八重山の民謡「赤馬節(あかんまぶし)」は、18世紀初め頃に宮良村の役人、大城師番(おおしろしばん)が作ったものと伝えられています。
宮良集落(白保集落の西)の西に「赤馬公園」には「赤馬節」に詠われた名馬「赤馬」の銅像が立ち、その由来が伝えられています。
「赤馬(あかんま)公園」の赤馬の像、赤馬の由来の石碑、詩碑仰高徳の石碑です。
「赤馬公園」は、空港の方から宮良橋を渡り、国道390号線を少し行くと上り坂があり、登りきった辺りの右にあります。
「赤馬の像」です。
「赤馬物語」①
「大城師番」が川平での務めを終えて名蔵湾のシーラ原を家のある宮良村へ歩いて帰っていた時のことです。
海から仔馬が泳ぎ着き、師番の方に近づいて来たそうです。
不思議なことに仔馬は、師番に親しみを持ったようで、すぐに甘える仕草をしてきたそうです。
師番は、仔馬を家に連れて帰り、子供のように可愛がって育てたそうです。
仔馬は立派な大型の赤馬(アカンマー)に成長し、立派な姿と、足の速さで八重山中に知れ渡ったそうです。
「赤馬の由来」の石碑です。
「赤馬物語」②
八重山での名馬の評判は琉球の国王(尚貞王)にも届いたそうです。
国王の命を受けた王府の役人がやってきて立派な「赤馬」を見て国王の馬にふさわしいと召し上げられることになったそうです。
「大城師番」は、「赤馬」との別れの悲しさはありましたが、「赤馬」の名誉の門出を祝う宴を催したそうです。
その宴で師番が「赤馬」の門出を祝い即興で作った唄が「赤馬節(その一)」だといわれているそうです。
詩碑仰高徳の石碑です。
石段の横に「ハナチョウジ」が大きく育っています。
「赤馬物語」③
「赤馬」は、首里城へ連れて行かれ国王の御料馬となったそうです。
しかし、「赤馬」は調教を嫌がり、毎日暴れるばかりでした。
替え玉ではないかと疑った国王は、「大城師番」を召し出し取調べをしたそうです。
師番は、替え玉でないことを証明するため、「赤馬」に乗って見せることにしたそうです。
師番に再会した「赤馬」は、元気を取り戻し、師番の見事な手綱さばきで疾風のように駆けたそうです。
国王は、その様子を見て疑いを解き、師番しか乗れない「赤馬」を返してやることにしたそうです。
又、師番には役職と、位を上げ、与人(村長)に昇任させ、「高徳」と書かれた扁額(横長の額)を授けると仰られたそうです。
赤馬公園にある詩碑「仰高徳」は、その扁額にちなんだものと思われます。
その時師番は、国王の寛大な配慮に感激して即興の唄を歌い舞ったのが「赤馬節(そのニ)」だそうです。
死をも覚悟し、国王に面会していた師番の喜びがあふれているようです。
ハナチョウジの花が満開でした。
「赤馬物語」④
しかし、「赤馬」の評判は、島津藩の殿様にも届いていました。
「赤馬」が戻って一年余りした頃、島津藩から「赤馬」を献上するよう命令書が届き、平久保半島に停泊している島津藩の公用船に届けられることになったそうです。
詩碑仰高徳の石碑の前まで登って撮った「赤馬の像」です。
「赤馬物語」⑤
「赤馬」を乗せた島津藩の船は出航しましたが、暴風雨で一旦平久保へ戻ったそうです。
数日後、天候の回復で再び出航しましたが、再び暴風雨となったそうです。
「赤馬」は、綱を噛み切り、柵を破って荒海に飛び込んでしまったそうです。
「赤馬公園」の奥から道路方向に向かって撮った風景です。
「赤馬物語」⑥
「赤馬」は、平久保半島へ泳ぎ着き、明け方近くに師番のいる宮良村に帰ってきたそうです。
しかし、「赤馬」は、家の前に着くと、力尽き息絶えてしまったそうです。
木の下にテッポウユリが咲いています。
「大城師番」は、1671年(寛文11)～1750年(寛政3)を生きた実在の人といわれています。
国王から「赤馬」を立派に育てた秘訣を聞かれ、「一度も鞭をあてたことがなく、我が子のように真心を込めて愛し教えて、気持ちがこの馬に通じ、馬は自分の気持ちをよくわかるようになった。」と応えたそうです。
「赤馬」と、師番の物語は「赤馬節」にこめられ、今でも唄い継がれています。
テッポウユリが満開でした。
４月下旬の八重山は、各地でテッポウユリの花が咲き乱れていました。
一昨年11月に撮影した「サフランモドキ」です。
