武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

公家の庭 復元!

2014年03月27日 | Weblog
 公家の庭 復元!

 京都御苑の南西角にある閑院宮(かんいんのみや)邸跡に公家風庭園が復元された。
 池に水を導く遣水(やりみず)の起点には石を切り出す際に打ち込む鉄の矢の楔(くさび)を入れた矢跡(やあと)が残る白川石が立てられ、流れは穏やかに屈曲して小さな滝となって池に注ぐ。庭石には鞍馬石や緑色片岩が配され、海辺の景色を表す小石を敷き詰めた州浜や、いろいろな形の燈籠などがあり、小規模ながら気品ある趣きの公家の庭である。

公開:午前9時~午後4時30分。無料。
写真:閑院宮邸跡庭園(京都市上京区)

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小さな庭の作り方

2014年03月22日 | Weblog
 小さな庭の作り方

 日本人はどんな小さな空間であっても、そこに無限の広がりを感じられる庭園を作り出す。
 庭園を作る際には、絶対にやってはいけないというような決まりはないが、だからといって何でも詰め込んでしまうと、視点の定まらない空間になってしまう。特に狭い空間では、鑑賞者の視点が定まりやすいことから「重点的なポイントを使った見せ方」が重要である。
 それを草花や樹木の植物にするのか、景石にするのか、燈籠や蹲などの石造品にするのかなど「その中心となる存在」を決め、それを中心に設計していくことが必要なのである。
 そのためにも、あれもこれもと詰め込まずに、自身の中で入れて見たいものを書き出し、そこから消去法によって扱う材料を大胆に剃り落としていくことが重要である。ある意味、心を鬼にして取り組んでいく必要性がある。
 また作る空間に接した部屋など「どこから観賞するのか」ということも、設計をしていく際に考えなくてはならない。
 これは、どこの観賞ポイントから見るのかによって、中心となるものがどこに存在させればよいのかということを考えて設計すれば、その作り出される空間は創造以上の広さを感じ取れるような構成となるのである。これは狭い空間であればあるほど重要なことといえるであろう。

 基本の空間づくり
 ・植栽のみの小空間
 ・石組中心とした小空間
 ・石と植栽との小空間
 ・手水鉢などを中心とした小空間
 ・露地的な小空間

 設計のポイント
 1. 観賞ポイントから如何に広く見られるような配置にすることを考える。
 2. 植栽などの関係から一日の日照を考え、成長の度合いなど樹木の扱い方に留意する。
 3. 石や樹木などの平面配置を考える。
 4. 石組みを中心とした場合、石の扱いを考える。
 5. 手前に大きなものを持ってこないで、広く開ける。
 6. 石は埋めシロがあるから、少々大きいかなと思う位が丁度よい。
 7. 敷石や飛石を中心とした意匠の場合は、衷心なのか、左右に振るのか、その位置を考える。
 8. 手水鉢を中心とした場合、その扱い方を考える。
 9. 管理面や維持のことなどを考える。
 10. 杉皮張り、竹垣、生垣など庭園背後の遮蔽物の種類を考える。

資料:造園家・重森千講義録『庭園の美』
写真:僅か一坪程の蹲の庭/東福寺退耕庵

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植芝盛平伝(10)

2014年03月04日 | Weblog
                                合掌の行 (がっしょう)

 合気道開祖植芝盛平翁の神事

 神に祈る植芝盛平翁の無我の境地。5分の合掌を行えば一日の無病息災となり、40分の合掌は疾病を治癒する氣の力の掌を得る。

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