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熱投 451球! 安樂、下石両投手

2013年03月26日 | Weblog

センバツ高校野球は5日目。甲子園球場が大きく沸いた。第一試合済美(愛媛)対広陵(広島)戦は延長13回熱戦が続いた。

両投手合わせての投球数がなんと、451球。(安樂 232球、下石219球)

試合開始早々、済美安樂投手が152キロの剛速球を投げると、広陵下石投手もコーナーを丹念に攻め、スピードこそ安樂投手に比べ速くはないものの、伝統校らしい戦いで前半はレベルの高い投手戦が続いた。

6回に安樂がライトオーバーの先制タイムリー2ベースヒットを放つなど、投げて好投、打って活躍、安樂が決勝点にも絡んでいった。

しかし、速球派投手はボールの握りが(握力)が後半になると弱くなり、スピードが落ちてくる。9回表、広陵が狙い澄ましたように安樂に襲い掛かり、あっという間に3-3の同点に追いついた。

その後、広陵はノーアウト満塁のチャンスなどがあったが、得点できず13回裏済美の攻撃は安樂から。安樂はピッチャー足元を痛烈なゴロでセンター前へ抜けるヒット。6番、7番が出塁して満塁のチャンスに8番打者金子の1塁強襲安打で3塁ランナー太田がホームイン、手に汗を握る延長戦にピリオドが打たれた。

済美の劇的なサヨナラ勝ちは、2年生投手安樂を中心に、ノーエラーでチーム全体が良くまとまっていたのが勝因だろう。

一方、広陵は1球に泣いた。下石投手が相手打者に内野ゴロを打たそうと思って投げた219球目。確かに打球は強烈だったが、ホームでアウトにできないことはなかったかもしれない。下石投手はこの瞬間、「しまった」と思い、悔し涙が見られた。同点になってからは下石投手の方が好投を続けていたのに・・・と、私も思った。

2年生投手安樂がクローズアップされがちだが、済美はチームワークの勝利。一方、敗れはしたものの、広陵の粘り強い野球には頭が下がる。高校野球はやはり、気持ち良い感動を与えてくれる。

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