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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

若手?後継者への提言  01

2015年10月30日 08時48分33秒 | 後継者育成
私は、常日頃「職人の定義が変わってしまった。」と、言っています。

昔の職人は、「如何に早く、如何に綺麗に、如何に沢山の・・・・・」と、

問屋制度が確立され、全国の小売店に行き渡って居ました、

世の中も、同じものが大量に消費される時代だったのです。

職人は、制作することだけに専念して、励むことが出来ました。

所が現在は如何というと・・・・・

作ることと、販売することが、同じような比率で求められます。

職人であり、経営者としての資質を要求される時代に為ってしまったのです。

そこで、今回は私の友人でもあり、千葉県成田山で竹細工店を営む、藤倉商店の藤倉さんを別府に招き、

若手後継者たちに、現在のお客様の動向や、全国の産地の現状などを話して貰う機会を作りました。





ラガーマンでもある藤倉さんは、やはり、オールブラックスのシャツで登場。

スライドで籠の写真を見せながら、全国からはこんなに沢山の注文が入ってきます。

しかし、作り手が居ないのです。

使いたい人が居ても、作る人が居ない!

まだ、需要があるうちは良いのですが、品物が無いため、それぞれを使う文化が無くなってしまう!記憶が無くなってしまう!

もうそうなっては、滅び行くしかないのです。

例えば、玉いれに使う籠ですが、昔は100%竹籠を使っていました。



これが、金属のリングにネットがぶら下がった物が増え、知らず知らずのうちに、竹籠の玉いれ籠は減っていってしまいました。

しかし、絶滅したのか?というと、そうではないのです。

今でも、竹籠でなければダメだ!と、思う人はけっこう居るのです。

全国から注文は殺到し、納品が追いつかない状況だと云います。

つづく

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