昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

伝承園「御蚕神堂(おしら堂)」の神秘的な赤の世界

2008年03月25日 | 東北地方の旅
遠野市「伝承園」の続きです。



南部曲り家「旧菊池家住宅」の母屋の部屋からトンネルのような暗い渡り廊下の入り口がありました。

■案内板があり、転記します。
「オシラ堂」
馬と娘の恋物語で知られているオシラ様には、曲家(まがりや)の常居(じょい)よりお入りください。
「遠野物語」の世界へお誘いします。 伝承園



薄暗い廊下を進むと「御蚕神堂(おしら堂)」の入り口に突き当たります。
入り口の上にはしめ縄が飾られ、御蚕神が祀られている神聖な場所と感じられます。

又、廊下の壁に「遠野物語」の世界を演出するような写真が展示されていました。



伝承園のパンフレットにあった「御蚕神堂」の写真を拝借しました。
中央に太い柱があり、周囲の壁に沢山のオシラ様が飾られていました。
ここは、ロマンと神秘に満ちあふれた赤の世界です。



壁の高い場所までびっしりと「おしら様」が飾られています。
「おしら様」は、ちょっと神秘的な中にも色とりどりの美しい衣装で飾られ、楽しませてくれます。


赤い照明にも演出されているせいか、千体もあるというたくさんの「おしら様」に圧倒されます。

下の方にお坊さんの袈裟にも使われる金襴の生地で作られた着物のオシラサマが見えます。
写真の下部に案内文があり、「青森のオシラサマ」の題で津軽地方のオシラサマ信仰が紹介されており、このオシラサマは、津軽地方で作られたオシラサマのようです。
オシラサマを祀る「おしら講」は、東北、関東地方で広く行なわれているようですが、青森県弘前市の久渡寺の「大白羅講(おしらこう)」は、オシラ様信仰が最も盛んな場所ともいわれているようです。



おしら堂を出る途中にこんなお飾りがありました。
木の枝に沢山の蚕の繭(まゆ)が付けられ、繭(まゆ)は、赤・緑・黄の三色に染められています。
お正月に繭の豊収を願う「繭玉飾り」のようです。



「御蚕神堂(おしら堂)」を出て、その土蔵を外から撮った写真です。
土蔵の横にトンネルのような渡り廊下が見えます。

表に出てなぜかホットした気持ちになりました。


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