昨日のニュースでアメリカの作家サリンジャーが亡くなったとを知りました。91歳、老衰ということでした。私は、高校~大学~20代前半までよく本を読んでいました。何故かその頃の私が一番気に入った作家がサリンジャーでした。「ライ麦畑でつかまえて」「フラニーとゾーイ」「ナインストーリーズ」「ハプワース16、一九二四」「サリンジャー選集」何度も読みました。「ライ麦畑でつかまえて」以外は、グラースサーガと呼ばれ、グラース家の兄弟姉妹のことを主人公にした物語です。「ライ麦畑でつかまえて」には「人の孤独」が、グラースサーガには不条理に社会から阻害された「民族の孤独」が感じられました。サリンジャーはユダヤ系作家でしたし、グラース家の人々も確かユダヤ人だったように記憶しています。その孤独は、サリンジャーがマスコミに対して沈黙を続け、作品発表を断ち、隠遁生活を続けた生き方に通じるものがあります。でも、彼が亡くなったことにより、今まで発表していない作品が世に出る可能性があるように思います。彼は、1965年発表の「ハプワース16、一九二四」以降作品を発表していません。けれども彼は、「マスコミは嫌いだが書くことは好き」「自分のために書く作業は続けている」と発言しています。長年、納戸の本箱の中で埃を被っているサリンジャーの本を手に取ってみようという気になりました。
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