1週間の出張に行っている間に、私の家への入り口の景観が大きく変わっていた。
巾3メートルほどの道が 4.5メートルほどの道になる。両サイドの木を切り出し、視界が開けてくると随分広いものだ。一応、大型バスも入って来れるようになるそうである。
今から28年ほど前に、私が始めてこの土地を訪れた時とは隔世の感がある。当時はこの道は農道であり、ここから先の畑に作業に行く人だけが利用していた道であった。当然、舗装などされておらず、軽トラックが通れる程度の細い道で、雨が降るとぬかるんで、四輪駆動のトラックでも動けなくなる様な道であった。道の両サイドの草原には、牛が放牧されており、春には山菜取りの人がうろうろ迷い込んできたものだ。
そんな、人里から離れた山の中に私が住み着き、10年ほどして、農道から市道に認定され、簡易舗装された。この時も、舗装のコンクリートは市が提供するが、舗装の工事は、この道を使う人間が人扶としてみんなでやった物だ。その後、私の家の前の土地に、修道院が入ってきた。今では、村の集落の人口より、私どもと修道院の方の人口が多くなってしまった。
そして、今回の拡張工事で、大型バスが入るほどの道に作り直される。便利にはなっていくが、良いことなのか?如何か?は判らない!