昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

知念半島「知名崎のクラジ石」

2008年09月20日 | 沖縄の旅
沖縄本島旅行の思い出です。
南城市佐敷から知念半島を時計回りに進んで行きました。


知念半島の北東部にある知名崎にさしかかった辺りで、海岸近くにキノコの形をした岩が見えました。

沖縄の海岸では所々で見かける形の岩ですが、気になって止まって見ることにしました。



車を止める場所を探して進むと、すぐにカーブにさしかかり、駐車場や、小さな展望台らしき施設が見えました。
「海鮮グルメ レストラン わちばる太郎」と書かれた看板が目印で、左折するとお店があるようです。



小さな駐車場に知念岬の観光案内地図がありました。
現在地は、地図の上部にある赤丸の所です。



上の案内地図を拡大してみました。
「クルマエビ養殖場」、「クラジ石」、「太陽御川」などが書かれています。
あのキノコの形をした岩は、「クラジ石」と呼ぶようです。



少しだけ高くなった展望台に上がるスロープから駐車場を振り返った景色です。



「クラジ石」を眺める石で造られた展望台です。
石の柵の上にはパノラマ写真の案内板があります。

正直な気持ち、この二つの岩を遠くから眺めるための駐車場や、展望台が造られていること自体に感動しました。



パノラマ写真の案内板の中央部分です。
コンクリートの堤防に囲まれた「クラジ石」のある水域は「クルマエビ養殖場」ようです。

「海鮮グルメ レストラン わちばる太郎」を調べたら、この養殖場、(有)板馬養殖センターが経営しているようです。
この養殖場では新鮮な車海老や、海ぶどうが養殖され、「わちばる太郎」で食べられるようです。



展望台からパノラマ写真と同じ場所を撮った写真です。

この岩が、琉球新報社の沖縄コンパクト事典で、紹介されていました。
「高倉の形に似ているところからクラジー(倉石)とよばれる。」とあり、「クラジ石」の名前の由来が判ってきました。

「高倉」については、このブログ<茅葺きの高床式建物「我部祖河の高倉」>でも紹介した昔の沖縄にあった高床式の倉庫です。



「クラジ石」の一つを拡大して見ました。
長い時代を経て波に削られた様子が分かります。

茅葺き屋根に草が生えた高倉によく似ています。
この周囲にたくさんの車海老がおよいでいるのでしょうか。


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