武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

西郷隆盛の顔

2015年05月26日 | Weblog
 上野彦馬が撮影したとされる「フルベッキの集合写真」に西郷隆盛が写っている。中央の椅子に座るグイド・フルベッキの斜め後ろに薩摩藩家老の小松帯刀が立ち、さらにその後ろに大久保利通と西郷隆盛が立っている。

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西式健康法と合気道

2015年05月17日 | Weblog
 西式健康法の創始者・西勝造先生の指導のもと製造された緩下剤「スイマグ」の、三保製薬さんのHP『三保通信』から「円いからだで」をお届けします。ご自身の合気道との出会いと、植芝盛平先生のことなどをスイマグの話を交えて書かれています。それでは、最後までじっくりとお読みください。

 学生時代に、「もしスポーツをやるなら合気道をやりなさい」と父から勧められました。合気の「あの字」も知らない、それでよく合気道部なんて入ったもんだと今思えば、これが縁かと不思議な気持ちです。父は何故勧めたかといいますと、父の信奉していた西式健康法の、創始者・西勝造先生が植芝盛平先生の合気道を勧めていて、西先生ご自身、合気会の理事をされていたんですね、その縁かと思います。
 合気道には、立ち技、座り技、右技、左技、表技、裏技と両方に技があって、鍛錬によって身体は満遍なく丸くなる。丸くなると言いますと、スタイル全盛の時代に流行らないかも知れませんが、要は両側が鍛えられてむしろバランスがよくなるわけです。それに、受身技が回転するような受身で、ですからコンクリートの上でも受身ができると教えられたものです。円い身体で円運動の受身をする、そんな身体なら怖いもの無しじゃあないですか!それでこの頃、稽古だけはよくしたものだと思い出多いのです。
 植芝盛平先生が、スイマグを飲んでいたことなど聞き知っていましたが、とうとう一度としてお声をかけることも、お体に触れることも適いませんでした。何故かって、道場で目の前にあらわれる、さわれるだろうと思うじゃないですか、ところがこちらは居竦んでしまって、座ったまま動けないのです。何故、あの時せめて一度・・・、と悔やむ思いをしたものですが、これも技のうち?とにかく向かえませんでした。
 からだを円く出来たのも、ただ筋肉だけですが、いい経験になりました。盛平先生は「合気のあいは愛」だと仰ったそうです。技で愛を、愛ある技をと言っても、学生くらいでは何のことかさっぱり解りませんでした。しかし、何か、ただの稽古じゃないよという励みにして、稽古をしていたように思います。私のこの時代の友の中には、今でも稽古に通う仲間がいまして、今でも、つまり高齢者になっても出来る、たぶん彼らは愛の技を会得して、夢見心地でからだを動かしているんだろうなと思っています。
 椎名雄一さん(ストレスケア研究所)という方が、「攻めの傾聴」は、「うつ病のカウンセリングでは、劇的な改善を生む手法になる」(日経'14.12.20)と、これは古武道の極意「後の先」に似たところがあると書いています。聴くは後のようでいて、同調させる効果がある、"愛気"もそういう技かもしれません。愛気のためにからだを鍛えておけ、からだの自由のために、と盛平先生、天国から語られているような気がします。(H)  (『三保通信』'15.5.1号より転載させていただきました)

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刀剣乱舞 土方歳三

2015年05月07日 | Weblog
 いま若者に人気の刀剣乱舞に登場する和泉守兼定は土方歳三の佩刀である。新選組副長、土方歳三。幕末の京都を疾風の如く駆け抜け、函館の五稜郭に散った35年の生涯。
 モノレールに乗って多摩の土方歳三の生家を訪れる。生家は土方歳三資料館になっている。
 正面奥に陳列されているのが和泉守兼定、二尺三寸一分六厘。慶応三年二月日と刻まれている。地鉄は柾目肌で、互の目乱れの刃文は覇気がある。拵は当時のもので、柄は白の鮫革に黒の柄糸巻き、縁(柄の鍔側に付ける金具)と柄巻の目釘のところが磨り減っている。土方歳三は右手を強く握り込む癖があったようだ。鞘は鳳凰と牡丹唐草が描かれた漆塗り。
 和泉守兼定のはす向かいに特別展示されているのが近藤勇の佩刀、丹波守藤原照門(個人蔵)。摺上げ二尺一寸九分。拵えは黒鞘、柄巻はひねり巻きで透かし鍔。
 土方歳三着装の鎖帷子や鉢金、新選組の誠の袖章などが目を引く。天然理心流の木刀の柄頭には「義」の文字が刻まれる。赤樫の木刀は握りが太く、重さも普通の木刀の倍はあるであろう。
 帰り際に資料館備え付けの天然理心流の木刀を振ると、土方歳三に出会った感じがした。

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