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武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

合気道技法(158)

2015年04月30日 | Weblog
 植芝盛平翁 伝書
 
立取

第八条  敵へ立向フ事

第八条 取放シノ事
      右ノ手ニテ目カクシヲ打左ノ手ニテ敵ノ右手ノ甲ノ上ヨリ摑ミ右手ニテ水落ヲ
      突キ右ノ足ヲ右ニ入頭上ヲ越シテ敵ノ後ノ右コムチニ付ケ下ル事

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坂東三津五郎の俳句

2015年04月21日 | Weblog
                                 坂東三津五郎の俳句

                              凍鶴のそのひと足の危ふさは

                              初島を遠くに見せて虎が雨

                              何ごともなかつたやうに白絣

                              花の夜の仏無口におはします

                              討入の芝居のあとのひとり酒

                              楽屋出で花散る街の人となり   一万尺


 きょうは十代目坂東三津五郎の月命日である。  合掌

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鞍馬の桜

2015年04月17日 | Weblog
 鞍馬山は高さ570㍍。叡山電鉄の終点「鞍馬」で降りるとすぐ山門がある。ケーブルもあるなだらかな九十九折れ(つづれおれ)の山道が楽しい。杉の巨木が亭々としてそびえ、奥の院の木の根道あたりは昼でも暗く、鞍馬天狗が出てきそうな雰囲気である。天狗杉とか義経堂など、牛若丸と天狗伝説の跡が多くある。
 源氏再興を念じ、夜ごと僧正ヶ谷で武芸にひたる牛若丸に、大天狗が兵法を授け、また小天狗と立ち合わせ剣を磨かせた。昼も夜も暗い木の根道、立ち現れる大天狗。鞍馬山の天狗伝説は鮮烈である。
 平安末期、鬼一法眼が鞍馬寺の僧八人に剣術の極意を伝え鞍馬八流といわれた。鬼一法眼は牛若丸に六韜三略(りくとうさんりゃく)の兵法を授けた武芸の達人といわれる。鞍馬寺には鬼一法眼の兵法虎之巻が伝わる。鞍馬山は武芸の山でもあった。鬼一法眼社には武道の上達を祈願する人が多い。そして、合気道開祖植芝盛平の修行の地としても知られる。

★鞍馬寺合気道奉納演武

 弥生の鞍馬山は春の陽気につつまれている。
 京都洛北の鞍馬山は合気道の開祖植芝盛平が二十一日間の修行をされたお山である。
 鞍馬寺本殿金堂には読経が響き、花供養の麗らかな日差しに雲珠桜が咲いて琴や尺八が奏でられる。
 大太鼓を合図に合気道の演武が始まった。
 飛んだり跳ねたりする派手な演武ではなく、地味だが重厚な演武である。
 本殿前の演武場は石畳で気を抜いたら怪我をすること必然であろう。
 そして開祖植芝盛平直伝の合気剣と合気杖が繰り広げられ、裂帛の気合が鞍馬山にこだまする。
 そこには武道の厳しさがあった。

★古典にみる鞍馬山

 『吾妻鏡』 鎌倉幕府の公用日記
   為出家登山鞍馬    僧になるため鞍馬山に登る

 『平治物語』 鎌倉初期の軍記物
   ひるは終日に、学問を事とし、夜は終夜武芸を稽古せられたり。僧正が谷にて、天狗と夜々兵法をならふと云々。されば早足、飛越、人間の業とは覚えず。

 『義経記』 室町期
   牛若鞍馬入の事  牛若貴船詣の事  遮那王殿鞍馬出の事
   牛若貴船詣の事  四方の草木をば平家の一類と名づけ、大木二本ありけるを一本をば清盛と名づけ、太刀を抜きて、散々に切り云々。

 『兵法虎之巻』 鬼一法眼
   来則迎 去則送 対則和 
   五五十 二八十 一九十 以是可和 
   察虚実 識陰伏 大絶方所 細入微塵 
   殺活在機 変化応時 臨事莫動心

   来れば則ち迎へ、去れば則ち送る、対すれば則ち和す。
   五五は十なり、二八は十なり、一九は十なり、是を以て和す可し。
   虚実を察し、陰伏を識る、大は方所を絶し、細は微塵に入る。
   殺活機に在り、変化時に応じ、事に臨みて心を動ずること莫れ。

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長谷川等伯の南泉斬猫図

2015年04月11日 | Weblog
 あるご縁があって南禅寺帰雲院の青木文隆師と面談する。師は臨済系大学に学び、卒業論文が地蔵菩薩だったことから「お地蔵さん」とあだ名されたという。話は碧巌録の南泉斬猫に及び、南禅寺天授庵の特別公開「長谷川等伯展」の招待状を戴く。まさにお地蔵さんのような人であった。

                                       長谷川等伯の南泉斬猫図

                                南禅寺天授庵特別公開『長谷川等伯・説話画の空間』
                                       商山四皓図・禅機図・松鶴図

南泉和尚、因東西両堂、爭猫兒。泉乃提起云、大衆道得即救。道不得即斬却也。衆無對。泉遂斬之。晩趙州外歸。泉擧似州。州乃脱履安頭上而出。泉云子若在即救得猫兒。
無門曰、且道趙州草鞋意作麼生、若向者裏下得一転語、便見南泉令不虚行。其或未然。
頌曰、趙州若在 倒行此令 奪却刀子 南泉乞命。

 南泉和尚が猫を斬つたのは、自我の妄念迷妄の根源を斬つたのである。非情の実践によつて、猫の首を斬り、一切の矛盾、対立、自他の確執を断つたのである。これを殺人刀と呼ぶなら趙州のそれは活人剣である。泥にまみれ、ひとにさげすまれる履というものを、限りない寛容によって頭上にいただき、菩薩堂を実践したのである。 (三島由紀夫『金閣寺』)

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平安京 大極殿跡の桜

2015年04月05日 | Weblog
                                    平安京 大極殿址の桜 

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京都御所春の一般公開

2015年04月03日 | Weblog
 京都御所春の一般公開

期間  4月3日(金) ~ 4月7日(火)
入場  午前9時 ~ 午後3時30分

 ことしは大正天皇の即位の礼から100年にあたり、即位の儀式に関連する展示や、即位の際に建てられた新御車寄と春興殿が公開される。また狩野安信の屏風や各御殿の障壁画も見ることができる。4日(土)に雅楽、5日(日)には蹴鞠が披露される。入場無料。 (宮内庁京都事務所)


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合気道技法(157)

2015年04月01日 | Weblog
 植芝盛平翁 伝書
 
立取

第七条  後ヨリ敵ノ袂ヲ両手ニテ押ヘル事

第七条  取放シノ事 
       敵ノ右手首ヲ左手ニテ摑ミ左足ヲ敵ノ右ヨリ左ニ入レ身ヲシタニ頭上ヲ越シ
       右ノ足ヲ後へ引キアヲニ投ル事

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