送り火や今に我等もあの通り 一茶
東山三十六峰は北の比叡山から南の稲荷山にいたる山並みをいうのであるが、その11番目に大文字山とよばれる如意ヶ岳がある。
大文字山の中腹、大の字の中心に弘法大師を祀る小さなお堂があり、僧侶の読経のあと、午後8時にお堂のろうそくの火を種火に点火が始まる。火床は4メートルおき位に75ヵ所あり、それぞれに割木を護摩木のように積んで点火される。大の字の中心の火床は2メートルほどの高さである。大の字の第1画「一」は80メートル、第2画「ノ」は160メートル、第3画の右の払いは120メートルある。
大の字形は人体をあらわしたもので、煩悩を焼きつくす意があるという。ことしも大文字の送り火が京の夜空を焦がす。 合掌
東山三十六峰は北の比叡山から南の稲荷山にいたる山並みをいうのであるが、その11番目に大文字山とよばれる如意ヶ岳がある。
大文字山の中腹、大の字の中心に弘法大師を祀る小さなお堂があり、僧侶の読経のあと、午後8時にお堂のろうそくの火を種火に点火が始まる。火床は4メートルおき位に75ヵ所あり、それぞれに割木を護摩木のように積んで点火される。大の字の中心の火床は2メートルほどの高さである。大の字の第1画「一」は80メートル、第2画「ノ」は160メートル、第3画の右の払いは120メートルある。
大の字形は人体をあらわしたもので、煩悩を焼きつくす意があるという。ことしも大文字の送り火が京の夜空を焦がす。 合掌
西行の歌 ー 旅
よしや君 昔の玉の 床とても
かからむ後は 何かはせむ
くもりなき 山にて海の 月みれば
島ぞ氷の 絶え間なりける
今よりは 厭はじ命 あればこそ
かかるすまひの あはれをもしれ
もろともに ながめながめて 秋の月
ひとりにならむ ことぞ悲しき
いかでとも 思ひわかで 過ぎにける
夢に山路を 行く心地して
よしや君 昔の玉の 床とても
かからむ後は 何かはせむ
くもりなき 山にて海の 月みれば
島ぞ氷の 絶え間なりける
今よりは 厭はじ命 あればこそ
かかるすまひの あはれをもしれ
もろともに ながめながめて 秋の月
ひとりにならむ ことぞ悲しき
いかでとも 思ひわかで 過ぎにける
夢に山路を 行く心地して
重量挙げの選手は叫ぶ。持ちあげられなかったバーベルが叫ぶとあがる。叫びには「リミッターカット」という効果がある。めいっぱい力を出そうとしても、実は無意識のうちに抑制がかかっている。叫ぶことで興奮を高め、この抑制が解かれると生理的な限界に近い力が出る。いわゆる火事場の馬鹿力である。
ハンマー投げの室伏広治選手は投げたあとに叫ぶ。興奮が高まった状態で、投げ終わった直後に叫ぶことでスムーズな動きが妨げられ、体を硬直させてサークル内から飛び出さない効果があると考えられる。
卓球の福原愛選手はポイントを取ったあとに「サー」と叫ぶ。叫ぶことで集中力を高め、その興奮が続いている状態で次のラリーに入っていると、興奮の効果の持続力が注目される。
テニスのマリア・シャラボア選手は叫ぶ。対戦した選手が「声に打球音が消されて、球速が読みにくくなる」とクレームをつけた。叫びは相手を惑わす効果がある。また叫びによって、より素早い反応が期待できるとことを示した研究もあるという。
叫ぶと、発揮できる筋力や集中力が高まる。最高のパフォーマンスには適度な刺激と覚醒状態が必要なのである。ただ、叫ぶことでエネルギーを消費する。叫ぶのはここ一番の場面に限定した方がよさそうである。
合気道の田中万川師範は「イエィ」と気合を入れる。入身のときに発する気合である。気合は相手の心に動揺を与え、一喝の気合をもって相手を一飲みにする。気合によって相手を我れの自由とするのである。そこで、気合によって相手の呼吸に合することを得て、一喝の気合により先々の空の頂点に恵みを与えるのである。植芝盛平翁の道歌に「真空と空のむすびのなかりせば合気の道は知るよしもなし」とある。気合によって体内に響きを与えて正道なる道を開く、一喝の気合は音感の響きとなり波となって感応し、山彦となってかえり咲くのである。これを「山彦の道」という。ただし、気合は呼吸が乱れないように注意しなければならない。
気合は言霊である。
ハンマー投げの室伏広治選手は投げたあとに叫ぶ。興奮が高まった状態で、投げ終わった直後に叫ぶことでスムーズな動きが妨げられ、体を硬直させてサークル内から飛び出さない効果があると考えられる。
卓球の福原愛選手はポイントを取ったあとに「サー」と叫ぶ。叫ぶことで集中力を高め、その興奮が続いている状態で次のラリーに入っていると、興奮の効果の持続力が注目される。
テニスのマリア・シャラボア選手は叫ぶ。対戦した選手が「声に打球音が消されて、球速が読みにくくなる」とクレームをつけた。叫びは相手を惑わす効果がある。また叫びによって、より素早い反応が期待できるとことを示した研究もあるという。
叫ぶと、発揮できる筋力や集中力が高まる。最高のパフォーマンスには適度な刺激と覚醒状態が必要なのである。ただ、叫ぶことでエネルギーを消費する。叫ぶのはここ一番の場面に限定した方がよさそうである。
合気道の田中万川師範は「イエィ」と気合を入れる。入身のときに発する気合である。気合は相手の心に動揺を与え、一喝の気合をもって相手を一飲みにする。気合によって相手を我れの自由とするのである。そこで、気合によって相手の呼吸に合することを得て、一喝の気合により先々の空の頂点に恵みを与えるのである。植芝盛平翁の道歌に「真空と空のむすびのなかりせば合気の道は知るよしもなし」とある。気合によって体内に響きを与えて正道なる道を開く、一喝の気合は音感の響きとなり波となって感応し、山彦となってかえり咲くのである。これを「山彦の道」という。ただし、気合は呼吸が乱れないように注意しなければならない。
気合は言霊である。
★西村麦写真展
合気道の開祖・植芝盛平が修行した鞍馬山は、京都北山にそびえ立つ山で修験道の霊地として知られる。雲珠桜が咲く春爛漫の鞍馬山の本殿での奉納演武を、西村麦が合気の妙技の瞬間をとらえた作品である。
期 間 : 8月2日(木) ~ 8月8日(水)
会 場 : 京都府国際センター (京都駅ビル9階)
時 間 : 午前10時 ~ 午後6時
主 催 : 京都府国際センター
協 賛 : 特定非営利活動法人 合気道武産会
合気道の開祖・植芝盛平が修行した鞍馬山は、京都北山にそびえ立つ山で修験道の霊地として知られる。雲珠桜が咲く春爛漫の鞍馬山の本殿での奉納演武を、西村麦が合気の妙技の瞬間をとらえた作品である。
期 間 : 8月2日(木) ~ 8月8日(水)
会 場 : 京都府国際センター (京都駅ビル9階)
時 間 : 午前10時 ~ 午後6時
主 催 : 京都府国際センター
協 賛 : 特定非営利活動法人 合気道武産会