし(胃腸が良く動いた方が免疫が高まるという話を聞いたことがある),人間疲れると免疫力が下がるので,疲れないようにする,ストレスをためないようにするというのもそういうこと。睡眠不足とか疲労で免疫力が下がるのは,吹き出物とか感染症とかで露骨に感じるので,そうなんでしょう。楽しいことをするというのも効果があるように思います。
ガン細胞の発生が日常であれば,免疫力こそが重要なのか?それともまた別の話なのか。その辺の情報が知りたかったのですが,TVではよくわかりませんでした。というか良くわかってないのだろうなぁ。
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命の値段,お金の値段

2009-01-21 21:34:52 | 医療・福祉
粘る稀なガン患者さんが「余命の値段」という文章を書かれてました。日経新聞が調査した「余命を一年延ばすのにいくら払いますか?」というアンケートの結果を取り上げてます。アンケートによると,100万円以下で過半数を超えるということを,安く見積もっているなぁと思われているようです。
はてなのブックマークやトラックバックを見るとガン患者と意見が異なる人が多い(目立つ)ようですが,でも,彼らの中にガン患者さんほど真剣にこの問題を考えた人も少ないのでは?という気もします。ガン患者さんは実際に保険範囲外で,しっかり効果がでているがん治療を続けていらっしゃるわけで,この問題についてはまさに自分に今起きてることとして考えていらっしゃるでしょう。
わたしはガンを全摘してるので,現在はほとんど治療を続けていませんが,もし再発すれば,同じようなことを真剣に考えなくてはいけません。これまでも何度もシミュレーションとしては考えてますが,いろいろ迷います。ただわたしも100万円は安いと思います。
もっとも一年に200万円以上かかるのは,保険外診療ってことですよね。保険内だと自己負担がそれを超えるのは,病院を複数行く場合とかオプションがつく場合。保険外でお金をかけるには,その有効性の判断が自己責任になるので,判断が難しい様にも思います。
病気に対していくらかけられるかは,年収分位かけるという考え方もできますが,実際はそれに生活費がかかるので,やっぱり可処分所得がいくらまで見込めるか?。病気になれば無駄遣いを抑えることは出来るでしょうが,やっぱりそもそも2,300万円くらいしか年収がない人が,200万円の治療はかけられないでしょう。
というわけで,いろいろと数字だけ見ても複雑です。それにおそらく死ぬかもしれない病気になってない人は実感しにくいかと思いますが,実際に死ぬかもしれない病気になると,考え方は結構変わります。健康なときは1年寿命が延びるためにそんなにお金をかけたくないと思っていても,実際はそう腹をくくるのに1年じゃ足りないと思う場合もあるでしょう。わたしはたぶんそう思いそうです。
一年寿命を延ばすのにいくら使えるか?というのはその人の命の値段ということも出来ます。わたしも八年位前にお金は人の命も数値化できると書いたことがありますが,今読むと結構若いです。というか,実際はお金で命を測るというより,お金の価値も変動するかな,とも今は思います。また命もお金も測りにのせないで見積もるのと,測りにのせて見積もるのでは結構違うかなと思います。
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タバコ

2008-12-22 22:15:06 | 医療・福祉
タバコを吸うともてるという意見をネットで読んで,ちょっと呆れたというか,自分とは縁がない世界だなぁ…と思った。少なくともわたしはタバコを吸う人がかっこいいと思うような女性には興味がありません。
それはいいとして,タバコ税を増税するという議論がちょっと前に続いていたけど見送られていたようで。タバコを吸わないわたしがこういうことを書くと単なる他人事だからそう思うんだろうといわれるでしょうが,増税すればよかったのに…と思ってます。タバコを吸う人の方が肺がんや動脈硬化になりやすいというデータがあると思うけど,それは科学的根拠がないんでしょうか?。あると思ってるんですが,だとすれば,タバコの税金を医療や福祉に回すことは,そんなに理論的に根拠がないとも思えません。タバコが好きな人にはいじめに取られるかもしれませんが,それでタバコの本数が減れば,その人を救ったことになるかもしれません。
同じ理屈だと酒税も上げていいだろう?とか自動車税も上げていいだろうというかもしれませんが,まぁそうかもしれません。ただ自動車は産業的に大きく役に立ってるので,事故の元ではあるけど,いじめ以外に困るケースがあるかなとは思います。
わたしはタバコを吸いませんが吸ったことがあるかというと,若い頃に何回か吸いました。習慣化するまでは吸ってませんが,習慣化しなかったのは,何度吸っても割に合わないとしか思えなかったこと。確かに初めて吸うときは美味しいし,気分も良くなりますが,翌日の気持ち悪さがひどいし,それが2,3日続きました。また吸うと気持ち悪さは減りますが,気持ちいいほどじゃない。つまり,いい気持ちになるのは最初の一回だけで,あとは禁断症状を抑えるだけのために吸っているようにしか思えませんでした。
わたしは,気持ちよくなる食べ物とかはいろいろあるけど,タバコが一番割に合わないと思ってます。お酒は確かに禁酒明けはものすごく美味しいけど,続けて飲んでも,それなりです。あと単に体質の問題かもしれませんが,わたしは二日酔いになりません。でも,そうやって割に合うからと思って飲んでいたら,癌になったわけで,そういう意味じゃ,これも健康のことを考えたら,もっと手に入れにくくなってもいいのかもしれません。
最近は癌で手術を受ける人が目に付くようになった気がします。わたしの親戚にもここ2,3年たて続けに続いてます。幸運にも最も怖い癌のひとつである肺がんである知り合いはあまりいませんが,TVにでる人も肺がんで亡くなる人が目立ちます。不思議なのは,なぜそういう人たちは,タバコを癌の原因と認める発言をあまりしないのでしょうか?。関係ないのでしょうか?。
癌はみんな自分はならないと思ってるのかもしれませんが,だんだん身近な病気になってる気がします。自分が癌になるというのは,健康なときは想像もできないのですが,なるときは容赦なくなります。癌はどこになるかで症状もさまざまですし原因もさまざまです。タバコが原因になる癌が肺がん以外にどれくらいあるのかはあまり知りませんが,少なくともタバコで寿命が延びるというデータをわたしは観たことがありません。それは勘違いなんでしょうか?。
いずれにせよ,やめたほうがいいのでは?そのために増税はいいきっかけになったんではないか?と思ってます。
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