光山鉄道管理局・アーカイブス

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「日本プラモデル50年史」と鉄道模型のはなし

2024-05-16 05:27:30 | 書籍
 先日の上京では結構重いお土産が多かったのですが、これが「帰りの電車でくたびれ切ってしまい電車の間違えに気付かずに車内で眠ってしまった」遠因になっていますw

 その重量級のお土産の中から十数年前に出ていた「日本プラモデル50年史」(文芸春秋)をば。

 この本の存在自体は以前から知っていたのですが何分高価だったのと、ミリタリーとかアニメモデルとかのはなしが中心の様に見えた事もあってこれまで注目してこなかった一冊でした。
 中野の古本屋でこれを見つけて何の気なしに立ち読みしてみたのですが本の中ほどに「鉄道模型の一章があった」のを見て驚きました。

 元の題材がプラモデル全般の歴史を俯瞰する物なので、その性質上鉄道模型もプラ製系のモデルが中心に扱われているのですが、これまで、鉄道模型の歴史についてのはなしは専らブリキやブラスの模型の視点で書かれていた物が多く、プラ素材の観点から鉄道模型史を俯瞰する物には当たらなかったので、これだけでも面白く(わたし的に)新鮮さを感じる題材です。

 いわゆるプラキットとは異なる成り立ちの鉄道模型の場合、Nは勿論HOの方も完成品モデルが中心に取り上げられることになりますが、そこでも天賞堂やカツミ模型店はもとよりマイクロキャスト水野といったプラモデルとはなじみの薄いメーカーの名前がポンポン出てきて驚かされます。
 が、かつて飛行機なんかもソリッドモデルが主流でプラが傍系だった時代があった様に金属モデルが主体だった鉄道模型でもプラ素材はかなりの期間傍系として扱われた経緯があります。

 その壁を破ったのがNゲージの勃興にあったのも間違いありませんが、その後のHOでのプラ製品の増加や有井、長谷川といったプラモデルメーカーの鉄道模型進出など、これまでの専門誌の視点とは異なる形で「プラの鉄道模型の盛衰」が語られているのはなかなかに興味深い内容でした。
 この本は400Pほどのボリュームと本格的な装丁のされた本だったので、立ち読みしてもずっしり来る重さです。
 しかも400Pの中で鉄道模型の話はわずか10P弱のボリュームに過ぎないのですが、その10ページの内容がなかなか濃密だったのに加えて、定価の半額以下という安さと他のプラモデル史の部分も読ませる内容だった事もあってつい財布を開いてしまいました。

 で、帰りに道すがらで他の土産と共にこの本のずっしり来る重さが堪えたのも確かです汗


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