昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

「成島毘沙門堂」と「上代水道遺跡」

2008年04月20日 | 東北地方の旅
収蔵庫で拝観した後、坂道を下った「毘沙門堂」へ行きました。
「毘沙門堂」は、以前に「兜跋毘沙門天立像」が安置されていた建物です。



写真は、「毘沙門堂」の建物で、室町時代後期のものと考えられているようです。

■「毘沙門堂」の説明板を転記します。
国指定重要文化財「毘沙門堂」
建物は寄棟造り、鉄板葺のやや大型の三間堂で廻り縁と向拝がついています。
堂内にあった毘沙門天は保護のため現在は上の収蔵庫に安置され、建物だけが存在しています。
毘沙門堂は中世以降真言宗の成嶋寺が管理していて、この建物は延宝元年(1673)に修理をしていますが、各部の仕上げや建築手法などが室町時代後期に建立されたものと言われています。
言い伝えによると、毘沙門天は坂上田村麻呂の建立あるいは慈覚大師草創と伝えられています。
近年まで堂内には、平安時代に造られた兜跋(とばつ)毘沙門天立像(国指定重要文化財)が祀られていたことから、古くからこの地域が重要な信仰の場所であったことがうかがわれます。
県内に残る数少ない中世建造物であることから平成二年に国の重要文化財に指定されています。



「毘沙門堂」の入口から参道を振り返った景色です。
両脇に石の狛犬が見え、休憩所の建物を過ぎたところに杉の御神木が見えます。



「毘沙門堂」前の左右の狛犬です。
お賽銭を入れるためでしょうか、首に箱が結び付けられていました。
首に「しめ縄」は理解出来ますが、「箱」が結び付けられた狛犬の姿には少しみじめさが感じられます。



「毘沙門堂」に入った正面奥の様子です。
「兜跋毘沙門天立像」が安置されていた場所に鏡が置かれています。
やはり長い歴史を感じるこの建物に「兜跋毘沙門天立像」があったとしたらもっとすごい感動があったのかも知れません。

両脇にはとても大きなワラジが奉納されていました。
このワラジは、本当に兜跋毘沙門天様の足のサイズになっているのでしょうか?



「毘沙門堂」の壁の内側には多くの奉納品が飾ってあります。
「額」「剣」「ワラジ」など様々なものがあります。


「毘沙門天」の像を描いて奉納された方も見られます。
多くの奉納品に人々の様々な願いが込められていることが感じられます。



「上代水道遺跡」の案内板がありました。

拝観の受付で頂いた説明文によると、昭和42年参道工事で土管が出土し、国内最古の水道管の一つと考えられているようです。
水源から境内までの約250m全てを水道管でつないでいる例は過去なかったようです。


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