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武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

武道と俳句 壱

2025年01月05日 | Weblog
                              薰風句碑

  武道と俳句 壱   秋水百句 

 睦月十句

 恵方より四方を祓ふ禊太刀 

 羽目板に睦月の気合入りにけり

 鎮魂や睦月の手桶凍てをり

 蒲団撥ね鞍馬の山に詣でけり

 正月や火入れの窯に神のこゑ

 正月や後に刀架前に酒

 風花や山に分入る剣と杖

 風花におこぼこぽこぽ巽橋

 初の字は手帳にいくつ福寿草

 繋ぐ手に花いちもんめ春を待つ

 [略歴]
 小男鹿俳句会(鈴鹿野風呂)会員。丸山海道に師事する。

 [句碑説明版]
   薰風句碑
     風薫る左文右武の學舎跡  野風呂
  鈴鹿登(野風呂)は大正9年に文科教授として武道専門学校に赴任し
 大東亜戦争の終結後 昭和22年廃校時に最後の校長として武専を
 収めた ホトトギス同人の俳人で 京鹿子誌をも主宰していた
 生涯を通じて三十萬余句をものしたという
 武専で授業の傍「小男鹿俳句会」を起して指導していたが 廃校と
 共に中絶した 昭和34年に至り句会は再興し 又その指導をする
 こととなった 
  昭和38年 野風呂の喜壽を祝して句碑建設を計画し翌49年3月
 洛北高雄より碑石を得て旧母校の正門脇に据えた
   左文右武句碑ともいう
    昭和46年没  八十五歲
            大日本武徳會 武道專門學校 
                      小男鹿俳句會
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