一輪だけがとても可憐に咲いていたのが印象にのこっています。
宮良集落(白保集落の西)の西に「赤馬公園」には「赤馬節」に詠われた名馬「赤馬」の銅像が立ち、その由来が伝えられています。
「赤馬(あかんま)公園」の赤馬の像、赤馬の由来の石碑、詩碑仰高徳の石碑です。
「赤馬公園」は、空港の方から宮良橋を渡り、国道390号線を少し行くと上り坂があり、登りきった辺りの右にあります。
「赤馬の像」です。
「赤馬物語」①
「大城師番」が川平での務めを終えて名蔵湾のシーラ原を家のある宮良村へ歩いて帰っていた時のことです。
海から仔馬が泳ぎ着き、師番の方に近づいて来たそうです。
不思議なことに仔馬は、師番に親しみを持ったようで、すぐに甘える仕草をしてきたそうです。
師番は、仔馬を家に連れて帰り、子供のように可愛がって育てたそうです。
仔馬は立派な大型の赤馬(アカンマー)に成長し、立派な姿と、足の速さで八重山中に知れ渡ったそうです。
「赤馬の由来」の石碑です。
「赤馬物語」②
八重山での名馬の評判は琉球の国王(尚貞王)にも届いたそうです。
国王の命を受けた王府の役人がやってきて立派な「赤馬」を見て国王の馬にふさわしいと召し上げられることになったそうです。
「大城師番」は、「赤馬」との別れの悲しさはありましたが、「赤馬」の名誉の門出を祝う宴を催したそうです。
その宴で師番が「赤馬」の門出を祝い即興で作った唄が「赤馬節(その一)」だといわれているそうです。
詩碑仰高徳の石碑です。
石段の横に「ハナチョウジ」が大きく育っています。
「赤馬物語」③
「赤馬」は、首里城へ連れて行かれ国王の御料馬となったそうです。
しかし、「赤馬」は調教を嫌がり、毎日暴れるばかりでした。
替え玉ではないかと疑った国王は、「大城師番」を召し出し取調べをしたそうです。
師番は、替え玉でないことを証明するため、「赤馬」に乗って見せることにしたそうです。
師番に再会した「赤馬」は、元気を取り戻し、師番の見事な手綱さばきで疾風のように駆けたそうです。
国王は、その様子を見て疑いを解き、師番しか乗れない「赤馬」を返してやることにしたそうです。
又、師番には役職と、位を上げ、与人(村長)に昇任させ、「高徳」と書かれた扁額(横長の額)を授けると仰られたそうです。
赤馬公園にある詩碑「仰高徳」は、その扁額にちなんだものと思われます。
その時師番は、国王の寛大な配慮に感激して即興の唄を歌い舞ったのが「赤馬節(そのニ)」だそうです。
死をも覚悟し、国王に面会していた師番の喜びがあふれているようです。
ハナチョウジの花が満開でした。
「赤馬物語」④
しかし、「赤馬」の評判は、島津藩の殿様にも届いていました。
「赤馬」が戻って一年余りした頃、島津藩から「赤馬」を献上するよう命令書が届き、平久保半島に停泊している島津藩の公用船に届けられることになったそうです。
詩碑仰高徳の石碑の前まで登って撮った「赤馬の像」です。
「赤馬物語」⑤
「赤馬」を乗せた島津藩の船は出航しましたが、暴風雨で一旦平久保へ戻ったそうです。
数日後、天候の回復で再び出航しましたが、再び暴風雨となったそうです。
「赤馬」は、綱を噛み切り、柵を破って荒海に飛び込んでしまったそうです。
「赤馬公園」の奥から道路方向に向かって撮った風景です。
「赤馬物語」⑥
「赤馬」は、平久保半島へ泳ぎ着き、明け方近くに師番のいる宮良村に帰ってきたそうです。
しかし、「赤馬」は、家の前に着くと、力尽き息絶えてしまったそうです。
木の下にテッポウユリが咲いています。
「大城師番」は、1671年(寛文11)～1750年(寛政3)を生きた実在の人といわれています。
国王から「赤馬」を立派に育てた秘訣を聞かれ、「一度も鞭をあてたことがなく、我が子のように真心を込めて愛し教えて、気持ちがこの馬に通じ、馬は自分の気持ちをよくわかるようになった。」と応えたそうです。
「赤馬」と、師番の物語は「赤馬節」にこめられ、今でも唄い継がれています。
テッポウユリが満開でした。
４月下旬の八重山は、各地でテッポウユリの花が咲き乱れていました。
一昨年11月に撮影した「サフランモドキ」です。
一輪だけがとても可憐に咲いていたのが印象にのこっています。
