前回に続いて尾道市因島「白滝山」の参道の記録です。
参道は、「フラワーセンター」付近から頂上まで約30分のコースですが、帰りは途中の区間にある別コースを歩いてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d7/5fa0068408a638fdf86b276023e64b25.jpg)
前回も掲載した「白滝山」参道の地図です。
今回は、頂上近くの地図⑪の地点から⑩「八栗寺」、⑨「くぐり岩」を経由して⑦「六地蔵」近くの合流地点までのコースです。
地図では⑪の地点から上方向の「フラワーライン駐車場」へ下る分岐が、八栗寺・くぐり岩コースの分岐より山頂側になっていますが、逆のようです。
「大日如来」を通るコースと比較して急な坂道の部分が多いようでした。
途中、⑩「八栗寺」の近くに「奥の院」がありますが、気が付かず通り過ぎてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b0/f3df2d80f30c60fb3f1d818cd73e37a0.jpg)
頂上の山門を下り、なだらかな尾根の道を下っていると、左手に「八栗寺」へ下る道が分岐しています。
標識には左に曲がると「参道」、直進は「フラワーセンター」と書かれています。
「八栗寺」は、因島八十八ヶ所霊場の一つです。
白滝山頂上の観音堂前で、係の方に因島八十八ヶ所霊場の由来を教えて頂きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/8c/44adbdc2ad1057ccf1994ec11500ba8c.jpg)
白滝山の頂上の「伝六像」の後方で、背を向けて立つ「弘法大師像」です。
係の方のお話では、因島に八十八ヶ所霊場(明治末期)をつくる最初にこの弘法大師の石像を建立し、大師に霊場を開くお許しを祈った後、札所の整備が進められたそうです。
「弘法大師像」が「伝六像」に背を向けて立っている理由は、八十八か所の四国に向いているためと聞きました。
2010年01月20日掲載の「白滝山頂上の石仏群と柏原伝六」(8番目の写真)で、「伝六像」の隣が空席であることと、「弘法大師像」が背を向けて立つことが謎と書きましたが、一つ解けたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f2/25efad5f60585b42030d11c0bd5c1888.jpg)
白滝山の頂上に因島八十八ヶ所霊場、番外札所「白瀧観音寺」があります。
観音堂から、石仏が並ぶ一段上のエリアに上がると、すぐの左隅にあります。
第一番札所は、因島大浜町の大浜崎灯台近くにある「霊山寺」ですが、「弘法大師像」に参拝後、すぐそばの「白瀧観音寺」への参拝を考えると、ゼロ番札所とも言える寺だそうです。
写真左の石像は、白滝山の石仏造りを指揮した「柏原林蔵像」で、「白瀧観音寺」はその背後に建てられています。
「柏原伝六像」の背後に南向きで建つ「弘法大師像」と類似した位置関係です。
「弘法大師像」は四国のある南に向くと教えて頂きましたが、北向きの石仏群と逆の南向きで、宗教的な摩擦を避ける配慮もあったのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/06/7172684c4c30e8cc92db139eee948a26.jpg)
道を下り始めてしばらくすると、眼下に「八栗寺」の屋根が見え、ふもとの景色が開けてきます。
下に見える広場は、「フラワーセンター」です。
5月1日、イベントの音楽が聞こえて来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cb/526b0e410b326ad3e3f665abeb3104e3.jpg)
ふもとの「フラワーセンター」の入場口前から「白滝山」を見上げた写真です。
向って左の山腹に岩の上に建つ「八栗寺」が見え、山際中央には観音堂前の展望台の屋根、右上には鐘楼が見えます。
山の斜面には、たくさんの巨岩がそびえ、壮観な山の景色です。
昔から岩の断崖を「タキ」と呼ぶようで、「白滝山」の名称にある「滝」は、この巨岩から名付けられたのかも知れません。
昨年10月、愛媛県の「四国カルスト」へ行った帰り、愛媛県久万高原町の「上黒岩岩陰遺跡資料館」へ立ち寄った時、案内係の方が、遺跡のある高い岩の断崖を「タキ」と呼ばれていたのを思い出しました。
久万高原町の景勝「御三戸嶽[みみとだけ]」も岩の断崖で、「タキ」は、ごく自然に付けられた名称にも思えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/61/5485ade1390d6ecfab5b1e189b5c98c5.jpg)
急な参道が、次第に緩やかになり、因島八十八ヶ所霊場八十五番「八栗寺」へ着きました。
寺とは言え、小さなお堂で、周囲には三つの石の祠がありました。
因島をめぐると、このような大きさのお堂が各所に見られ、地元の方々のお接待もあるようです。
岩場の上に建つことから周囲の景色を遮るものがなく、絶景が楽しめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e7/51e123234fb720262d8d57966f7ffd06.jpg)
「八栗寺」のお堂の奥に安置されている「聖観世音菩薩」の石像です。
