1週間余り、毎日のように日本の春を満喫させてくれたソメイヨシノの落花が続いている。
きょう発見したのだが、サクラの花は落ちても美しいということだ。ただし、落花が始まった直後、訪れた人たちによって踏みつけられたり、雨で花弁が固まってしまったりすると、ピンクの絨毯は美しさを失う。
ウォーキングでよく通る場所に河東碧梧桐の句碑が建てられている。
『君を待たしたよ桜散る中を歩く』。昭和5年にこの地を訪れた際に詠んだ句で、この季節になるとしばし足を止めて見入る。
碧梧桐がここを訪れた時は昭和時代のはずだから、地球温暖化もそんなに進んでいなかった。桜の散り始めも4月に入っていたことだろうと思う。
午前中に、老母を車に乗せて桜の美しい場所を数カ所訪ねた。
毎回聞く話だが『私が若い頃は入学式(4/8ごろ)に桜が満開だった。年を経るとどんどん桜の開花が早くなり、入学式の頃は“葉桜”よ』とのこと。
去年は今年より開花、満開が遅く、入学式の校門は桜の舞い散る1日だったと記憶している。
残念ながら・・・今年は“葉桜”が新入学の児童生徒を迎えるようになることだろう。既に公園にはツツジが咲き始めていた。