高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

網代編みの崩し

2014年12月24日 06時08分03秒 | 竹細工作業工程
網代編みと云う物は、単純な編み方であるが、目が詰んでいるため、組み合わせを変えることで、いろいろな模様を組み上げることが出来る。

今回、我が工房の女性陣に網代編みの講習をした。

3本飛びの網代編み、我々竹業界では「三間網代」と呼んでいます。

この3間網代に、枡模様を入れて行くのですが、これが、何度説明しても、なかなか伝わらないのです。
網代編みなど、編み目に慣れて来ると、自然に模様が見えて来るのですが、初心者の方には、今、自分が何処を編んでいるのか判らなくなってしまうようです。

そこで、工程順に写真に撮って説明することに、
まず最初に、4本起きに5本飛びを作ります。
5・3・3・3、5・3・3・3、5・3・3・3、とこんな感じです。



次に、1回目の崩しです。崩しというのは、模様を替える時の業界用語です。
この段階まで進みます。


そして、2回目の崩しです。ここまで来ると、枡模様がはっきりしてきますね。

そして、最後に元の三間網代に戻して行きます。



こんな感じに模様を入れていきます。
さてこの写真を見て、理解してくれるでしょうか?

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