先日入線の「週刊SL鉄道模型」のB10型タンク機関車。
その感想の続きです。
動力はキャブ内がモーターで埋まってしまうくらい詰まっており、重さも意外にあります。
車体そのものはプラ製ですが恐らくギアと一体のウェイトが入っていると思われます。
改めてチェックしてみると気になる所がいくつかありました。
手持ちの小型蒸気と並べてみると特に目立つのがプロポーションの不自然さです。
(上の写真はTOMIXのKSKタイプCタンク、下のものはミニトリックスのT3と並べて比較したものです)
他の蒸気に比べて縦方向に太い印象なのがまず目に付きます。みNスケールの小型蒸気は大なり小なりスケールアウトする傾向が多いですが本機も例外ではありません。
特にT3は30年前からスケールアウトとディフォルメの激しさが話題になっていたモデルですが本機のそれも同じ様なレベルに見受けられます。
また、前部のシリンダ部が長いために少し間延びした印象もあります。
動輪はスポークの表現があるのですがモールドが浅いのが気になります。
車輪自体が大きめなので余計モールドの薄っぺらさが強調される感じなのです。
ここは車輪をもう少し小さめにしたほうが良かったかもしれません。とはいえ、この機関車は前述の通り上屋が大きく、特にボイラはかなり太いので見た目のバランスを取るために大きめにしている節もあります。
このレイアウトで単体で走らせる分には余り目立たないとは思うのですが、他の機関車と組み合わせて使う場合には注意したいところです。
・・・と、まあ少し苦言が多くなりましたが、これらのデメリットは飾り物としてまじまじと見る場合に出て来る問題ではあります。
走行性は小型機としてはかなり優秀なほう(少なくともポケットラインや前述のT3辺りの動力よりもスムーズです)ですし、少しまんがチックな方向に振られたデザインも走らせればなかなかユーモラスで好ましく感じられます。
ディテーリングについては小型機としてはかなり付いていますし、
作り手も動力機構上の制約があるのを承知でデザインをここまで煮詰めたのでしょうからそこは評価したいですね。
何より小型機関車でこれくらいスムーズな走りなのは何といっても美点です。
光山鉄道管理局
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B20そのものを想像していると結構肩透かしを食らう外見なのも確かですね(汗)
飾るよりも走らせるというのが本来の楽しみ方ではないかと思います。
物自体もかなり力の入った出来ですのでTOMIXとしても後から通常品で出す意図があると感じていますが、その際はこのままの姿で出るとは思えない気もします。
表紙を見た時から,少々車高がある風に見えましたが
こうやって比較して見ると,よく解りますね。
しかし仰る通り,数少ないNの小型蒸気ですから
色んなシーンで活躍してくれそうで頼もしいですね。
走行派には駆動関係が良い事が何よりですし。