ヨーロッパの王様のような顔にも見えます。
日本酒が2本供えられ、どうも因島の観音様はお酒好きのようです。
■上の横の壁に歌が書かれた額が掛けてありました。
==================================================================================
煩悩を胸の智火にて
八栗をば
修行者ならで
誰か知るべき
==================================================================================
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/fb/fb82c33ff912d6137e8e51ac8bb5d753.jpg)
大日如来コースから見た「八栗寺」です。
後方の山の斜面に巨岩がそそり立ち、帰りには必ず立寄りたいと思った魅力的な景色です。
地図では巨岩の辺りが「奥の院」のある場所のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/13/45f498f2f955b10ce8606023f9cd2d20.jpg)
「八栗寺」を過ぎ、急な坂道を下りていくと道が、右に折れて、「くぐり岩」がありました。
道の左に突き出た岩と、右手の斜面に平らな大岩が載ってトンネルになっているようです。
「くぐり岩」は、どう見ても人工的なトンネルのようで、いつの時代の物でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/9d/bb238528564b297fe566c7f6ba452021.jpg)
下から見た「くぐり岩」です。
手摺のある石段を下り、大岩をくぐり抜けます。
トンネルをくぐる時、山側の上を見ると、大岩の下に不動明王と思われる石仏が安置されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/94/9bd064f35edcf304ea29cbcf8b476714.jpg)
「くぐり岩」を抜けて進んで行くと参道は、直進する下山道と、右手からの「大日如来コース」と合流します。
白滝山の参道は、眼下に広がる景色や、そびえる巨岩、石仏などが楽しめ、思い出深い山歩きになりました。
ふもとからの参拝ルートは、歩きやすさや、景観を楽しむ点でもやはり「大日如来コース」を登り、「八栗寺コース」を下るのがお奨めです。
次回は、白滝山に関係する方々から教えて頂いたことを交えて、頂上の石仏観賞を掲載したいと思っています。
参道は、「フラワーセンター」付近から頂上まで約30分のコースですが、帰りは途中の区間にある別コースを歩いてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d7/5fa0068408a638fdf86b276023e64b25.jpg)
前回も掲載した「白滝山」参道の地図です。
今回は、頂上近くの地図⑪の地点から⑩「八栗寺」、⑨「くぐり岩」を経由して⑦「六地蔵」近くの合流地点までのコースです。
地図では⑪の地点から上方向の「フラワーライン駐車場」へ下る分岐が、八栗寺・くぐり岩コースの分岐より山頂側になっていますが、逆のようです。
「大日如来」を通るコースと比較して急な坂道の部分が多いようでした。
途中、⑩「八栗寺」の近くに「奥の院」がありますが、気が付かず通り過ぎてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b0/f3df2d80f30c60fb3f1d818cd73e37a0.jpg)
頂上の山門を下り、なだらかな尾根の道を下っていると、左手に「八栗寺」へ下る道が分岐しています。
標識には左に曲がると「参道」、直進は「フラワーセンター」と書かれています。
「八栗寺」は、因島八十八ヶ所霊場の一つです。
白滝山頂上の観音堂前で、係の方に因島八十八ヶ所霊場の由来を教えて頂きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/8c/44adbdc2ad1057ccf1994ec11500ba8c.jpg)
白滝山の頂上の「伝六像」の後方で、背を向けて立つ「弘法大師像」です。
係の方のお話では、因島に八十八ヶ所霊場(明治末期)をつくる最初にこの弘法大師の石像を建立し、大師に霊場を開くお許しを祈った後、札所の整備が進められたそうです。
「弘法大師像」が「伝六像」に背を向けて立っている理由は、八十八か所の四国に向いているためと聞きました。
2010年01月20日掲載の「白滝山頂上の石仏群と柏原伝六」(8番目の写真)で、「伝六像」の隣が空席であることと、「弘法大師像」が背を向けて立つことが謎と書きましたが、一つ解けたようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f2/25efad5f60585b42030d11c0bd5c1888.jpg)
白滝山の頂上に因島八十八ヶ所霊場、番外札所「白瀧観音寺」があります。
観音堂から、石仏が並ぶ一段上のエリアに上がると、すぐの左隅にあります。
第一番札所は、因島大浜町の大浜崎灯台近くにある「霊山寺」ですが、「弘法大師像」に参拝後、すぐそばの「白瀧観音寺」への参拝を考えると、ゼロ番札所とも言える寺だそうです。
写真左の石像は、白滝山の石仏造りを指揮した「柏原林蔵像」で、「白瀧観音寺」はその背後に建てられています。
「柏原伝六像」の背後に南向きで建つ「弘法大師像」と類似した位置関係です。
「弘法大師像」は四国のある南に向くと教えて頂きましたが、北向きの石仏群と逆の南向きで、宗教的な摩擦を避ける配慮もあったのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/06/7172684c4c30e8cc92db139eee948a26.jpg)
道を下り始めてしばらくすると、眼下に「八栗寺」の屋根が見え、ふもとの景色が開けてきます。
下に見える広場は、「フラワーセンター」です。
5月1日、イベントの音楽が聞こえて来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/cb/526b0e410b326ad3e3f665abeb3104e3.jpg)
ふもとの「フラワーセンター」の入場口前から「白滝山」を見上げた写真です。
向って左の山腹に岩の上に建つ「八栗寺」が見え、山際中央には観音堂前の展望台の屋根、右上には鐘楼が見えます。
山の斜面には、たくさんの巨岩がそびえ、壮観な山の景色です。
昔から岩の断崖を「タキ」と呼ぶようで、「白滝山」の名称にある「滝」は、この巨岩から名付けられたのかも知れません。
昨年10月、愛媛県の「四国カルスト」へ行った帰り、愛媛県久万高原町の「上黒岩岩陰遺跡資料館」へ立ち寄った時、案内係の方が、遺跡のある高い岩の断崖を「タキ」と呼ばれていたのを思い出しました。
久万高原町の景勝「御三戸嶽[みみとだけ]」も岩の断崖で、「タキ」は、ごく自然に付けられた名称にも思えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/61/5485ade1390d6ecfab5b1e189b5c98c5.jpg)
急な参道が、次第に緩やかになり、因島八十八ヶ所霊場八十五番「八栗寺」へ着きました。
寺とは言え、小さなお堂で、周囲には三つの石の祠がありました。
因島をめぐると、このような大きさのお堂が各所に見られ、地元の方々のお接待もあるようです。
岩場の上に建つことから周囲の景色を遮るものがなく、絶景が楽しめます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e7/51e123234fb720262d8d57966f7ffd06.jpg)
「八栗寺」のお堂の奥に安置されている「聖観世音菩薩」の石像です。
ヨーロッパの王様のような顔にも見えます。
日本酒が2本供えられ、どうも因島の観音様はお酒好きのようです。
■上の横の壁に歌が書かれた額が掛けてありました。
==================================================================================
煩悩を胸の智火にて
八栗をば
修行者ならで
誰か知るべき
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/fb/fb82c33ff912d6137e8e51ac8bb5d753.jpg)
大日如来コースから見た「八栗寺」です。
後方の山の斜面に巨岩がそそり立ち、帰りには必ず立寄りたいと思った魅力的な景色です。
地図では巨岩の辺りが「奥の院」のある場所のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/13/45f498f2f955b10ce8606023f9cd2d20.jpg)
「八栗寺」を過ぎ、急な坂道を下りていくと道が、右に折れて、「くぐり岩」がありました。
道の左に突き出た岩と、右手の斜面に平らな大岩が載ってトンネルになっているようです。
「くぐり岩」は、どう見ても人工的なトンネルのようで、いつの時代の物でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/9d/bb238528564b297fe566c7f6ba452021.jpg)
下から見た「くぐり岩」です。
手摺のある石段を下り、大岩をくぐり抜けます。
トンネルをくぐる時、山側の上を見ると、大岩の下に不動明王と思われる石仏が安置されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/94/9bd064f35edcf304ea29cbcf8b476714.jpg)
「くぐり岩」を抜けて進んで行くと参道は、直進する下山道と、右手からの「大日如来コース」と合流します。
白滝山の参道は、眼下に広がる景色や、そびえる巨岩、石仏などが楽しめ、思い出深い山歩きになりました。
ふもとからの参拝ルートは、歩きやすさや、景観を楽しむ点でもやはり「大日如来コース」を登り、「八栗寺コース」を下るのがお奨めです。
次回は、白滝山に関係する方々から教えて頂いたことを交えて、頂上の石仏観賞を掲載したいと思っています。
どのブログも素晴らしくこちらが、勉強になることばかりです。
ここまでしていただけるとは、本当に深く感謝しております。
地図とくぐり岩のコースを載せたいと思っておりましたので、リンクさせてくださませ。
よろしくお願いいたします。
いつもありがとうございます。
つたないブログがお役に立つなら幸いです。
よろしくお願いします。